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校長通信

たいへんだけど楽しかった「王梨音祭」を終えて

 10月19日(土)に本校の文化祭「王梨音祭」が開催されました。たくさんの保護者の皆様が来場くださり、大盛況の王梨音祭となりました。振り返ると、最上級生の3年生が最後の王梨音祭に全力を尽くしたこと、それを目の当たりにした1,2年生が来年に向けた決意を新たにしていたことが印象的で、こうして伝統は受け継がれていくんだなあと実感しました。

 午前中に行われた合唱コンクールは、各学年の最優秀賞、指揮者賞、伴奏者賞ともに、審査員泣かせで実力伯仲でした。3年生の最優秀賞3年2組は、学校を代表して音楽堂で再び歌うこととなりましたが、どの学級が歌っても学校の代表としてふさわしいと思えたことがとても幸せでした。この気持ちで歌った全校合唱「いのちの歌」の歌詞(「生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと そのすべてにありがとう」)が胸にしみました。

 午後のステージ発表は、午前の緊張から解き放たれ、「吹奏楽部」「SDGsの発表」「生徒会企画」ともに練習の成果を発揮し、企画・運営することや参加することの楽しさを十分に味わうことができたのではないかと感じています。

 企画・運営に携わった生徒に話を聞くと、その多くが「たいへんだけど楽しかった」といった感想を述べています。「一生懸命に考えて、心を込めて準備をすれば、感動を味わえる」という学びを得たのだろうと思います。人生において「たいへんだけど楽しかった経験」をすることは、その後の人生の有り様に大きな影響を与えるものです。今年度もいよいよ後半戦に入りました。前半戦で証明してきた野田中生のパワーとエネルギーを次の目標に向けてぶつけて、また「たいへんだけど楽しかった経験」をしてほしいと願っています。

歌声が響く学校

 本校の文化祭「王梨音祭」が近づいてきました。校長室にも昼休みと放課後に歌声が響いてきます。各教科で作成した作品展示の準備も始まり、「芸術の秋到来」といったところでしょうか。なんとも心地よい時間を学校で過ごしています。10月7日(月)には、他の学年に先駆けて合唱コンクールの1学年リハーサルが行われました。最初の1年2組が歌いだした瞬間、「えっ、1年生!?」と思うほどの声量に驚きました。1組、3組、4組の合唱も同じく上手で、これから練習を重ね、さらに上達することを思うと、本番が待ち遠しくなりました。きっと3年生、2年生も本番に向けてエンジン全開で練習に励んでいることと思います。生徒会、実行委員会も張り切って昼の放送で全校生徒に向けて呼びかけを行っています。

 10月19日(土)は、保護者の皆様にも楽しんでいただけるものと思います。日頃の学習の成果、成長した姿をぜひご覧ください。当日は校地を駐車場として開放しませんので、ご不便をおかけしますが、奮ってご来場くださいますようお願いいたします。

自分でつくるとおいしいよ!

 1年生の家庭科の授業で調理実習を行っています。1組の授業で「鯖の味噌煮」をつくり、食べているところにお邪魔しました。満面の笑みで楽しくおいしそうに食べていました。「おいしそうだね」と声をかけると、「普段は魚を食べられないんです」と答える生徒。やっぱり自分でつくるとおいしいんですね。私も小学生の時に、トマトが嫌いで食べられなかったのに、学校菜園でつくったトマトを一口食べたら、これがおいしくて、その時から食べられるようになったことを思い出しました。今では大好物ですから不思議なものです。

 実際にやってみる体験は貴重なものです。一緒につくり一緒に食べることの楽しさを体験するのと同時に、つくることや準備・後片付けの苦労も実感することで、日ごろの生活を振り返り、感謝の気持ちが芽生えるものと期待しております。

福島支部中体連新人大会を終えて

 3年生が中心となった各競技のチームが大活躍した記憶が新しいところですが、酷暑の夏の練習を乗り越えた2,1年生が中心となった団体・個人による標記大会が開催されました。3年生が活躍すればするほど、新チームの始動が遅くなり、練習が不十分のまま新人大会を迎えてしまうことがあります。激励会の校長あいさつでは、「先輩を超えろ」ではなく、「応援されるチームになろう」との内容を伝えていました。

