平野中学校ブログ

　福島駅のホームに、きらめく未来を乗せた新幹線が滑り込んできた午前９時５分。

　弾けるような笑顔と、ちょっぴり緊張した面持ちで、３年生の生徒たちが新幹線に乗り込んだ。修学旅行のスローガンは、彼らが自分たちで考えた「Best smile memories in tokyo!～最強の仲間と最高の思い出を～」。まさに、今日からの数日間が、彼らの青春の１ページに、最高の笑顔と忘れられない思い出を刻む旅となるのだ。

　新幹線に乗り込むと、誰一人慌てることなく、スムーズに自分の席を見つけ、腰を下ろす。そして、またたく間に、各自が手際よく荷物を網棚へ。その一連の動きは、まるで練習を重ねてきたかのように無駄がない。３年間という月日の中で培われた、学年全体のチームワークの良さが光る瞬間だった。

　列車が静かに動き出すと、車内には穏やかな空気が流れる。窓の外を流れる景色を眺める者、友達と楽しそうに談笑する者、目を閉じて旅の始まりに想いを馳せる者……。思い思いの時間を過ごしながらも、彼らは決して席を離れることなく、新幹線の中という公共の場でのマナーをしっかりと守っている。

東京駅に到着すると、改札を出た一行は、自然と一列になった。雑多な人波が押し寄せる巨大なターミナル駅構内。それでも、彼らは誰一人として立ち止まることなく、前の生徒、そして先生の背中をしっかりと追いかける。まるで、見えない絆で結ばれているかのような、その見事な移動体形に、周囲の大人たちも思わず目を細めていた。

　そして、バス乗り場へ。クラスごとに分かれてバスに乗り込むと、彼らは運転手さんの目を見て、元気いっぱいの声で「よろしくお願いします！」と挨拶をした。その清々しい笑顔と、礼儀正しい言葉遣いは、この修学旅行の成功を確信する瞬間だった。

さあ、いよいよ東京での活動が始まる。この最強の仲間たちと、どんな最高の思い出を創ることができるだろうか。彼らの瞳は、希望と期待に満ち溢れている。