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　６月９日（月）は臨時休校となりましたが、子どもたちの学びを保障するために、オンライン授業を含めた家庭学習を進めることにしました。しかし、停電のため飯野小から授業を発信することはできませんでした。「どうしたら授業ができるのか…。」教育委員会の先生方も親身になって考えてくださいました。私たちは、小中一貫校である「飯野中学校」の教室をお借りすることにしました。急な連絡にも関わらず、多くの子どもたちが授業に参加しました。タブレットの画面越しに見える子どもたちも、嬉しそうな笑みを浮かべています。画面越しではありましたが、学ぶことができる楽しさや対話できる安心感が伝わってきました。

　６月１０日（火）も、停電が続きます。私たちは学びの場を飯野中学校に求めました。飯野中の校長先生は快諾してくださり、特別教室をお借りすることになりました。午後になって改めて中学校へ足を運ぶと、教頭先生を中心に各学年の人数に合わせた机や椅子の移動や、使用するトイレ等の計画を考えてくださっていたのです。私たちは、その計画どおりに机や椅子を移動させました。中学校の先生方の力をお借りてして、飯野っ子の学びの環境が整えられたのでした。忙しい中にあっても、飯野っ子のために優先して時間を費やしていただいたことに、嬉しさを感じました。

　１０日の朝、飯野っ子は体育館に集まりました。そして、停電のため休校となった間に、いろんな場所のたくさんの人たちが、「飯野小の子どもたちが少しでも早く学習できるように」と心を動かし、全力で取り組んでくださったことについて伝えました。その後に、みんなで飯野中へ向かいました。工事をしている方々に、「ぼくたちのために、ありがとうございます！」「早く直してくれてありがとうございます！」「暑い中、お疲れ様です！」との声が、歩いている列から次々と聞こえてきました。

　飯野中学校に着き、授業が始まりました。新たな場所での生活となりましたが、子どもたちの対応力には驚かされました。友達と対面で楽しそうに学ぶ子どもたちの表情を見たり、「飯野中学校楽しかったよ！」との声を聴いたりして、私たちはほっとしました。

　停電による臨時休校という未経験の状況下において、大きな不安や多くの戸惑いもありましたが、その時々において自分事として受け止めて、動いてくださるたくさんの方々と出会うことができました。日頃考えているよりも、実は多くの方々に支えられているということにも気付くことができました。子どもたちも、私たちも、毎月９日に今回のことを思い出し、感謝の気持ちを忘れずに生活していきたいと思います。ありがとうございました。