鳥川小学校日誌

5・6年生総合  情報モラル講座

 今日、私たちが生きる社会は、情報化社会といわれます。
 たくさんの情報があふれ、とても速いスピードで行き交っています。
 そんな世の中を生き抜くためには、「送り手は、どんな考えでこの情報を送ってきたのか、その意図を踏まえて、情報を読み解く力」や 逆に、情報を発信するときには、「どんな影響力があるのかを意識して、情報を発信できる力」など、「メディア・リテラシー」を身につけることが大事だといわれています。

 そこで今日2月2日(金)の5校時、5・6年生を対象として、「教育のための科学研究所」上席研究員の目黒朋子先生を講師にお招きし、インターネットやソーシャルメディアにどう、正しく向き合っていけばいいのか、具体的な事例を元にお話を聞く機会を設けました。

 私たちがインターネットを利用するときに陥りがちな「エコーチェンバー現象」や「フィルターバブル」「デジタル・タトゥ」のことなど、専門的な内容も、具体的な事例に基づき、わかりやすく教えていただきました。

 「『きっと私は大丈夫』なんて、油断している場合じゃない。」
 「『面白そう』なんて、軽い気持ちでクリックしたら大変なことになるかも…。」
 「個人情報、趣味・趣向、好き嫌いの傾向などなど、いつの間にか収集されちゃって、ちゃっかり企業の戦略に飲み込まれているのかも?」
 
 わかっているつもり、できているつもりになっている私たちに、「ほんとに大丈夫?」と危機感を芽生えさせ、知らずに巻き込まれてしまうかもしれないトラブルを未然に防ぐためのヒントをいただくことができました。 

 今や子どもたちも容易にスマートフォンやインターネットに触れる環境となり、便利なコミュニケーションツールとして利用しています。もう、この流れは、止められないでしょう。
 一方で、インターネットがもたらす「影」の部分は、確実に子どもたちのすぐ近くにまで迫ってきている、これもまた、否めない事実です。

 だからこそ、有効に使って、リスクを最小にするような正しい付き合い方を身につけていく必要があります。
 引き続き、家庭と学校とが連携して、子どもが正しい活用ができるように育てていきましょう。