福島第四中学校日誌

人生捨てたもんじゃない

先日、残暑厳しい午後のことです。本校3年生3名が、勉強をしに学習センターへ行く前に松川運動公園で待ち合わせをしたのです。
そのとき、シルバー人材センターからの委嘱を受けたお二人の方が、暑さに耐えながら、草むしりをしたり、植え込みを刈り込んだりと、緑化整備のお仕事をされていたそうです。
お二人はとても暑そうで、苦しそうだったそうです。
それを見た、本校の生徒Aさんが、「おい、ちょっと手伝わないか」と友達に声をかけました。
Bさん、Cさんもすぐに承諾して、お二人に近づいたところ、もう仕事はほとんどが終わりで、腰を下ろして苦しそうに休まれていたそうです。
今度は、Bさんが「あの人たち、とてもつらそうだ。熱中症になったら大変!」と言って、近くの自動販売機まで全力で走り、飲み物を買ってきたのです。
そして、Cさん、Aさんと3人で、「お仕事、お疲れ様です。よろしかったら、これを飲んでくださいませんか。」と声をかけました。
お二人はとても感激して、喜んで飲み物を受け取りました。そして、どこの中学生かを尋ねたのだそうです。Cさんは、はにかんで、「四中です。」と言って走り去りました。
お二人はとても感激され、その日のうちに、お一人の奥様が、次の日にもうお一人が直接、福島四中に電話で伝えてくださったのでした。
名前がわからないので、「校長室から」で紹介してもらったところ、三人の話を聞いていた友達からの報告で判明したのです。
なんと立派な、すがすがしい行いではありませんか?
仕事をされていた方は、奥様にこうお話になったそうです。
「人生捨てたもんじゃない。」
この三人を誇りに思います。こんなすばらしい生徒にめぐり合えたことを、本当にうれしく思います。
ありがとう!

写真は、校長室で報告する三人です。お疲れ様!