鳥川小学校日誌

5年生算数科  直方体と立方体の体積

 5年生の算数科は現在、「直方体と立方体の体積」の学習にはいりました。
 今日4月25日(火)の2校時、2組の教室では、直方体と立方体の箱の体積比べをしていました。

 子どもたちが比べていたのは、「縦4センチ、横5センチ、高さ3センチの直方体」と「1辺が4センチの立方体」

 2つの箱の「縦、横、高さ」の3辺の長さを足すと、どちらも12センチ。
 箱を重ねてみても、2か所はみ出してしまうので、どちらが大きいのか分かりません。
 「水を入れる。」というアイデアが出ましたが、それだと、紙の箱は濡れて壊れてしまいます。

 さあ、どうする?

 やがて、これまで学習した「長さ」や「面積」と同じように、単位となる大きさを決めて比べることを思い出した子どもたち。
 「ちいさなサイコロ型の積み木を敷き詰めて、比べてみるといいのでは?」という意見が出され、さっそく、1㎝の立方体を敷きつめ調べてみることに…。

 その結果、直方体が60個、立方体は64個、それぞれ敷きつめられ、「立方体の方が、4個分大きい。」という結論にだとりつきました。

 体積を求める公式を知っている大人からしてみれば、「さっさと公式に当てはめて・・・」と考えがちですが、このような量感を養う活動は、とても大切といわれます。

 1立方センチメートルってどれぐらい? 
 1立方メートルは、どのくらいのかさ? 

 大人でも頭が混乱してしまうことがあります。

 また、1㎝の立方体を敷きつめる操作をすることは、「直方体の体積を求める公式=縦×横×高さ」と機械的に覚えるのではなく、

 1㎝の立方体を敷き詰めた1段分の個数は、その立体の縦×横で求められ、その1段分の個数の段数を高さで表すことで、箱の体積は、縦×横×高さの計算によって求めることができる。

という、体積の公式の意味をしっかりイメージ化して理解することにつながります。

 手指を使い、目を使い、五感を働かせて得た知識は、簡単には剥がれ落ちにくいものです。

 具体的な操作活動を経験することを通して、体積や容積について実感を伴いながら理解すること。

 高学年であっても、高学年だからこそ、大切にしたい学習活動です。