教育課題講座②「よめる・つかえる力の育成」
福島県教育庁 義務教育課 指導主事 志賀 匡行 先生を講師に迎え、教育課題講座②「よめる・つかえる力の育成」~リーディングスキルを生かした授業改善~を行いました。
本市でも読解力向上推進事業を始めて3年目を迎え、今年ですべての小・中学校でリーディングスキルテストの受検を終えました。先生方の関心度も高く、参加者は約150名ほどになりました。
ぜひこの講座の内容を参考にしていただき、授業改善を通した学力向上の在り方を模索していただければと思います。
[研修者の感想から]
◇毎日忙しく過ぎてしまい、このところ、一番大切な教材研究の時間をとっていませんでした。今回の講座で、教材研究がとても大切で、つまづきに対してどう迫っていくかをあらかじめ予測して教え方を工夫しなければと痛感しました。
◇授業の中で特別に何かをするのではなく、毎日の学習の中で、支援していくための教師側の見方が大切なのだと感じました。私は、低学年を担任しているので、明日から児童への支援の在り方や、児童の学習への向き合い方を考えて、学習が楽しいと思える授業を作っていこうと思います。
◇リーディングスキル(以後RS)が低い児童の中には、教科書を読み解くことに苦手意識があるだけでなく、プリント学習や暗記学習といった自立的に学べる姿から離れている児童もいます。発達段階に合わせてRSを伸ばすことで、読解力が向上し、授業に興味関心をもって臨めることで確かな理解にもつながると学びました。日々の授業の中で、教科書等を正確に読むことを大切にし、児童に活動や発問、説明の意図が正しく伝わるような表現をし、児童の見取りの質の向上に努めたい。
◇子どもたちのRSを高めるだけでなく、教師自身のRSを高めることも大事だと分かりました。子どもたちのつまづきや、困難がわかれば教師の指示や発問が変わる。教材研究するときには、内容や言葉一つ一つに着目しつつ、発問や支援の手立てを考えるようにしたいと思います。
◇教師自身が、RSの視点で教科書を読むことで、児童一人一人のつまづきや困難なところを予測し、それをもとにわかりやすい指示や発問を考えていくようにすると、授業が変わっていくということがイメージできました。