鳥川小学校日誌

5年生国語科  注文の多い料理店

 5年生の国語科は現在、「注文の多い料理店」を学習しています。
 今日9月19日(火)の2校時、2組では、物語の「現実世界」と「不思議な世界」の境目を見つけ、物語の構成を捉える学習に取り組んでいました。
 
 この物語のどの段落から「不思議な世界」へ入っていったのか、どの段落から「現実の世界」へと戻ったのか確認した後、きっかけとなる表現の工夫を一人一人が教科書の文章から見つけ出し、その理由とともに自分のノートに書き込みます。
 その後、ペアやグループでお互いの記述を交流したり、全体で、気付きや考えを話し合ったり・・・。
 
 「『風がどうとふいて~木はゴトンゴトンと鳴りました。』じゃないかな。だって、急に風が吹き出したり、木が鳴り出したりして、場面が変わった感じがする…。」
 「『部屋は煙のように消え、二人は草の中に立っていた。』だと思う。だって、その文章の後、『財布が木にひっかかっている』ってあるし。」 などなど

 友だちと関わる中で、自分とは違う見方・考え方に触れ、自分の考えを広げる姿がありました。
 また、自分の意見を確かにしたり、相手の意見を理解したりするために、何度も本文を読み返し、納得しながら学習を進める姿もありました。

 さらには、「不思議な世界の入口と出口に、それぞれ同じ文があるなんて、宮沢賢治、天才!」と、物語構成の巧みさに感心するつぶやきも・・・

 宮沢賢治の代表作のひとつ 「注文の多い料理店」は、不思議で不気味な雰囲気がただよう作品です。
 謎めいた出来事を、自分なりに、そして友だちと比べながら、読み味わうことができそうですね。