福島市立野田中学校
福島市立野田中学校
11月20日(水)、本校において標記の授業研究会が行われました。福島県教委の主催で、50名ほどの参加者が来校しました。本校のイノベーション人材育成推進教員の授業参観等をもとに、学力向上に向けた授業改善の視点や方策について協議し、有識者(文部科学省 国立教育政策研究所教育課程研究センター 島尾裕介 学力調査官兼教育課程調査官)の講演を聴くことで研鑽を積むことにより、本県教員のさらなる指導力向上を目的としております。
この日の授業のねらいは、「角の大きさを求めるために、平行線の性質や三角形の内角、外角の性質を利用し、根拠を明らかにして説明することができること」でした。授業者の工藤教諭が、1本の補助線を引いて考えるよう指示すると、子どもたちは様々な補助線をワークシートに書きます。ある生徒が書いた補助線を含んだ図が大型画面で映し出されると、工藤教諭は「この考え方がわかる人?」と全員に投げかけます。パラパラと挙手する様子を見て、「隣の人としゃべってみて」と指示し、考えを共有した後に指名された生徒は、根拠をもとに説明をします。さらに、別の生徒を指名し、「もう1回言ってみて」…という具合に、ある生徒のアイディアが他の生徒の発言によりじわじわと広がり、一人一人の生徒の理解が深まっていく授業でした。子どもたちはやや緊張気味ではありましたが、島尾調査官から「落ち着いて考える様子があり、活発だけど一部の生徒の発言でのみ進められていく授業よりずっと深まりがあった」とお褒めの言葉をいただきました。
授業の後半場面において、「わかった」「できた」といった満足そうな表情をたくさん見ることができました。私はそのことが何よりうれしく思いました。この事業の目的は、本県教員の指導力向上と述べましたが、授業者は常に子どもたちの「わかった」「できた」を求めて授業しています。授業研究会を行ったことにより、この授業のよいところが、参加した先生方の日々の授業の参考になり、他校にも「わかった」「できた」の表情が一層広がっていくならば会場校として、この上ない喜びです。
これまで福島県教委の皆様に手厚いご指導、ご助言、ご支援を賜りました。心より御礼申し上げます。
「選んだ理由を教えてください」(1年生)
「商品の流れ(流通)に興味があったのと家から近かったからかな」(2年生)
この会話は何を話題にしているのかおわかりになりますか?
これは、11月5日(火)の3,4校時に行われた総合的な学習の時間において、質問した1年生と、その質問に答えた2年生の会話です。8月下旬に職場体験を行った2年生がこの時間にポスターセッション(発表内容をポスターにまとめ、それを使いながらプレゼン、質疑応答をすること)を行いました。それを聞いた1年生が積極的に質問していました。
本校では、キャリア教育の一環として、1年生が「社会人に学ぶ会」、2年生が「職場体験(ドリームアップ事業)」、3年生が「高校説明会」を実施し、自分の将来を選択するに必要な学びを積み重ねています。職場体験のポスターセッションは、これまで本校で行ったことはなく、初めての挑戦となります。部活動や生徒会・委員会活動以外で、先輩と後輩が会話したり、共に学んだりする機会はほとんどありません。さりげない会話ではありますが、生徒たちにとって、授業で交わす先輩と後輩の会話はとても新鮮だったのだと思います。2年生が伝えようと精一杯がんばっていたので、1年生が思わず質問したくなったのでしょう。王梨音祭で高いプレゼン能力を披露した3年生は、この日期末テストを受けていましたが、2年生にしっかりと引き継がれていました。こうして伝統は伝わっていくのだとうれしくなったひとときでした。来年の職場体験もきっと充実するものと期待しています。
10月19日(土)に本校の文化祭「王梨音祭」が開催されました。たくさんの保護者の皆様が来場くださり、大盛況の王梨音祭となりました。振り返ると、最上級生の3年生が最後の王梨音祭に全力を尽くしたこと、それを目の当たりにした1,2年生が来年に向けた決意を新たにしていたことが印象的で、こうして伝統は受け継がれていくんだなあと実感しました。
午前中に行われた合唱コンクールは、各学年の最優秀賞、指揮者賞、伴奏者賞ともに、審査員泣かせで実力伯仲でした。3年生の最優秀賞3年2組は、学校を代表して音楽堂で再び歌うこととなりましたが、どの学級が歌っても学校の代表としてふさわしいと思えたことがとても幸せでした。この気持ちで歌った全校合唱「いのちの歌」の歌詞(「生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと そのすべてにありがとう」)が胸にしみました。
午後のステージ発表は、午前の緊張から解き放たれ、「吹奏楽部」「SDGsの発表」「生徒会企画」ともに練習の成果を発揮し、企画・運営することや参加することの楽しさを十分に味わうことができたのではないかと感じています。
