杉妻小学校日誌

ひとを笑顔にする作品

「せんせーできました!!」

「できた」

「みにきてください!!」

「みにきて」

「できた」
唐突にいくつもの重なる声が職員室に入ってきました・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

招かれて、その子どもたちの教室に入ると、黒板には
輝くように美しくきれいな大きなさかなが飾られていました。

「おおっ\(◎o◎)/!すばらしい!!」
「きれいだねぇ~!!」
「やるなぁ~!!! たいしたもんだぁ」
「とってもきれいだ」

感嘆の言葉の先に、マスク越しにでも分かる子どもたちの満面の笑みがありました。
輝くさかなと同じようにキラキラした眼差しに、こちらもうれしくなりました((´∀`))

担任に、この作品をどうやってつくったの? と尋ねると、はじめに童話の読み聞かせをしたとのこと。
マーカス・フィスター作「にじいろのさかな」


・・ああ・・そういえば・・・むかし読んだことを思い出しました。

輝くうろこをもった海で一番美しい魚が、自分の輝くうろこを分けていくストーリー・・・
高慢だったにじうおが、他人を思いやることで得る喜びや幸せを知り、大切な仲間をつくっていくお話


素敵な作品を仕上げた子どもたちは大きな喜びから「みせたいという心が大きく働いて職員室にとび込んできたのだと思います。
でも、この「にじいろのさかな」を取り上げた担任には、絵の題材の奥深くに子どもたちに「伝えたい」「感じてもらいたいことがあったのだなぁと思います・・・( ^ω^)

ブログ用の記念写真を撮って、画面を眺めながらアタマの中に流れてきたのは
東日本大震災のあと、よくテレビでみたCMのコピーでした。


+ たすけあう
- ひきうける
×  声をかける
そして
÷ わけあう
それは、ひとを笑顔にする算数、おもいやり算
ほら、やさしいでしょ

子どもたちがつくった「にじいろのさかな」は、まさしく「わけあう」

ひとを笑顔にする作品でした。