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教育課題講座②~豊かな心の育成~「いじめ・不登校の未然防止につながる学級・学校づくり」

2020年9月10日 09時00分

 8月28日に日本大学文理学部教授 藤平敦氏をお招きして、教育課題講座を行いました。藤平先生からは、子どもの「自己有用感」を育むことがいじめ・不登校の未然防止につながるという切り口で、日々の教育活動に子どもの自己有用感を育む視点を入れることの大切さについて、具体的なお話を伺うことができました。

 -  参加者の声  -

◇日々の授業づくりで大切にしていることは、子どもの自己有用感を高めるためにも大切なことなのだと分かりました。子ども同士のかかわりを積極的に取り入れ、子どもたちがお互いに認め合える雰囲気づくりを大切にしたいと感じました。
◇特に印象に残ったのは、認めてあげられる、声をかけてあげられるような聴く側の子どもたちを育てていくということです。生徒指導の三機能である共感的理解とつながる部分なのかなと思いました。中学校における体育祭の映像、子どもたちの姿に心を打たれました。誰もがもっているはずの肯定的な感情を、素直に表出できる姿がとても素敵でした。
◇いじめ・不登校をなくすために学級・学校づくりをするのではなく、充実した学級・学校づくりをすることで子どもが育ち、いじめや不登校がなくなっていくという話を聞いて納得しました。そして、日々の教育活動の中に自分で工夫できることがたくさんあることに気付くことができました。 
◇誰もが安心できる集団を目指し、子どもたち一人ひとりとしっかり向き合い、かかわっていきたいと思います。

情報教育研修 情報モラル教育講座

2020年9月7日 14時00分

 今年度は、医療分野よりネット依存の治療において先駆的立場にある独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター インターネット依存症治療部門 主任心理療法士 三原聡子氏を講師としてお迎えし、情報モラル教育講座を開催しました。「ネット・ゲーム依存の理解と学校教育現場で必要なネット・ゲーム依存予防について」の演題で講話をいただきました。「ネットゲームの仕組み」「依存のメカニズム」「依存時の脳の状態」「発生してくる問題」「ネット依存治療」「予防対策」について、データをもとに詳しく学ぶ機会となり、たいへん充実した講座となりました。

- 参加者の声 -

◇知らなかったことをたくさん知ることができました。データをもとに、どのようなことが今問題になっているのか分かりました。教師として、現実世界でのコミュニティやコミュニケーションを充実させることが大切だと思い、改めて意識していこうと思います。
◇報酬欠乏症等、依存に陥るメカニズムや発症要因に加え、具体的な対応まで細やかに示していただきよく理解できました。今後は、根拠をもった指導ができます。
◇これからは避けてはとおれない問題であると思います。どうしていけば良いのか指針を得たくて参加しましたが、とても多くのことを学び、考えることができました。今後は自校において、早期解決や未然防止に役立てるため、指導することやチェックすること、児童・保護者に伝えることなどを具体化していきたいと思います。
◇ネット(ゲーム)依存の最新の研究について学ぶことができました。具体的なゲーム名だけでなく、なぜ子どもたちが夢中になるかの理由も含め、わかりやすい資料をまじえて豊富な知識と科学的な裏付け、実際の調査結果をうかがうことができたので、今後の学校での指導場面で生かしやすい講座でした。
◇本講座で確認できたことは、「自分の意思で行動を変えていく」援助が治療の基本であるということです。特に印象に残ったことは、母親が本気で向き合ったことが子どもを変えたという事例でした。子どもの様子(顔色)を見ながら言いたいことが言えない親がいます。子どもを救うために周囲の大人たちが協力して支援していくことが必要だと思います。

小・中学校2年次教員フォローアップ研修 企業等体験研修

2020年8月28日 13時30分

 8月6日に小・中学校2年次教員フォローアップ研修 企業等体験研修が行われました。湯野共選場における選果作業では、桃農家の方の苦労や地場産業への理解を深めるとともに、消費者においしい桃を届けたいという思いをもちながら、丁寧に作業を進める姿が見られました。

