鳥川小学校日誌

5年生国語科  世界でいちばんやかましい音

 鳥川小学校では今年度、「互いに考えを聴きあい、考えあう授業」を研究テーマに、国語科と算数科について、教職員の授業研修をすすめています。
 今日6月14日(水)の5校時は、福島市教育委員会の指導主事を指導助言者としてお迎えし、5年1組で国語科の研究授業を行いました。

 5年生の国語科は、現在、「世界でいちばんやかましい音」という物語文の学習をしています。

 世界で一番やかましい町に住む、やかまし好きの王子が、誕生日に世界でいちばんやかましい音が聞きたいと言います。
 そこで、世界中に伝令が飛ばされ、その日その時刻に、皆が一斉に叫ぶことになりました。
 しかし、約束の瞬間に起こったあることをきっかけに、王子は、静けさと落ち着きが気に入るようになったというお話です。

 授業では、物語の山場である場面を読んで、「王子が、なぜ静けさと落ち着きを気に入ったのか」王子が変化した理由を話し合う学習に取り組みました。

 静けさと落ち着きを知ることで、王子が感じたよさとは?
 生まれてからずっと騒がしい中で育ってきた王子にとって、生まれて初めて聞いた自然の音は、どう聞こえたのだろう?
 庭の小鳥の歌や木の葉、小川の自然の音を初めて聞いて大喜びする王子の心の内を想像し、友だちと自分の考えを交流しあいます。

「きれいな」「美しい」「落ち着いた」「優しい」「穏やかな」・・・

 たんに「いい音だから」ではなく、いろんな言葉を使ってイメージを広げ、自分の考えを伝えます。
 また、友だちの意見を聞いた後は、それに対し、「自分はどう思ったのか」を伝えます。

 自分の意見を発表することの楽しさや面白さ、聞いてもらうことの心地よさを、子どもたちの表情からたくさん感じることができました。

 友だちの発表をしっかり聞いて、まとめは自分で考えます。
 「王子様が『静けさと落ち着き』を気に入ったのは、初めて自然の音を聞いて心地よかったから。」

 真剣に課題に取り組む1組の子ども達の姿が、たくさん見られた授業でした。

 放課後は、参観した先生方で授業研究を行い、多くの学びがある一日になりました。
 今後も引き続き、友だちと対話的に学びながら、思考力・判断力・表現力を育む授業づくりに取り組んでいきます。