6年生算数科 算数「で」読みとこう
今日9月11日(水)の2校時、6年1組の子どもたちが、算数科「データにかくれた事実にせまろう」の学習に取り組んでいました。
広告に書かれた、いかにもすばらしい数字は本当なのか!? グループで考えます。
この時間、子どもたちに示されたのは「ホエールウォッチングのクジラに会える割合が98%」という広告。
でも、昨年度のデータをよくよく見ると、「クジラに会えた回数120回」「船が出港した回数122回」「船が出るのは、1日2回」「船が出港した日数61日」というもの。
果たして、クジラには頻繁に会えるものなのでしょうか?
グループに分かれ、いろいろ考える子どもたち。
なかなか、問題で示された数字の意味がイメージできず、四苦八苦の様子。
ですが、そのうち・・・
「船が出た回数のうち、クジラに会えたのが98%っていうことでしょ。」
「これって、出港した122回のうち、120回会えたっていうことだよね。」
「そうそう。でも、1年のうちで船が出られたのは61日だけだよ。」
「それって、365日のうちで61日だけってことだよね。」
「だから、365÷61で5.9・・・。だいたい6日に1日。船が出せるのは、ほぼ1週間に1日っていうことでしょ。」
「しかも、船が出たとしても、2%は会えないってことだし・・・」
という具合に、数字に隠された事実に迫ることができたグループが登場しはじめ、やがて、その子たちの考えが全体で共有されていきました。
提示された複数のデータを読み取り、これまで学習したことを使いながら考察し、課題について考える力の育成をねらいます。
いかに、具体的に、自分の身近なこととしてイメージできるか、置き換えて考えられるか。
この場面でいえば、「365日のうちで出港できるのは61日。つまり、だいたい6日に1日。ざっと1週間に1日程度。」というあたりでしょうか。
「98%」という数字から、かなりの確率でクジラに会えると考えていた子も、実際は、あくまでも1週間に1回程度の出港機会のうち、会える確率98%であるということがイメージできると、「なぁ~んだぁ。そういうことかぁ。」と納得の様子。
日常には様々なデータが存在します。
それらを用いたニュースや宣伝、主張などが、果たして本当に、妥当な内容であるか? しっかり見極める力が、情報が溢れるこれからの社会ではますます重要となってくると言われています。
今年度の全国学力学習状況調査の結果分析によると、本校の算数科の課題として、「長い文章(たくさんの情報量)の中から、必要な情報を選び取る力」や「複数の情報から、特徴や傾向を読み取る力」があげられました。(「鳥川小だより第10号」全国学力学習状況調査の結果分析 R6.9.6 参照)
「問題文から必要な情報を読み取ること」や「式や図などの情報から、特徴や傾向を読み取ること」、「算数『で』読みとく」ことも日々の授業のなかで大切に扱って、子どもたちの考える力、説明する力を鍛えています。
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