今、私たちにできること。〔2学年道徳科〕
新型コロナウイルス感染者や医療従事者、その家族などに対する不当な差別・偏見が社会問題になっています。このような差別・偏見をなくし、お互いを思いやる社会にするために必要なこと、今、私たちにできることについて、本日、2学年全ての学級の道徳科の授業において考え、熱心に話し合いました。
※感染症によって差別が起きるメカニズムを日本赤十字社が「3つの顔」として解説しています。一つ目の顔は病気そのもの。2つ目の顔は病気に対する不安や恐れです。ウイルスという見えない敵でワクチンや薬もないことから、不安や恐れが増幅していきます。その見えないものへの不安や恐れが、感染者という見える形になって現れたときに、遠ざけ排除しようとし3つ目の顔の差別につながります。差別は受診をためらわせ、感染を拡大させる負のスパイラルに陥り、不安や差別も大きくなっていく、これが感染症の典型的な差別のパターンとのことです。さらに、人に迷惑をかけてはいけないという日本特有の「社会規範」に加え、感染対策の徹底を求める「同調圧力」が、一種の正義感を生み出し、感染者に「対策が不十分だったもの」というレッテルを貼って攻撃する傾向が出ているとか… 生徒はもちろん、私たち大人も、誤解や差別・偏見を解消していかなければならないと感じています。