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小学校国語科授業力向上講座 ・中学校国語科授業力向上講座

8月2日(火)に福島大学人間発達文化学類教授 佐藤 佐敏先生をお迎えして、小学校国語科授業力向上講座・中学校国語科授業力向上講座を開催しました。
 児童生徒を取り巻く様々な問題を踏まえながら、国語科の授業づくりについて具体的な事例をとおして、ご講演をしていただきました。
 国語科の「読み」については、佐藤先生から新たな視点で読み解くことにより「解像度を上げて読み解く」ことの面白さを学ばせていただきました。参加された先生方は、より深く、より面白く、“いつも”の教材を読み解くことを経験し、2学期に向けて実践意欲を高めていたようです。

【参加者の感想から】
【小学校】
◇ UDL授業の徹底として、基本的なことを丁寧にやることの大切さを学びました。上達論では、模倣させてから自由に書かせることが大切だと学びました。また、語彙を増やすこと(類語辞典の使用などを)意識していきたいと思います。読みの方略について、様々なスキルを学んだので、児童に身に付けさせ、活用させていきたいと思います。
◇ 具体的な実践から、実際の教材を取り上げてお話しいただいたので授業をするうえで大変参考になりました。教材研究の面でも新たな視点を教えていただいたので、夏休みを利用して、もう一度教材に向き合いたいと思いました。特に表現や言葉にこだわり、児童に伝える教える授業に取り組んでいきたいと強く感じました。
◇ 「弱者ベース」で授業を行うということを2学期から、より意識していきたいと思います。私は1年生を担任しているので、児童のこれからのためにも「読み」がクラスで同じペースになるよう、なぞり読み中心に指導していきたいです。後半の物語ごとのお話では、新たな解釈も知ることができ、とても楽しく聞くことができました。今後の授業の参考にしたいです。
【中学校】
◇ 「ポスト真実」という言葉を本講義で初めて耳にしました。情報の扱いについて、今まさに生徒が、そしてそれ以上に指導者である私たち教師が学んでいく必要があると痛切に感じました。いくつかの教材についてご紹介いただきました。発問や展開をさっそく2学期からの授業に生かしていきたいと思います。大変興味深く勉強になりました。ぜひ来年度も佐藤先生の講座を受講させていただきたいです。
◇ 解像度を上げる詩の授業、とても参考になりました。すぐ活用できそうです。イメージを広げ、生徒に自信をつけさせることができると思いました。作者の情報も効果的に取り入れていきたいと思います。メディアリテラシーの問題など、勉強不足とあきらめてはいけない課題だと思いました。教えていただいたことをもとに、もっとネットに関して生徒とどう向き合ったらよいかを考えて実践に生かしていきたいと思いました。ありがとうございました。