鳥川小学校日誌

2年生算数科  計算のくふう

 2年生の算数科は、現在、「計算のくふう」の学習をしています。
 今日9月6日(水)の2校時、各クラスで、3口のたし算に(  )を付けて能率的に計算したり、(  )をつけた意図を読み取ったりする学習に取り組んでいました。

 2組の今日の課題は「17+29+1」。

 (  )をつけて、「(17+29)+1」と「17+(29+1)」を比べ、計算の仕方を説明することがめあてです。

 左から順序良く計算しても答えは「47」。
 「29+1」を先に計算し、あとから17を足しても答えは「47」。

 どちらも答えは同じことを確認した後、「29+1」を先に計算して「30」とし、「10」という、扱いやすい数にすると計算しやすいことを導き出していました。

 たし算は、計算の順序を変えても答えは変わらないこと
 (  )を使って「10」でまとめると速く簡単に計算できること
 「工夫をしました」という証拠の( )も忘れないこと

しっかりノートにまとめていました。
 数をよく見て、くふうして計算するよさに気づくことができましたね。 グッジョブ!

      

 一方、お隣の1組と3組は、一足先に、2組が学習していた内容の次の時間。

 問題文は、「15円のアメと40円の消しゴムを買い、あとから30円の鉛筆を買いました。全部でいくら?」というもの。

 これまで3口のたし算を学習してきた子どもたちは、すぐに式を「15+40+30」とし、答えの「85円」を求めることができました。
 しかも、多くの子どもたちが、前の時間に学習した「(  )を使って「10」でまとめると速く簡単に計算できること」をふまえて「15+(40+30)」で計算していました。すばらしい。

 ですが、この時間は、それでは終わりません。
 めあては「(15+40)+30 と 15+(40+30)を比べ、式があらわす意味の違いをみつける」というもの。

 つまり、問題文と(  )をつけた式を見た上で、「どうしてそこに(  )をつけているのか」ということを読み取り、(  )をつけた意図を見つけだします。
 前の時間の内容から、レベルアップです。

 授業では、担任の先生とやり取りをしながら、問題文に立ち返って「(  )の計算が意味するもの」をみんなで考え、「(15+40)は、先に買ったもの値段を表し、(40+30)は、文房具の値段を表している」という、式があらわす意味を導き出すことができました。

 今年度の全国学力学習状況調査の結果分析によると、本校の算数科の課題として、「長い文章(たくさんの情報量)の中から、必要な情報を選び取る力」や「複数の情報から、特徴や傾向を読み取る力」があげられました。(「鳥川小だより第10号」全国学力学習状況調査の結果分析 R5.9.6 参照)

 算数科ですから、正しく計算することも大切にしつつ、「問題文から必要な情報を読み取ること」や「式や図などの情報から、特徴や傾向を読み取ること」も日々の授業のなかで大切に扱って、子どもたちの考える力、説明する力を鍛えています。