4年生算数科 計算のきまり
4年生の算数科は現在、「計算のきまり」を学習しています。
今日10月3日(火)の2校時、2組の教室では、並んだドットの数を数えるために、1つの式に表して答えを導き出す課題に取り組んでいました。
ご覧のような図です。
多様な考え方ができそうです。
1つ1つかぞえていくというやり方もありますが、「どのように考えれば、1つの式にできそうかな?」との担任の先生からの問いかけに、
「まとまりで考えればいいんじゃない?」とのつぶやきが聞こえました。
「どういうこと? 別の言葉で言える人?」
「何個分か、数を決めてかぞえれば・・・」
「同じ数でまとまりを見つけて数えれば、求められそう。」
同じ考えでも、何人かの子どもが説明すれば、すべて違う表現になります。
聞く側も、しっくりくる表現、ピンとくる言葉は違うもの。
自分の言葉を使って、いろんな人が説明することで、その考えが、クラスのみんなに共有されていきます。
また、子どもたちの発言から、「数のまとまり」に着目するという、数学的な見方が培われていることもわかります。素晴らしいなぁ!
話し合いの結果、「まとまりをつくって、それがいくつあるかをもとに考えれば求められそう」との見通しをもとに、さっそくタブレットを使って自力解決です。
〇を3つずつ囲んでまとまりを作り、3×8+1と立式する子
4つずつ数えて印をつけ、4×6+1と立式した子
一つのやり方で解決したら、また別なやり方でも考えてみます。
図の見方が広がっている証拠ですね。
タブレットを使っているので、繰り返し、試すことができます。
子どもたちの考えがまとまってきたところで、全体発表です。
スクリーンに全員の考えが映し出され、見比べることができます。これも、タブレットを使った時のよさですね。
何人かの子どもが、順番に、大型スクリーンを使って説明していきました。
「ぼくは、3のまとまりを作って考えました。式は・・・。」
「私も、3のまとまりで考えました。式は同じですが、まとまりの作り方は違っていて・・・」
同じ式でも、友だちと見比べると、まとまりの作り方が違うことに気づきます。
なかには、同じ5×5という式であっても、「図の形はそのまま、5こずつまとまりを作るやり方」と「〇印を移動し、正方形に形を変えて数えるやり方」の発表がありました。
たとえ同じ式だとしても、自分の言葉で、自分なり表現で発表したからこそ、新たな気づきに出会うことができるんですね。
授業の後半には、担任の先生から「まとまりの書かれたドット図から式を考えてみよう。」「式から、どんなまとまりで考えたのかを図に書き表してみよう。」という投げかけがあり、みんなで考えました。
こうすると、「式」と「図」と「言葉」が往還され、式は計算の結果を求めるための手段としてだけではなく、「どうやって考えたのか」その道筋を表す手段として用いられることにも気づくことができました。
式は「算数の言語」であるといわれます。
計算し答えを出すことで満足するばかりでなく、 「どうしてその式になるのか?」 と問いかけ、考える力や説明する力を高める学習も大切にしています。
今日の放課後も、参観した先生方を中心に、算数の授業について研修を深めました。
先生方も日々学んでいます。
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