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2024年6月の記事一覧

3ヶ月の成長

 6月最終週の授業を終え、来週から7月になります。1年生は中学校入学後約3ヶ月が過ぎました。

 6月28日(金)5校時に福島支部中教研(教員の授業を研究する組織)の社会科の授業研究会が行われました。1年1組に本校以外の先生方が20名ほど訪問し、授業を参観し、その後研究協議が行われました。

 参観した先生方からは、「欠席者がなく、一人一人が学びに向かう姿がすばらしい」といったお褒めの言葉をいただきました。本校は、ほぼ全員が野田小学校から入学する中学校ではありますが、新しいクラスの仲間と中学校生活をスタートすることに関しては、たくさんの不安があったことと推察します。学校生活に徐々に慣れて、不安なことを少しずつクリアし、授業の様子を他校の先生方に参観されていても、いつも通りにグループ内で話し合い、発表する様子に3ヶ月の成長を感じました。

 朝、帰りの学活時に廊下を通る際にも、日直の役割や連絡・発表がしっかりできているなあと感心することがあります。学校経営・運営ビジョンでは、「声をあげよう」を目指す生徒像としています。自分の言葉できちんと伝えられる1年生、野田中生であり続けてほしいと思った今日の一コマでした。

 

チームが成長するとき

 6月19日(水)は、県北地区中体連総合大会の2日目となりました。本校からは、野球、男子バスケットボール、男女ソフトテニス、バレーボール、特設水泳の各部が参加しました。昨日の女子卓球部は、予選リーグから厳しい戦いが続きましたが、決勝戦は福島支部第1代表として堂々たる戦いぶりでした。2日目も、男子バスケットボール部が優勝するなど、3つの部が団体で県大会出場を果たしました。個人でも水泳2名が県大会出場です。

 支部大会から数多くの試合を観戦してきましたが、感じることは、「中学生は成長するなあ」というごく当たり前のことです。

 女子ソフトテニス部は、4月当初よりも明らかに活気のある練習をして支部大会、県北大会を迎えていました。男子ソフトテニス部は、支部大会とは一球にかける集中力が格段に高まっているように感じました。バレーボール部は、1セット目に30点を超える熱戦を落とし、2セット目もリードを許す苦しい展開でしたが、チームの長所を生かしてそれぞれが自分を取り戻し、逆転で勝利をつかみました。男子バスケットーボール部は、連日の接戦を制し、悲願の優勝です。支部大会の敗戦を力に変え、チーム内でも刺激を与えあっているのか、一人一人の技能が向上しているように感じられました。

 県大会でのさらなる健闘を祈るとともに、残念ながら県大会出場を果たせなかった3年生の皆さんのこれまでの頑張りに敬意を表します。わくわくしながら観戦させていただきました。3日目は、男子ソフトテニスの個人戦が行われますので、引き続きご声援をお願いいたします。

 最近は当たり前のように保護者の大声援が各会場で響いてます。どの会場でも野田中保護者応援団の熱量とマナーの良さを感じてきました。わが子のチームだけでなく、相手チームの健闘をも称える様子に中体連大会のすばらしさを再認識した次第です。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

団体で戦うということ

 6月18日(火)は県北大会初日でしたが、屋外競技が雨天順延となり、卓球、水泳、剣道、バスケットボールの観戦をしてきました。

 卓球、剣道は、個人競技として認識されている方が多いように思いますが、団体戦となると「ここは絶対に負けられない」「チーム事情を考えるここでポイントを取らなければならない」などの心境の変化があり、個人戦で対戦した場合と結果が異なることがあります。

 観戦していて気が付くことは、本校チームの特徴として「スーパーエースはいないけど、チーム全体でカバーしあいながら戦っていること」です。支部大会から声を掛け合い、チーム力でよく戦ってきたと思います。県北大会では、お互いにカバーしながら戦ってきたチームの特徴が機能するかどうかで勝敗の明暗が分かれたように感じました。

 県北大会初日をもって部活動を退くことになった3年生もいます。部活動で何を学んだのか、何が足りなかったのか、苦しい時にはどうすればよかったのか、振り返ることは今後の人生に必ず生かせるはずです。感じたことを下級生にもぜひ伝えてほしいと思っています。

 県北大会2日目は、晴天の下、思いっきりプレーができそうです。福島支部の代表として、野田中生の健闘を祈ります。

歴史の重みを感じる一戦 再び

 本校男子バスケットボール部は、平成10年全国中学校バスケットボール大会で全国3位となった実績がある伝統ある部です。支部大会のブロック決勝においては、一時は9点差をつけられリードを許すも逆転し、追い詰めたのですが、終盤に再逆転を許し、悔しいブロック準優勝でした。しかし、両チームとも全力を尽くしたナイスゲームでした。また、相手チームのベンチには、本校が全国3位になった時の監督さんの姿があり、保護者や地域の皆様の中には、当時を知る方がいるという、歴史の重みを感じる一戦でした。県北大会で再び対戦することになっています。

 中体連大会は回数を重ね、中学生が精一杯プレーする姿が感動を与え、様々な名場面を残してきましたが、部活動の地域移行が打ち出され、部活動そのものの在り方が問い直されています。どのような変化があろうとも、子どもたちが目標を目指して熱中する美しい姿は、称えていきたいものです。

 過日行われました福島支部中体連総合大会では、野田中生の大活躍を見ることができ、たいへん誇らしく思います。県北大会においても野田中旋風を期待しております。保護者の皆様、地域の皆様、引き続き熱い声援をよろしくお願いいたします。

 ※ 大会は18日(火)より始まりますが、屋外競技は18日(火)は雨天順延となりました。

 

失敗から学ぶ勇気

 野球部は吾妻中学校と対戦し、延長9回大激戦の上、6-5で勝利しました。観戦者に感動を与えるすばらしい試合であり、真剣勝負で成長する選手の姿を目の当たりにしました。

 初回に3点を先制され苦しい立ち上がりでした。1回裏はチャンスを生かせず、2回表は相手の1番バッターが左中間を深々と破った大きな当たりで、1塁、2塁、3塁を回りホームに向かったところで止まり、三本間でアウトにできる場面で、送球ミスがあり4点目を献上しました。軟式野球の4点は、硬式野球よりも逆転が難しい点差です。

 ところが、スタンドの応援席は、「切り替えろ」「これからだ」と前向きな声が飛び交います。その後、内野には難しいボテボテのゴロが転がりました。手痛い送球ミスをすると、腕が縮んでしまい、さらなるミスを誘発しがちなのですが、矢のような送球で処理しアウトを重ねていきました。もしミスが続いたら、この試合はコールド負けの展開になったと思われます。送球ミスという失敗を勇気に変えて、お互いにミスが許されない場面で、のびのびとプレーする姿に成長を感じ、感動を覚えたのです。

 送球ミスをした2年生の彼が、思いっきりのよい送球で自分を取り戻し、ものすごい当たりのサヨナラ打で勝負を決めました。保護者のみなさんを中心とした絶え間ない応援と、2年生が力を発揮できるようにチームを牽引し支えることができる3年生の存在なくしては、この逆転勝利はなかっただろうと思います。チームが個を成長させ、個がチームを成長させた瞬間でした。次戦の健闘を祈ります!