クマガイソウ
2025年5月12日 12時03分3年生が総合学習で笹森山にクマガイソウを見学に行きました。
クマガイソウ。雨にしっとりと濡れ、今日は、ピンクというより薄紫の様相でした。天気によって色合いがだいぶ違う美しい花です。
クマガイソウはラン科の多年草。熊谷直実(鎌倉時代の武将)が矢から身を守るために馬上で背負っていた母衣(マントみたいな硬い袋状のもの)に形がにているというのが名前の由来です。全国的にも原生のものは3か所しかなく、一般公開しているのは水原だけ。絶滅危惧に指定されています。
種をつけることも稀。根で増えているのかもしれないと仮説が立っていますが、何で増えるのかもいまだに謎な植物です。この地に繁殖しているのが本当に奇跡の植物です。発芽から開花まで10年かかるそうです。
水原の自然を守る会の方から、クマガイソウの特徴、どうして大切にしてきたのか、この場所がいかに貴重な場所であるのかお話しいただきました。
笹森山には、クマガイソウのほかにも食虫植物のマムシグサ、ニリンソウ、ヤマブキ、ウツギが咲いていました。貴重ないろんな種類の山野草をじっくりと観察することができました。
守る会の方のお話では、一年で3日しか咲かない奇跡のヤマシャクヤク(一昨日開花!)が咲いていたようですが、見つけられませんでした。残念。
地域の魅力再発見。
初めて知ることがたくさんあり、子供たちは目をキラキラさせて見学をしていました。