下川崎小学校日誌

異学年の活動を通して思いやりの心を!

 10月9日(金),天候にも恵まれ,今年度の目的地である本宮市白沢のスマイルキッズパークで,「全校遠足」を実施しました。
 秋の季節を感じながら,自然を感じ取ったり,のびのびと体を動かしたりするとともに,公衆道徳やルールを守ったり,集団の中で互いに協力したり助け合ったりすることなどを,楽しい活動を通して学ぶことができるようにと考えて遠足を実施しました。
 活動にあたっては,異学年のグループの縦割り班である「わかたけグループ」で実施しました。事前に,6年生の班長を中心にグループごとに話し合う場を設け,みんなで楽しく遊べるためにはどうすればよいかを相談し,計画を立てて行いました。
 遠足当日,それぞれの班は計画にしたがい,いろんな遊具の場所に行って,互いが協力して楽しみました。班の中のある子がゆれるつり橋で「ああ,こわいよう。」と言っているときに,上級生が「大丈夫だよ。」と言いながら手伝ってくれたり,下級生が迷子にならないように上級生が「こっちだよ。」と教えてくれたりしました。
 ある低学年児童の子は,棒につかまりながら降りてくるところで,「こわいなあ,だいじょうぶかな。」ととまどっていると,上級生が「こうするんだよ。」と教えてくれたり,
別の上級生が下から「おしりもってあげるから。」と言ってあげたりしていました。
 またある子は,最初は不安で一歩を踏み出せないでいましたが,みんなのことを見て,「ぼくやってみる。」と,自分からチャレンジして,できた達成感を味わっていました。
 それぞれが楽しい活動をしながら,互いに楽しさを共有していました。
 全体的に班活動を見てみると,計画どおりに遊んだ班。予定を変更して,臨機応変に遊んだ班。はたまた,別の遊具に遊びに行った子がいて班のみんなを困らせた班等々。様々な活動の様子が見られました。
 担当の教師はその様子を見守り,よかった点を賞賛したり,失敗した点を自分たちで話し合わせたりして,「為すことによって学ぶ」ことの大切さを実感させました。
  こういった経験の積み重ねが,子どもたちの思いやりの心を育てたり,困ったときどうすればよいかをみんなで考えたりする力を育てていくのだと思います。