飯野中学校日誌

コロナ災禍 制約の中でもできる限り前向きに、創意工夫を凝らして!

 今週は、日々刻々と感染者増加のニュースが飛び込み、新学期の学校対応についての文部科学省、県・市教育委員会からの通知も毎日のようにメールで届きました。その都度、変わる部分もあり、また今後の感染状況によっては変更もあるといった内容が多く、まだまだ先が見えない、そして計画したことが何度も変更を余儀なくされる1週間となりました。

 実際、昨年度は3月4日からの臨時休業、13日の来賓と1年生のいない卒業式、23日には修了式のないままの3学期の終了、そして27日の放送での離任あいさつと、例年とは全く異なる状況での年度末となりました。そんな中でも、どんな形であっても3年間の節目となる卒業式が実施できたこと、マスクを着けたままでも素晴らしい歌声を響かせてくれた卒業生と在校生の前向きな姿、中学生活でしかできない貴重な経験をさせられたことは、私たち教育にかかわる者としては最高に幸せなことだと感じています。

 来週から新学期となりますが、コロナ災禍は卒業式の時よりも悪化しています。制約も厳しさを増していると言わざるを得ませんが、そんな中でも、できることを模索し、生徒の活躍と成長の場、中学生でしか経験できない場を工夫しながら創造し、生徒と教員が協働し、できる限り質の高い経験の場を提供していきたいと思います。

 この写真は、例年であれば生徒会対面式という行事を実施していたのですが、今年度は内容・方法を変更して実施するための資料です。例年だと全校生徒が体育館に一堂に会し、1年生と在校生が対面して学校生活や生徒会活動、部活動について実演を見せたりしながら説明をして、1年生に中学校生活の見通しと期待を持たせる会です。しかし今年度は、生徒が一堂に会する場は極力避けること、3密を避けることが最大の感染防止の視点となっていますので例年通りには実施できません。

 そこで、日々刻々と状況が変化する中、担当の先生と生徒が話し合って、対面式を「スマイルウオークラリー」として実施する計画に変更しました。在校生にとっては先輩としての活躍の場もあり、中学校生活や生徒会活動、部活動を先輩として見つめなおす機会もあり、1年生にとっては、ワクワクしながら先輩と初めて個々に対面する(距離をとって、マスク着用で)場もありと、できる限り行事本来の目的が達成できるように、生徒みんなが笑顔になるような内容・形式を工夫して行う予定です。

 コロナ災禍により様々な制約がある現状ですが、私たち人類には知恵があります。決して後ろ向きにならず、みんなの英知を結集して、学校生活を、教育活動を充実させていきたいと思います。