学校日誌

授業の様子(4年 国語)

 担当者が出張のため、30日の4年生の国語の時間の様子をお知らせします。「ことわざと故事成語」の学習の1時間目でした。はじめにことわざについて知っていることを先生が尋ねると「花より団子」「豚に真珠」「七転び八起き」・・

などの意見がだされました。故事成語について尋ねると、子どもたちの経験の中にはなかったようです。そこで、教科書のイラストを使い、ことわざ「猿も木から落ちる」故事成語「五十歩百歩」の意味をかんがました。これまでの活動を通して、子どもたちにはことわざや故事成語のイメージがうかんできましたので、「ことわざ・故事成語とは?」をめあてとし、それらがどのようなものかさらに詳しく調べていくことになりました。

 その後、ことわざや故事成語の例から自分の興味のあるものを選んで、その意味や使い方を調べる活動を行いました。教室の中には調べるための辞典や図書が準備され、子どもたちは自分の選んだことわざをさがし、まとめました。

 その後、お互いが調べたことを交流しました。その中で、「転ばぬ先の杖」を調べた子が複数いたのですが、それぞれ調べた資料が違うので、一見書かれている意味が違うように見えます。それについて、同じ意味なのか違う意味なのかみんなで考え始めました。「用心って言葉があるよ。」「これは前もって気を付けることだよね。」「そうならば、同じ意味なのかな。」という結果に落ち着きました。資料を調べる場合、ただ書き写すだけでは自分の知識にはなりません。言葉にこだわり、自分の中に取り入れることで知識になるのだと感じました。ほかにも「ちりも積もれば山となる。」のちりという言葉にこだわって子どもたちは考えていました。

 調べ交流する活動を通して、子どもたちはことわざや故事成語のイメージを「生活に役立つ知恵を教えてくれるもの。」と一段高めることができたようです。その後、「もっともっと調べて、本を作ったり、カレンダーにしたり、カルタを作ったりしよう。」と単元全体のゴールを持つことができました。これからの学習が楽しみです。