卒業生へのメッセージ

23日(木)に行う卒業式での式辞では伝えきれないメッセージを授業という形で6年生と対話しました。
はじめに,あと2日となった心境を聞きました。
まだ実感がない。何となく寂しい感じ……。
23日になってみないと分からないということでしょう。
まず,「あの日,あのとき」として
写真を掲示しながら震災後初めて入学してきた1年生の時のことにふれました。
通常の卒業式ができなかったので,入学式ができて本当によかったと話をしたら,本当にそうだよなとうなずいていました。
屋内活動やようやく校庭で実施できたマラソン大会。
当時の思い出がよみがえってきたようです。
また,屋内活動では狭い体育館でのエピソードを聞くことができました。
次に感謝と願いを話しました。
「(下級生が絶対)かなわない6年生になってほしい」と6年生に要求してきたことに見事に応えてくれたことへの感謝。
46年前の自身の中学入学のことや先輩の様子などを「笑いを取りながら」話した中学校入学と生活。
中学校に行っても「やる気」「勇気「根気」でこれからもがんばってほしいこと。
そして,一つしか無い命は大切にしてほしいこと。
現実にさまざまなニュースが流れているので,このときばかりは神妙でした。
卒業文集でも紹介した「上杉鷹山」の「成せば成る…」のことばと鷹山が武田信玄の名言を模範として作ったことなどにふれながら,やはりやってみないと始まらない,「やる気・勇気・根気」で挑戦し続けてほしいことを伝えました。
子どもたちは真剣に聞いていました。
むすびに,ふるさとから避難して,別の小学校で卒業を迎える同じ6年生の「未来を信じて前に進む」との思いがいっぱいつまっている作文を紹介して終わりました。
6年生の感想には
震災のことを振り返ったり,未来のことに想いをよせることができた。
「やる気・勇気・根気」で中学校でもがんばりたい。
成せば成る,為さねば成らぬ……が心に残った。
できないと思ってもまず挑戦してみようと思う。等々。
卒業式では伝えきれないことが少しだけ伝わったような気がしました。
23日には胸を張って堂々と入場することでしょう。
  
左から 授業の様子1,2  子どもたちの感想