防災教室
2025年6月20日 14時06分今日は皆さんと一緒に、福島県危機管理部 災害対策課 副主査 佐藤 様をお迎えして、これからの学校生活、そして皆さんの人生において非常に大切な「防災」について考えたいと思います。県では、「災害ケースマネジメント」という新しい防災の考え方について検討しています。皆さんの安全と、災害が起きたときにどう行動すればよいか、そのヒントが詰まっています。
「災害ケースマネジメント」とは、簡単に言うと「災害で困っている一人ひとりを、きめ細かくサポートする仕組み」のことです。
福島県は、令和元年以降、大きな台風や地震に何度も見舞われてきました。皆さんも、その時のことや、もしもの時にどうすればいいか、考えたことがあるかもしれませんね。
災害が起きたとき、もちろん避難所の運営や物資の確保など、たくさんの大切な対応があります。しかし、それだけでは十分ではありません。なぜなら、被災者一人ひとりが抱える困難は、それぞれ違うからです。
例えば、小さなお子さんがいる家庭、高齢の方がいる家庭、持病を抱えている方など、状況は様々です。
そこで必要となるのが、災害ケースマネジメントです。
これは、災害で被災した皆さん一人ひとりの状況を丁寧に把握し、必要な支援を継続的に提供することで、皆さんが早く元の生活に戻れるように助ける取り組みなんです。
なぜ災害ケースマネジメントが必要なのでしょうか?
一番の理由は、「誰一人として取り残さない」という強い思いです。
皆さんは、この災害ケースマネジメントという考え方を心に留めておくことで、災害時に自分自身がどう行動すればよいか、また周りの人をどう助けることができるか、考えるきっかけになるはずです。今日の防災教室を通して、皆さんの防災に対する意識がさらに高まり、いざという時に冷静に、そして協力し合って行動できる力が身につくことを願っています。
自分自身の安全はもちろんのこと、家族や友人、そして地域の人々の安全を守るために、今日学んだことをぜひ活かしてください。これを機に、ご家庭でも防災について話し合ってみてください。
そして、私たちが住むこの地域が、より安全で安心して暮らせる場所になるよう、共に考えていきましょう。