働き方改革。〔校務支援システム〕
令和3年3月16日(火)、業者の方をお招きして、来年度から導入される「校務支援システム」の研修会を行いました。慣れるまで、大変そうです!
※学校内における教職員の業務は、主に「学校事務」「事務以外の実務」(校内等の見回りや点検作業など)「授業」の3つに分類されます。その中の「学校事務」に当たる業務が“校務”と呼ばれています。校務の内容は多岐にわたり、成績処理や指導要録管理といった生徒一人ひとりに対して時間をかけて対応する業務も多くあります。
世界の教員の勤務状況などを調査した「TALIS(OECD国際教員指導環境調査)2018」によれば、日本の中学教員の一週間当たりの仕事時間は56時間で、そのうち5.6時間は校務に充てられていることが明らかになりました。「56時間」「5.6時間」はどちらも、調査に参加したOECD加盟国等48の国と地域の中で最長という結果で、先生方の働き方改革は喫緊の課題です。
そこで、働き方を見直す手段のひとつとして考えられたのが、仕事時間の1割を占める“校務”を効率化する校務支援システムです。これは、校務で取り扱う様々なデータを電子化し、一元的に管理できるシステムです。文部科学省においても、「教育の情報化ビジョン」(2011年)で、必要な情報共有や校務の負担軽減により、子どもたちと向き合う時間や教員同士のコミュニケーションが増えることは、教育の質の向上や学校経営の改善に役立つとし、校務支援システムなどの導入による“校務の情報化”を後押ししています。