学校日誌

学力向上のために(6年生)

 学校では学力向上のため、授業改善に取り組んでいます。18日は6学年で理科の授業が行われました。子どもたちは4月から「ものが燃えるしくみ」「ヒトや動物の体」「植物のつくりとはたらき」の学習をしています。今日はそのまとめとして、「生物どうしのつながり」を考える授業でした。

 はじめにこれまでの学習をふりかえり、学んだことを確かめました。その後、「これまで学んできた植物や動物、空気や水のかかわりをまとめていきます。」と今日の学習のゴールを確かめました。動物や植物、空気や水が並んでいるワークシートを渡されると子どもたちは今まで学習してきたことをもとに、空欄に入る言葉を考え始めました。並んでいるもの関係を考えみんなで意見を出し合いました。「下にあるから便かな。」「尿だよ。」「葉から出ている水だから蒸発。」「いや、蒸散だよ。」今までばらばらだった並んでいるものの関係が見えてくると、「水」「水蒸気」「吸収」など空欄に入る言葉がはっきりしてきました。

 

 次に「完成したね。でも完成ではないんです。」と先生が言うと、子どもたちは「ええっ。」しばらく考えると、「かかわりだから、矢印でつないでみよう。」という意見が出されました。まず、自分の考えで矢印を入れていきます。その後の話し合いでは、「雲が雨になり、地面にしみこんで木が根っこから吸い上げるよ。」「それが、葉から上がっていくと蒸散してまた雲になるよ。」「雨水などを飲んだウサギのおしっこは気に吸い上げられるね。」「水は無限ループだよ。」矢印を考えることで水の循環サイクルがはっきりしてきました。

 その後は空気について話し合いました。「ウサギは酸素を取り入れて二酸化炭素を出しているよ。」「木は太陽の光があたると二酸化炭素を取り入れ酸素を出すよ。」「これって、クロスのループだね。」「動物と植物がいるからだね。でも、片方がなくなったらダメになるよ。」「でも、木も今日みたいに太陽が出ていないと、酸素を取り入れて二酸化炭素を出すよ。」空気を中心にした動物と植物の関係がはっきり見えてきました。

 子どもたちは話し合いで、自分の考えを発表し友だちの考えを聞くことで、新しい情報をもとにより科学的な考えを持つことができるのだと感じました。また、ばらばらだった知識を関係づけることで、自然のサイクルやかかわりなどの見方考え方が育ってくるのだと感じました。

 今日、6年生は植物が水や空気を利用して生み出したジャガイモを使ったカレーをおいしく実習でいただいていました。