 -  参加者の感想  -

◇桃の選果を通して、食べ物が消費者の手に渡るまでの工程を間近で理解したことで農業への知見が広がりました。今回の研修を単なる自分の体験で終わらせるのではなく、生徒の夢を広げるキャリア教育の一助にしたいと思います。
◇桃を出荷するという目的に向けて、様々な作業があることを改めて知りました。一人一人が行う作業に責任をもち、繋いでいくことでチームとして大きな成果になるのだと感じました。チームとして取り組むからこそ、思いを形にできる、この点は、学校教育も同じであると感じました。
◇共選場で働くお一人お一人が、農家の方々が丹精込めて育てた果物一つ一つを丁寧に扱うとともに、消費者に美味しい果物が届くように、様々な工夫をしながらお仕事をされている姿が印象に残りました。私たち教員も、児童一人一人の性格や発達段階を見極め、どんな支援や指導が必要なのかを考えながら、児童が安心して生活できる学級づくりに努めていきたいと思います。

国語科授業力向上講座 「資質・能力を高める国語の授業-読みの方略の獲得と物語の法則の発見-」

2020年8月21日 13時30分

 8月4日に福島大学人間発達文化学類教授の佐藤佐敏氏をお招きして、国語科授業力向上講座を開催しました。先生からは、テクストの内容を子どもたちが正確に受信できるように指導するための実践や、「思考力・判断力・表現力」の育成を意識した、授業前のウォーミングアップ等を紹介していただきました。また、「授業を通して子どもたちに育成する資質・能力とは、実社会に応じた学びでなければならない」「国語科では、根拠のない思い込みを話しても学びは深まらない」というお話もありました。

 - 参加者の感想 -

◇国語科の授業で大切にしなければならないこと(根拠を明らかにした読み、テクストを正確に読む力を養うこと)を、実践事例で分かりやすく教えていただきとても勉強になりました。早速実践したい気持ちになりました。
◇佐藤先生の講座を受講して、改めて読みの面白さ、深さを感じました。自分の考えと友達の考えを比較したり、新しい発見をしたり、新たな自分の思考の高まりに喜びを見出せるような授業を行ってみたいと思いました。
◇毎年講座を楽しみにして受講しています。受講する度に刺激を受け、授業について振り返り、受講した内容をどう取り入れようかと考える機会になっています。「読み」で終わるのではなく、実生活に結び付けていくことの大切さを感じました。
◇佐藤先生は「 」にまでこだわっておられ、まず何より先生がじっくり教材と向き合っていることを感じました。改めて、教材をしっかり言葉にこだわって読まなければならないと感じましたし、国語科の楽しさ、面白さに気付かせていただいたように思います。

特別活動実践講座「よりよい学級・学校生活をつくる特別活動」

2020年8月21日 13時00分

 8月3日に文部科学省初等中等教育局教科調査官の安部恭子氏をお招きして、特別活動実践講座を行いました。キャリアパスポートや学級活動(1)、(3)の進め方、評価について、学習指導要領に基づいた具体的なお話を伺うことができました。また、特別活動の基盤であり、学級経営の基盤でもある学級活動(1)を大切にしたいというお話がありました。

   - 参加者の感想 -

◇「キャリアパスポート」は、まだまだ手探りでいるところはあるが、子どもたちの成長の振り返りを一つ一つ大切にしながら、記録を残していきたいと思いました。学級大好き、学校大好き、学活大好き、という子を育てていきたいです。
◇話合い活動では、具体的な実践例をもとに説明していただいたので、とても参考になりました。早速実践するために、2学期に向けて準備していきたいと思いました。
◇自分たちのよりよい生活のために、なりたい自分に向けて「何のために話し合うのか」「何のための活動なのか」を明確にして、子ども達が主体的に活動し、それが今後に活きるためのものにしていきたいと思いました。
◇新学習指導要領の下、特別活動の果たす役割がますます大きくなっていることを、具体的事例で学ぶことができたことは、とても有意義でした。教師自身が学級経営のビジョンをもち、子どもとともに「よりよい学級をつくる」ということを大事にしていきたいです。