学校日誌

ブログ授業参観 放射線の力を知って行動しよう(5年 学級活動)

 今日の教室訪問は5年生です。環境再生プラザの専門家の方においでいただき、放射線について学んでいました。活動の後半では、遠く鳥取の地から、北 実 先生(鳥取大学)にリモートで授業をしていただきました。

 はじめに校地の放射線量測定を行いました。環境再生プラザの方から測定方法や測定機械の使い方を丁寧に教えていただき、一人ひとり測定器をお借りしました。さあ、これから5つのポイントの放射線量を測定します。結果をどうでしょうか。

 一人ひとりが測定器で5つのポイントを測定しました。結果は【リアルタイム線量計:0.075μSv/h以下単位省略 池周辺:0093

プール周辺:0.065 遊具付近:0.071 サッカーゴール前(表土埋設地点):0.085】でした(測定値には個人で幅があります)。

 測定を終えた子どもたちは集会室に入り、測定結果について考察しました。リモートで指導してくださるのは鳥取大学の北先生です。

先生:測定して気づいたことや感想はありませんか。

子1:グランドの表土を埋めたところは低かったです。

子2:階段のほうが高かったです。

先生:数値が高いところはなかったですか。

子3:遊具のところが、0.093でした。

先生:この数値にどんな意味があるかワークシートをもとに考えていきましょう。

 北先生から、①測定した数値はその場所に1時間いると浴びる放射線の量であること、②読み方はマイクロシーベルトパーアワー ③Svは人がうける放射線被爆線量であること ④放射線量は場所によって異なることなどを時速の例を交えてわかりやすく教えていただきました。

先生:この地図の赤は放射線量が高いところです。福島と鳥取ではどちらが高いでしょうか。

子4:鳥取です。

 最後に、東京・岐阜・富士山頂・飛行中の航空機・国際宇宙ステーションの放射線量についてお話しいただき、宇宙をはじめいろいろなところから自然の放射線がくることを学びました。これで授業の前半が終わり、後半は10年前はどんな状況だったのか、そしてどのように福島が再生してきたのかについてお話を聞きました。5年生の子どもたちは震災の年度に生まれました。その頃の記憶はないと思いますが、今日学んだことは今後も学びつないでいかなければならない大切なことと思います。