 実際に各会場を回ってみると、「2年生が良い先輩になったな」との印象を受けました。1年生のミスを笑顔で許容し、ミスが連続しないように声をかけたり、けがをして治療のためにベンチに一旦戻った際に、決して試合から目を離さずに指示をしたりする2年生の姿がまぶしかったです。まさに「応援したくなるチーム」が躍動していました。今後の練習や大会を通して、ますます力をつけるのでは…との期待が膨らみました。

 すでに県北大会が始まった競技もありますが、県北大会からは連盟・協会主催の大会のため、各部の計画により、バスの手配はせず、現地集合を基本に、保護者の皆様の御協力をお願いしております。支部大会同様の熱い声援をよろしくお願いいたします。

授業を磨く

 2学期が始まって1ヶ月が過ぎました。行事が次から次へとやって来る慌ただしい2学期ではありますが,年間指導計画の半分ほどが経過した今、教師にとっては、互いに授業を参観し、指導技術を高め合う絶好の時期です。盛んに研究授業を行っています。1年生の国語科では、比喩表現の効果を考える授業において、言葉を使って相手に伝えること楽しむ活動が。2年生の英語科では、級友の向いている仕事とその理由を伝え合う活動が。3年理科では、斜面を下る台車の実験をとおして、斜面の傾きと物体にはたらく力と速さの変化の関係を学ぶ活動が展開されました。本校生徒の学習状況を観察すると、非常によく頑張っています。我々教師は、「現職教育」という校内の研修システムにおいて、説明活動により伝え合いや振り返りによる何をどのように学んだのか確認することなどが、学力向上に向けて有効に機能しているかを検証しています。その検証の場のひとつが研究授業です。ご家庭におかれましては、授業内容を聞いて語り合うなどして、保護者の皆様にも知っていただくとともに、お子様が「授業内容を伝えること」で、一層深い定着につながるといいなあと思っています。

先輩方とともに(「教師不足」が深刻化している今)

 今年度は、本校を卒業した3名の先輩方が、近い将来に「学校の先生になること」を目指し、本校を実習場所として学んでいきました。3名のうち大学4年生2名は教育実習生として、1学期に英語、2学期に理科の教師を目指して。もう1名の大学1年生は、先週から「ふるさとインターンシップ」という事業を通じて、美術の教師を目指しての実習に励みました。この事業では、北海道出身の大学1年生も一緒に本校で実習を行いました。

 年齢が近いこともあり、昼休みなども笑顔で生徒と語り合うなど、微笑ましい場面を見かけることがありました。先輩方に、「当時の野田中と比較して変わったことは?」と尋ねると、「タブレットを自由自在に扱っている中学生に驚きました」と答えていました。コロナ禍の時代を経て、わずか数年で学校の様子がガラリと変化したことを改めて実感しました。

 本校で実習を行った皆さんは、職員の意図を汲み、生徒に寄り添い、「もし自分が学校の先生だったら…」と真剣に考えながら、一生懸命に学んでいました。世間では「教師不足」が深刻な問題になっています。本日は大学の先生方が来校し、実習の様子を参観するとともに、早期の教員育成システムについて説明されました。このような機会に、教師という仕事のすばらしさに気付き、子どもと気持ちが通じ合う喜びを味わってもらいたいなあと感じた出来事でした。教員免許をお持ちの方、これから教師を目指す方の情報などがありましたら、ぜひともお寄せください。

生徒会立会演説会・選挙を終えて

 9月12日(木)の5,6校時に、標記の行事が行われました。世界や日本のリーダー交代に関するニュースとともに、衆議院の解散に伴う選挙が近々行われるのではないかと報道されています。今回はともかく、次回の衆議院選挙は、今の中学生も選挙権を持ち、有権者として一票を投じる立場になる可能性があります。従って、生徒会役員選挙は民主主義の基本である選挙の仕組みや在り方について学ぶ場でもあるのです。

 しかし、9月になっても秋はどこに行ってしまったのか、体育館は蒸し暑く、立会演説会を放送集会の形式で行うべきか判断に迷う天候でした。野田中学校の新リーダーを選ぶ大切な場であること、立候補者、選挙管理委員会の生徒をはじめ、関係者が一生懸命準備してきたこと、かろうじて前日よりも気温が下がり、危険な状態は回避できたことなどの理由から、予定通り体育館で行うこととしました。

