幼稚園ブログ

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ちゅうりっぷ組の砂遊び

 ちゅうりっぷ組(4歳児)でも砂遊びが盛り上がってきました。裸足になってヒンヤリとする水に足を入れると「キャー」と歓声を上げて大喜び。満足するまで、いつまでも川の中を歩き続ける子もいます。「こっちの方があったかい!」と、日なたと日陰の水温の差を感じ取っている子もいます。

 

 水がたまった場所を、先生がスコップで掘ってみせました。すると、水は掘った方にスーッと流れていきます。驚く子もいれば、じーっと見ている子もいます。

 

 シャベルで掘って自分でも水路作りを試してみる姿も出てきました。

 

 

大好きな砂遊び

 子どもたちは砂遊びが大好きです。ひまわり組さんの砂場では友達と協力しながら、大きなトンネルや山などを作ってダイナミックに遊んでいます。

 大きな池を作るために、たらいにためた水をバケツで何度も運ぶ子がいます。たらいの中の水が少なくなって、バケツでは水が汲みづらくなりました。バケツを傾けたりひっくり返したりしてどうにか水を汲もうとしますが、なかなか上手くいきません。しばらくすると、近くに小さな容器を見つけて、それで水を汲むことを思いついたようです。バケツに水がいっぱいになると笑顔でみんなのいる大きな池に戻っていきました。

 何気ない姿ですが注意深く見ると、子どもたちが自分の力で問題を解決しながら遊んでいるのがわかります。砂場ではそのような子どもたちの姿がたくさん見られるので、子どもたちも先生方も砂遊びが大好きです。

 

「むっくりくまさん」をして遊びました

 ちゅうりっぷ組では「むっくりくまさん」(鬼ごっこ)をして遊びました。

 円の中にいるくま(先生)は、子どもたちが歌う「むっくりくまさん」の歌が終わると目を覚まして追いかけてきます。みんな、歓声を上げて逃げます。顔をこわばらせて本当に怖がる子や半べその子もいます。なので、先生は最初のうちは誰もつかまえません。「悔しいなぁ、みんなの足は速いなぁ。」悔しがってみせると、子どもたちは「私たちの勝ちだー!」と近くの子と喜び合います。こわばっていた顔も少しずつ緩んでいきます。

 みんなで歌う、みんなで逃げる、みんなでスリルを味わう。「みんなで」を繰り返すうちに遊びが楽しくなり、クラスの友達にも意識が向いていくようです。

 みんなで「むっくりくまさん」をした後、先生がさりげなく、くまのお面を置いておくと、友達を誘って自分たちで「むっくりくまさん」を始める子もいました。

 

「まなざし」が子どもたちの心を育てます

 朝の登園の時間です。元気よく「おはようございます。」と言って入ってくる子もいますし、小さな声の子もいます。一人で幼稚園に入るのが少し不安そうな子もいます。子どもたちは一人一人みんな違いますし、子どもたちには子どもたちなりの事情がありますから、みんな違って当然です。

 この子どもたちが登園して来る朝の時間は、幼稚園にとって、とても大事な時間です。そして素晴らしい時間でもあります。

 子どもたちが登園してくると、先生方は玄関に出て、一人一人に声をかけます。

「おはようございます。」「寒くなかった?」

「久しぶりだね、元気だった?」

先生方は身をかがめて、あるいは床に膝をついて一人ひとりの顔を見ながら話しかけます。また子どもたちが自分ひとりでシューズを履くのを、手を貸すのではなく、ずっとそばに寄り添って見守ってあげている先生もいます。

そういうかかわりがあって、子どもたちは安心しておうちの人から離れて、自分の保育室へ向かいます。友達との世界へ、勇気をもって踏み出していきます。

日々のそういう当たり前のことの繰り返しの中で、子どもたちは学んでいきます。少しずつ成長していきます。

 子どもたち一人一人の可能性を信じる大人の優しい「まなざし」と語りかけによって、子どもたちは心豊かに育っていきます。赤ちゃんの研究をしている先生が、そういう意味のことを書いていました。(下條信輔1988『まなざしの誕生』新曜社)

 来週からは、毎日、子どもたちが登園してきます。本当にうれしく思います。(文責 園長 佐藤一男)

 

ザリガニとジャンケン

 臨時休園が続いていている中、12日(火)は久しぶりの登園日なので、ザリガニがいたら子どもたちも喜ぶかなと思って、ザリガニを釣ってきて、幼稚園の玄関に置いてみました。

でも、ハサミを持ち上げるザリガニを見て女の子たちは

「キャー!」「こわーい!」

と大騒ぎです。

それを見ていた先生が、

「ザリガニとジャンケンしてごらん。絶対、勝てるから・・・・」と声をかけてくれました。

何のことかよくわからず、女の子がポカンとしていると

「ザリガニは、チョキしか出さないから」と先生がまた教えてくれました。

(ああー、そうか、ザリガニはハサミしか出せないんだな・・・・・・。)

