福島第三小学校日誌

今日の給食に「揚げパン」が出ました!

3月15日(水)

〇きな粉揚げパン

〇パスタスープ

〇チーズサラダ

〇牛乳

 

今日は昭和の給食で大人気だった「揚げパン」を実施しました。

味付けは「青ばた豆のきな粉」「三温糖」「塩」の3つの調味料だけです。

本校では2019年の3月に実施して以来4年振りの献立でしたが、児童のみなさんも教職員も前の日からとても楽しみにしてくれていた様子です。

給食室で一番勤務年数の長い調理員の「6年生がもうすぐ卒業だから、やってあげたい」という提案から実現した献立です。

作り方はとても簡単なのですが「油」と「砂糖」がたっぷりの食べものなので、飽食の時代の今にはあまりふさわしくないメニューとなってしまいました。と言うのも「揚げパン」が登場したのは今から70年以上も前の戦後間もなく、日本中が貧しかった時代の学校給食からでした。当時、パンは珍しく当日欠席してしまった児童の分がもったいないという理由から、油で揚げて砂糖をまぶし紙に包んで、休んだ児童の家まで届けてあげたそうです。衛生管理上、今では絶対にありえないことですが、当時は「お菓子」などの甘いものはおろか、その日の食事にさえ事欠いた時代です。児童を思いやる気持ちと、食べものを無駄にしないという心温まる逸話から誕生した献立でした。