 暑さの中、集中して演説を聞くことができるのか心配されましたが、立候補者の演説も、聞く態度も実にすばらしい立会演説会になりました。立候補者がそれぞれの立場を理解し、当選したらやりたいこと、そのために協力してほしいことなどを明確に述べているのが印象的でした。大活躍した3年生から1,2年生にバトンが渡されました。新しいリーダーを選ぶ会としてふさわしい場になったことがとても誇らしく感じた一日となりました。

第67回福島県中学校体育大会駅伝競走大会県北地区予選会

 標記の大会が、9月5日(木)晴天の下、あづま総合運動公園内周回コースで行われました。朝のうちは涼しい風が吹き抜けていましたが、気温が上昇し30℃近くなりました。気候変動による酷暑のため、各校ともに駅伝大会に向けた練習をどのように行っていくか頭を悩ませていたことと思います。本校の特設駅伝部の皆さんは、夏休みを中心に朝の早い時間に登校し、受験勉強や常設部との両立を図りながら、練習を積み重ねてきました。「上位入賞」「県大会出場」とはなりませんでしたが、酷暑の中、練習をやり遂げ、大会においても襷を最後までつなぎ、走り切ったことは、間違いなく称賛に価します。特設駅伝部の皆さんに心からの拍手をおくりたいと思います。応援に駆け付けた保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。

 

 最近の夏の暑さを考えると、冬場の計画的な練習が欠かせないと思われます。「駅伝大会で走りたい」、「長距離走で勝負したい」と考えている人は、ぜひ、涼しい季節、寒い季節の練習を頑張ってください!

 

 

中学生らしくなりました

 2学期がスタートし、次々と大きなイベントがありました。1年生は、8月30日(金)に実力テストを行い、9月3日(火)は、全学年前期テスト(技能教科)を実施しました。2学期を迎えた1年生の様子を見ていると、外見からもたくましさを感じていましたが、廊下を歩いたときに感じる雰囲気がずいぶん中学生らしくなったような気がします。3日は朝自習の時から「テストを頑張るぞ」という意気込みが廊下に漂っていました。1学期から夏休みにかけて、先輩の様子を見て、学校生活のそれぞれの場面で自分が何をすべきなのか学んできたのだと思います。職場体験を終えて、一皮むけた2年生とともに、学校を牽引するときが近づいています。「目標を立てて、努力して、結果をもとに振り返る」…この営みを大切にして、一層充実した生活になることを祈ります。

充実の2学期がスタート 2年生は職場体験

 2学期がスタートしました。保護者の皆様、地域の皆様、1学期同様によろしくお願いいたします。

 8月26日(月)からの5日間(事業所によっては3日間や4日間)に、2年生は職場体験を実施しました。8月23日(金)の結団式において、校長からは、「阪神淡路大震災からの復興と、悲惨な事件・事故の教訓から県民ぐるみの教育を目指し、『トライやるウィーク』として、兵庫県で5日間の職場体験活動が始まったこと」、「実際に体験した多くの1期生がその効果を実感し、自分が将来なりたい職業の体験でなくても学ぶことがいっぱいあるとのメッセージを残し、全国的に広まってきたこと」などを話し、「仕事の楽しさ」「仕事の厳しさ」「仕事の意外な側面」「社会のしくみ」を学んできてほしいと伝えました。

 受け入れていただいた事業所を何箇所か訪問させていただき、体験の様子を見てきました。朝の登校や授業、部活動の時とは違った表情を見ることができました。貴重な経験になったと思います。働く人たちが、様々なことに気を配り、苦労をしながらも、やりがいを感じ、自分のため、家族のためにがんばっているんだということを感じ取ることができたのではないでしょうか。ぜひ、ご家庭で話題にしてほしいと思います。ある子ども園では、「最初は笑顔をつくろうとしたら逆に強ばってしまった生徒さんが、いつの間にか小さい子どもたちと同じ目の高さして優しく話しかけていましたよ」という話を聞くことができ、うれしくなりました。

 本来ですと、すべての事業所を訪問すべきところですが、出張も重なり、かないませんでした。この度の生徒の受け入れについて、事業所の皆様に改めて御礼申し上げるとともに、有意義な体験となるように御指導・御支援を賜りましたことに感謝申し上げます。