4年生道徳科 友だちが泣いている
今日9月21日(木)の5校時、4年1組は道徳の時間でした。
この時間は、教材文「友だちが泣いている」を読んで、そこに描かれている7人のクラスメイトの言動について考えるというものでした。
物語の内容は、次のとおり・・・。
ある日、教室でAさんが泣いていました。そのそばでBさんが困った顔をしています。
Bさんに話を聞くと、「Aさんは、いつも何をされても怒らないんだ。だから、ふざけて、後ろから、軽く頭をたたいてみたんだ。泣かそうと思ってやったんじゃないんだよ。」と言いました。
それを見ていたクラスメイトの反応はそれぞれです。
Cさん:だれ?Aさんを泣かせたのは。ちゃんと謝りなさい。
Dさん:ぼくもBさんと一緒にやったけど、最初にやったのは僕じゃないよ。
Eさん:Aさん、どうしたの。何かあったの?話を聞かせて!
Fさん:わたしは、そばで見ていて笑っただけだよ。
Gさん:友達が泣いているんだから、みんなで何とかしてあげようよ。
Hさん:僕は見ていなかったし、関係ないよ。
Iさん:Aさんがみんなにからかわれているのを見たよ。可哀そうと思ったけど、怖かったから何もできなかったんだ…。
さあ、正しいのは? 自分だったら? アドバイスするとしたら?・・・どうする?
授業では、7人のクラスメイトの言動をひとつひとつとりあげ、正しいか正しくないか、そして、そう考える理由をみんなで考え、発表しあいました。
でも中には、判断が分かれるものが出てきます。
特に、Hさん や Iさんの言動については、クラスが2分されました。
<Hさんの言動について>
「見てないことってあると思う。」
「見てなかったんだから、しかたがないじゃん。」
「いや、泣いているのは気づくでしょ。」
「同じクラスの仲間なんだから、『関係ない』は、ない。」
「泣いているんだから、『大丈夫?』とか、なんか言ってやんなきゃ。」
<Iさんの言動について>
「怖くて言えないよ~。」
「かわいそうって思ってあげているんだから、それでいいよねぇ。」
「怖くて勇気が出ないことは誰でもあるよ~。だから、悪くない。」
「もし自分が逆の立場ならどう感じるのかな。」
「私だったら、こわいかも知れないけど勇気を出して『だめだよ』と言うし。」
「私も1人だと怖いから気持ちは分かるよ。でも友だちと2人なら大丈夫だから、勇気を出して・・・。」
「何もできないっていうのは、ダメだよ。後から担任の先生に教えることはできるよ。」
友だちの意見をしっかり聞いて、じっくり考え、そして話し合います。まっすぐに教材に向き合い、自分事として真剣に考えている姿が印象的でした。
答えはひとつではありません。
感じ方、思うことも人それぞれ。
でも友だちの意見や考えを聞き、自分の考えと照らし合わせることで、新たな気づきがあったり、さらに深まったり。
相手を思う気持ち、正しいと思う気持ち、そうしたいけどできない気持ち、勇気、無関心、諦め、強さと弱さなど、いろいろ出されました。
この時間で取り扱った内容は、日常で起こりうる出来事。
今度、このような場面に出合った時、この時間に考えたこと、気づいたこと、思い出してほしい。
願わくば、困っている人に気付き、行動できる勇気と優しさを持ち合わせてほしい。
そんな気持ちになりました。
見て見ぬふりをしない、気付いた人が手助けできる、そんなクラスをみんなでつくっていきましょう。
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