令和4年度情報モラル教育講座
令和4年度情報モラル教育講座
情報化社会で避けては通れない情報モラル教育の実践に向けて,学校現場で必要なネット依存予防や家庭に対する対応等について学ぶため,独立法人国立病院機構 久里浜医療センター 主任心理療法士 三原 聡子 氏を講師に迎え,情報モラル教育講座を8月30日(火)に実施しました。
研修会では「ネットゲームの仕組み」や「依存のメカニズム」等についての説明をもとに「ネット依存の治療」や「予防対応策」について具体的な事例を通して研修を深めました。
【受講者の声より】
・今回受講し、脳のメカリズムから依存になっていく様子を知り、改めてゲーム依存のこわさを感じました。ネット依存にさせないためのかかわり方のポイントを学んだので、保護者を巻き込んで学校全体で取り組んでいきたいと思います。
・人が依存から脱却、回復するためには、人との関わりや、生きる目標などが不可欠で、本人に動き出させるための手立てが必要だと分かった。今後の生徒への声かけ、先生方との協議、保護者との相談に役立てていきたい。
・とても役立つ講座でした。講座の部屋の大きさに合わせた適切な人数、換気などもよくできていて安心して受講できました。
・ネットやゲーム依存に関する話をずっと聞きたいと思っていました。そのような中で研究に先駆的な先生のお話を聞け、大変勉強になりました。
・三原先生のお話は実際に依存症の方々と接していることから、大変勉強になりました。中でも「ネズミの楽園」の話が心に残りました。一匹で小さなゲージに入れられているネズミは100%快楽を与える物質に依存することに対して、たくさんの仲間がいて楽しいものがたくさんあるゲージでは依存することがなかった。また依存していたネズミも楽園に入れば、次第に依存性がなくなるという話だったのですが、これは人間の世界でもいえることだと思いました。児童が自分の学級を楽園と感じれば、少しでも依存症を予防することができるかもしれんません。私もそのような学級を目指せればと思いました。
・本校でもネット依存傾向の子供がみられる。これまで本人の特性や家庭のかかわり方が要因だと考えていたところが大きかった。本講演で本人や家庭が要因であることに間違いはなかったが、学校や教員として予防や改善に取り組むことができると知った。
・実際に病院に来る患者さんの具体的な症状や実存のゲームについて知ることができ、最新の知識を知ることができました。また、報酬欠乏症候群や再発準備性など、専門用語も教えていただき、ゲーム依存に対して”なんとなく”知っていたことから”確かな”知識に変わりました。今後は根拠を持って子供や保護者に向き合えると感じました。