そうしたら、子どもたちは、よろこんで「ジャンケン ポン」とザリガニとジャンケンを始めました。

「やったー。勝った!」

そうして、ザリガニを怖がっていた子どもたちは、いつの間にかザリガニと仲良しになっていました。

 教育は「その場の一瞬の出来事に、どう対応できるか」「どんな応答ができるか」にかかっていると言われます。子どもたちをよく理解しているから、とっさにそういう対応ができるのだろうと思います。

 まだいろいろ制限された状況の中にありますが、だからこそ身近にある生き物や植物とのかかわりを大事にした保育を進めていきたいと考えています。(文責 園長 佐藤一男)

 

 

 

 

 

ジャガイモを植えました

 先週の14日(木)は、5歳児のひまわり組の子どもたちの登園日でした。21名が元気に登園してきました。その日、ひまわり組の子どもたちは、ジャガイモを植えることになっていました。

 その日はとてもさわやかな良い天気で、畑の活動には最高の日です。9時過ぎ、子どもたちが、園庭の隅にある畑に集合しました。畑の畝(うね)には黒いビニルのシートがかけてあります。そこにシャベルで穴をあけ、土を少し掘って、ジャガイモを植えます。

 もうジャガイモを植える時期は過ぎていて、タネのジャガイモからはたくさんの芽が伸びてしまっています。ちゃんと育って、ジャガイモが収穫できるか心配ですが、このような状況ですから、仕方がありません。

 芽が下を向いたまま植える子もいますし、タネのジャガイモが半分も外に出たまま植えている子もいたりで大変でしたが、子どもたちは大喜びでジャガイモ植えは無事完了しました。

 子どもたちは、3週間ぶりの登園です。先生方は「何をしてあげよう・・・」「何ができるかな・・・」と何日も前から考えました。そして「ジャガイモを植えよう」と決め、準備をしてきました。

 短い時間でしたが、子どもたちみんなで「共通の体験」ができたことには大きな意味があると思います。ジャガイモを植えるという同じ体験を、みんなが「共有」していることで、子どもたちの心は「つながって」いきます。相手の気持ちもわかるようになっていきます。そしてまた少し仲良く、そして優しい子になっていきます。

 先生方は、経験的にそういうことをわかっているのです。外から見れば、ただの「ジャガイモ植え」と見えるかもしれませんが、その中には先生方の子どもたちへの思いと経験による知恵が込められています。短い時間でしたがよい保育ができたと思っています。(文責 園長 佐藤一男)

 

「ダンゴムシ ころんでたよ!」

 5月12日(火)は、年少のちゅうりっぷ組の子どもたちの登園日でした。22名が登園してきました。そして、今日14日(木)は、年長のひまわり組の子どもたちの登園日でした。年長のひまわり組も21名登園しました。

 子どもたちの明るく元気な声が園舎や園庭にもどりました。やはり、子どもたちがいてこその「幼稚園」なのだと心から思いました。

 12日の年少組の子どもたちの登園日は、とても良い天気で、子どもたちは園庭に出て、思う存分に遊び、活動することができました。ジャングルジムに登ったり、ブランコに乗ったりして、さわやかな風を体全体で感じていました。

 4月に入園した4歳の子どもたちにとっては、園庭はまだまだ未知の世界です。園庭でダンゴムシを探していた男の子が3人、プラスチックの飼育箱をかかえて、玄関にかけこんできました。

「ねえ、ねえ、ダンゴムシ ころんでたよ!」

(えっ? ダンゴムシが ころんだ・・・・・・。なんだろう?)

わたしは、よく意味がわからず、「それは すごいねー。」というのが精一杯でした。

 ダンゴムシは、植木鉢などをどかしてみると、すぐにつかまえることができます。つかまえると、手のひらの中で、くるくるっと丸まってしまいます。子どもたちはダンゴムシが大好きです。ダンゴムシをつかまえようとしたら、そのダンゴムシがコロコッと丸まった。それを、その子は「ダンゴムシ ころんでたよ」と言ったのかもしれません。いろいろ考えてみるのですが、本当のところはわかりません。でも、子どもはおもしろい表現をするものだなと、うれしくなってしまいます。本当に明るい気持ちになってきます。

 わたしたち大人は、子どもたちの健やかな成長を願い一生懸命に世話をして、育てます。でも実は、力をもらっているのは、わたしたち大人の方なのかもしれません。子どもには、そういうふうに周りを元気にする力があるのだと思います。

 久しぶりの登園日にそんなことを考えました。子どもたちは素敵です。(文責 園長 佐藤一男)