学校日誌

教室訪問(2年 算数)

 27日、1年生の教室を訪問しました。4月に入学した1年生ですが、勉強の仕方を身つけ集中してめあての解決にとりくんでいました。算数のひき算の単元の学習です。はじめにカードで3-2などの簡単なひき算の復習を行いました。その後、算数博士の依頼『折り紙でチューリップ(黄色折り紙1+緑折り紙1)を作ってほしい』との先生からの投げかけの後、「黄色折り紙は8枚」「緑の折り紙は5枚」という条件を付けくわえると、子どもたちは問題を想像し始め、「合わせてだと13枚かな?」「チューリップは何個つくれるでしょうかな?」などつぶやいていました。

 先生から「黄色い折り紙は緑の折り紙より何枚多いでしょう?」と問題が明らかにされると、「たぶん8ひく5。」「3まいかな。」などとつぶやいています。その後、みんなで式は 8-5 になることを確認しました。「では、8-5をブロックを使って表してみましょう。」との先生の指示で、子どもたちはブロックを取り出し操作を始めました。迷っている子に対し、先生は前の時間に学習した3-2の動かし方を思い出すように働きかけました。みんな集中してブロックを操作しています。そして、自分が考えたことを隣りの友だちと伝え合いました。

 「では、ブロックをどのように動かしたのかな。」と先生が話すと、子どもたちは手を上げ、話し合いが始まりました。

 まずは、ブロックの並べ方です。はじめは横1列に並べました。先生が、「1列の方がわかりやすいかな?」と投げかけると「チューリップを作るから上と下がいいよ。」確かに比べるためには上と下の2列がわかりやすいですね。

 次にブロックのどれを動かすか話し合いました。子どもたちは少し困った顔をしています。そこで先生が「重ねてみよう。」と下の5個のブロック(緑折り紙)を上のブロックに載せました。そうすると、「ああ、わかった。」と子どもたちの顔が一瞬かがや

きました。「さっきは3を動かしていたけれど。」「それは8-3になるんだね。」「だから5をうごかさないとね。」

 最後に大事なのは、動かす方向です。「前の勉強では右に動かしたよ。」「だけど、今日は左に動かすのだね。」

「わかった。」「5を動かして残ったのは3だ。8-5=3。」「自分でももう一回やってみよう。」

 その後、別な問題でも式を立て、ブロックを操作し、答えを求めました。

 今日は文章に書かれていることや立てた式をブロックの動きで表す活動にこだわった授業が行われました。とても大切なことです。そのこだわりがRS(リーディングスキル)や式と事象の一致という算数の本質にかかわる資質・能力をを育てるのだと思います。