笹谷小学校日誌

よりよい授業をめざして!令和元年度第2回校内授業研究会!

 本校では「心豊かなたくましい子どもの育成」という教育目標を具現化するために、学校経営方針の一つに「ユニバーサルデザインの視点を生かし、誰もがかけがえのない一人の人間として尊重される楽しい学校づくり」ことを掲げ、ユニバーサルデザインの視点を生かし、一人一人が主体的に学び、「わかる・できる授業」の実現をめざして授業研究を行っております。今年は国語科の物語文を教材として、教師の発問の吟味をテーマにして研究を進めています。
 9月25日(水)は今年度2回目となる、6年3組の学級で国語「海のいのち」の授業研究会を行いました。今回の授業研究の課題は「子どもが問いや思い・願いを持ち,主体的に学びに向かう課題設定になっているか」と「友達の考えを主体的に聞き,考えをまとめたり広げたりすることができる発問になっているか」の二つです。授業者のI先生は、一つ目の課題に対して「作品を読み終えて、子どもたちから出された疑問から作り上げた課題を取り上げる」を、二つ目の課題に対して「主人公の気持ちが変化する前と後の場面を取り上げ、主人公の気持ちを変えたのは何かを問う」といった学習内容を授業に位置づけました。
N先生「○○さんや△△さんが疑問に思った『なぜ、クエに<また、会いに来ますから…>と言ったのか』をみんなで考えて見ましょう」
N先生「クエをおとうのかたきだと思っていた太一が、ここでは死んだおとうのかわりと思っているよね。何が太一の気持ちを変えたのでしょう?」
N先生の投げかけや問いかけに対して、一生懸命に自分の考えをつぶやいたり、発表したりする子どもたち。授業が進む中、子どもたちの考えが広がり、深まっていきます。
 授業後は授業を参観した全教職員が集まり、授業の内容や方法について全員で協議します。今回は市教育委員会の指導主事のK先生を講師としてお招きし、研究協議会を行いました。K先生からは「めざす子ども像を明確にすること」「単元を貫く言語活動を展開すること」「ことばに着目した(こだわった)授業づくりを工夫すること」等についてご指導をいただきました。たいへん充実した研究協議会となりました。
 笹谷小学校の子どもたちの学力向上のため、さらなる授業改善をめざし、全教職員一丸となって、今後も授業研究を継続してまいります。