福島第四中学校日誌

一から作り直す?

物事がうまくいかないとき、途中で立ち止まってしまったとき。そんなことは、いくらでもあるものです。
すべて元に戻して、真っ白な状態からやり直したいとは、誰しも一度は考えたことがあると思います。
しかし、実際の人生では、はじめからやり直せることは、どのくらいあるでしょうか。
それまでやってきたことは、すべて無駄なのでしょうか。古いものを残してはいけないのでしょうか。
本校の技能主査さんは、この暑い中、長袖を着てゴーグルをし、毎日草刈をしてくださっています。藪には蚊がいます。蛇やムカデも出ます。そんな場所でも、文句を言わず、黙々と草を刈ります。そして、学校の壊れた箇所を、黙々と修理します。時にはトイレの中に一時間以上もしゃがんだまま、作業をしています。花壇の雑草を取り、新しい苗を植え、水遣りをします。
ごみを片付けます。水量を調べます。電気の点検をします。
仕事だから?いいえ、福島四中とそこで生活する私たちの生活を守るためです。
今あるものを、もっとよくするために、彼は毎日汗を流します。
誰にも誇りません。誰のせいにもしません。
彼は、福島四中を守っています。
一から作り直せないことは明らかだから、少しでもよくなるようにがんばります。

とても大切なことだと思いますので、ご紹介します。