佐原小学校日誌

秋黴雨

今朝は、プール脇のヤマモミジ赤くなっていました。

秋黴雨(あきついり)
こんな美しい日本語もあった・・・最近知った言葉です。「黴」という漢字が難しくて調べたら「秋黴雨(あきついり)」という言葉を見つけました。

あきついりは「秋入梅」とも表すようです。意味は、梅雨のように降り続く秋の雨のこと。残暑を拭い去るように降る長雨で季節を塗り替える雨とありました。昨日の月曜日から続く雨空は、今年の猛暑を本当に塗り替える秋黴雨(あきついり)になってほしいと願うばかりです( *´艸`)

さて、1校時に5.6年教室を見て回ると、国語科の学習、どちらも物語文を読み取っていました。

6年生は立松和平さんの「海のいのち」を読んでいます。先生は注目すべき叙述、言葉や語句を取り上げさせて話し合い考えさせています。幾度となくこの授業を見てきたので、どんな感じに解釈するのかなぁ・・・と漫然と見ていました。

ふと、教科書をみると美しい挿絵が載っています。それも丸々1ページ。なんで、今まで気づかなかったのだろう・・・と思いつつ、主人公の表情、青い水の中の光や泡のきらめきに深く心がひきこまれました。

低学年の国語科の授業では、挿絵を拡大し黒板に張るなど、可視化することによって学習を進めることがよくあります。でも学年が上がれば、挿絵を取り上げることは少なくなってきます。国語科の学習ですから、言葉による見方や考え方にシフトを置くのは当然です。
しかし、この「海のいのち」は元々「絵本」の作品でした。

この教材、もっと挿絵を使ってもいいのでは・・・文章を読解するようにもっと挿絵も読解することで、さらに想像力は膨らみ子供の解釈が豊かになるのでは・・・と、ふと思いました。国語科専門の先生には、注意を受けそうですが(*'▽')・・・

秋黴雨(あきついり)・・・写真と一緒に声にして、なんとなく言葉の世界も膨らむとうれしいです。