笹谷小学校日誌

5年生が「福祉を学ぼう」で高齢者疑似体験をしました!

 2月12日(水)、5年生の子どもたちが「総合的な学習の時間」に「高齢者疑似体験」を通して高齢者の福祉について考える学習を行いました。講師は、福島市社会福祉協議会社会福祉士の新関梓先生です。
 はじめに、高齢者になると体にどのような変化が現れるのかを考えました。筋肉や視力、聴力などが加齢とともに低下することにより、日常生活で不自由な場面が出ることについて学びました。
 そして、いよいよ「疑似体験」です。体に重りをつけて筋力が衰えた状態はどういう様子なのかを感じたり、ヘッドホンをつけて話を聞いたり・・・。特に、装具を身につけて、背中が曲がった状態を維持したまま階段を上り下りするのは大変な重労働でした。「うわあ、脚が上がらないよお」「身体のバランスが取りにくい」「まっすぐに歩こうと思っているんだけど難しい」という声があちらこちらから聞こえてきます。子どもたち全員がそろりそろりと慎重に昇り降りしていました。装具を脱いだ後はだいぶすっきりした様子。大きく背伸びをした後で、「でも、お年寄りは装具を脱げないんだよなあ……。」「大変だよなあ……。」と、しみじみその苦労を感じ、感想を交流する姿が見られました。
 この学習により、お年寄りのみなさまの大変さについて、身をもって感じることができました。経験を踏まえて理解することにより、実践力は高まります。相手を思いやる心が育ち、「自分(たち)にできることは何か」「どのようなことが相手に喜ばれることになるのか」と実際に行動にうつすための心構えがができるように、これから、さらに福祉についての学習を深めていきたいと思います。