今日は金木犀の香りがどこからともなく漂ってくる秋らしい日でした。本校では先生方の授業力の向上をねらいとした校内授業研究が6年生で行われました。特に今回はタブレットを有効に活用する方法の模索もテーマの一つでした。
6年生社会科「武士の世の中」の授業です。始業前にウォーミングアップとして、タブレットを使い歴史人物ゲームを行いました。別室から先生が、お題(今回は北条政子 聖徳太子)を提示し、回答者を除く人がヒントを絵にかき、回答者がそのヒントをタブレットで見て答えをタブレットにかくクイズゲームです。聖徳太子の時には、太子の周りにたくさんの人を書いたり、様々な色の冠を書いたりしていました。全ての班の回答が正解でした。
ウォーミングアップも終わり、いよいよ授業開始。はじめにタブレットの映像で鎌倉幕府成立の経緯や御恩と奉公の関係で幕府が保たれていたことを確認。次に、先生が元寇の戦いの場面を提示。子のつぶやき【モンゴルだ:元と戦ったんだ:武士は鎧をつけているけど・・】先生の資料提示で、当時、大国であった元(モンゴル)が攻めてきたこと、当時の執権が北条時宗だったことを確認しました。どっちが勝ったのだろうねの先生の問いに「日本。」と子どもが答え、「では、今日はどのように元と戦い、その後どうなったか調べよう。」と今日のめあてが定まりました。
次はめあてに向かって調べ活動です。元と日本の戦い方を視点にして教科書や資料を調べ、わかったことをタブレットのワークシートに書き込みました。ひとしきり調べた後、先生から「友だちのワークシートを見られるようにしたので、いいなあというものを見つけてください。」の指示の後、良い考えを出し合い【日本は鎧をきているが元はきていない:元はてつはうを使う:元は集団戦術だが日本は一人ひとり】などポイントになることを共有しました。
先生:これを見るとどっちが強そう?国も大きいんだよね。
子:元。
先生:結末は映像で見てください
子(嵐、石塁・御家人の一生懸命の奮闘により元が退く映像を見る。)
先生:一生懸命働いたらどうなるの。
子:恩賞。土地がもらえます。
先生:でもね。幕府は土地をあげられなかったの。なぜだかわかる?
子:(元が)外国だからあげられない。
先生:武士はどう思ったかな? ワークシートに書いてみよう。
子(ワークシートに書きこむ。)
先生:どう思ったかお話ししてください。
子:なんで領地がもらえないんだ。
子:御恩と奉公が成立していない。
子:あんまりだ。
先生:一言でいうと
子:不満。
その後、御家人に不満をもたれた幕府がどうなったか映像で確かめ、それぞれがまとめをワークシートに書きました。
「幕府は御家人の力をかりて元を退けることができた。しかし、・・・・・・・・・・」
で授業は終了です。今後も子どもにとってよい授業に向かって取り組んでまいります。
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