企画・運営に携わった生徒に話を聞くと、その多くが「たいへんだけど楽しかった」といった感想を述べています。「一生懸命に考えて、心を込めて準備をすれば、感動を味わえる」という学びを得たのだろうと思います。人生において「たいへんだけど楽しかった経験」をすることは、その後の人生の有り様に大きな影響を与えるものです。今年度もいよいよ後半戦に入りました。前半戦で証明してきた野田中生のパワーとエネルギーを次の目標に向けてぶつけて、また「たいへんだけど楽しかった経験」をしてほしいと願っています。
本校の文化祭「王梨音祭」が近づいてきました。校長室にも昼休みと放課後に歌声が響いてきます。各教科で作成した作品展示の準備も始まり、「芸術の秋到来」といったところでしょうか。なんとも心地よい時間を学校で過ごしています。10月7日(月)には、他の学年に先駆けて合唱コンクールの1学年リハーサルが行われました。最初の1年2組が歌いだした瞬間、「えっ、1年生!?」と思うほどの声量に驚きました。1組、3組、4組の合唱も同じく上手で、これから練習を重ね、さらに上達することを思うと、本番が待ち遠しくなりました。きっと3年生、2年生も本番に向けてエンジン全開で練習に励んでいることと思います。生徒会、実行委員会も張り切って昼の放送で全校生徒に向けて呼びかけを行っています。
10月19日(土)は、保護者の皆様にも楽しんでいただけるものと思います。日頃の学習の成果、成長した姿をぜひご覧ください。当日は校地を駐車場として開放しませんので、ご不便をおかけしますが、奮ってご来場くださいますようお願いいたします。
1年生の家庭科の授業で調理実習を行っています。1組の授業で「鯖の味噌煮」をつくり、食べているところにお邪魔しました。満面の笑みで楽しくおいしそうに食べていました。「おいしそうだね」と声をかけると、「普段は魚を食べられないんです」と答える生徒。やっぱり自分でつくるとおいしいんですね。私も小学生の時に、トマトが嫌いで食べられなかったのに、学校菜園でつくったトマトを一口食べたら、これがおいしくて、その時から食べられるようになったことを思い出しました。今では大好物ですから不思議なものです。
実際にやってみる体験は貴重なものです。一緒につくり一緒に食べることの楽しさを体験するのと同時に、つくることや準備・後片付けの苦労も実感することで、日ごろの生活を振り返り、感謝の気持ちが芽生えるものと期待しております。
3年生が中心となった各競技のチームが大活躍した記憶が新しいところですが、酷暑の夏の練習を乗り越えた2,1年生が中心となった団体・個人による標記大会が開催されました。3年生が活躍すればするほど、新チームの始動が遅くなり、練習が不十分のまま新人大会を迎えてしまうことがあります。激励会の校長あいさつでは、「先輩を超えろ」ではなく、「応援されるチームになろう」との内容を伝えていました。
実際に各会場を回ってみると、「2年生が良い先輩になったな」との印象を受けました。1年生のミスを笑顔で許容し、ミスが連続しないように声をかけたり、けがをして治療のためにベンチに一旦戻った際に、決して試合から目を離さずに指示をしたりする2年生の姿がまぶしかったです。まさに「応援したくなるチーム」が躍動していました。今後の練習や大会を通して、ますます力をつけるのでは…との期待が膨らみました。
すでに県北大会が始まった競技もありますが、県北大会からは連盟・協会主催の大会のため、各部の計画により、バスの手配はせず、現地集合を基本に、保護者の皆様の御協力をお願いしております。支部大会同様の熱い声援をよろしくお願いいたします。
2学期が始まって1ヶ月が過ぎました。行事が次から次へとやって来る慌ただしい2学期ではありますが,年間指導計画の半分ほどが経過した今、教師にとっては、互いに授業を参観し、指導技術を高め合う絶好の時期です。盛んに研究授業を行っています。1年生の国語科では、比喩表現の効果を考える授業において、言葉を使って相手に伝えること楽しむ活動が。2年生の英語科では、級友の向いている仕事とその理由を伝え合う活動が。3年理科では、斜面を下る台車の実験をとおして、斜面の傾きと物体にはたらく力と速さの変化の関係を学ぶ活動が展開されました。本校生徒の学習状況を観察すると、非常によく頑張っています。我々教師は、「現職教育」という校内の研修システムにおいて、説明活動により伝え合いや振り返りによる何をどのように学んだのか確認することなどが、学力向上に向けて有効に機能しているかを検証しています。その検証の場のひとつが研究授業です。ご家庭におかれましては、授業内容を聞いて語り合うなどして、保護者の皆様にも知っていただくとともに、お子様が「授業内容を伝えること」で、一層深い定着につながるといいなあと思っています。
今年度は、本校を卒業した3名の先輩方が、近い将来に「学校の先生になること」を目指し、本校を実習場所として学んでいきました。3名のうち大学4年生2名は教育実習生として、1学期に英語、2学期に理科の教師を目指して。もう1名の大学1年生は、先週から「ふるさとインターンシップ」という事業を通じて、美術の教師を目指しての実習に励みました。この事業では、北海道出身の大学1年生も一緒に本校で実習を行いました。
年齢が近いこともあり、昼休みなども笑顔で生徒と語り合うなど、微笑ましい場面を見かけることがありました。先輩方に、「当時の野田中と比較して変わったことは?」と尋ねると、「タブレットを自由自在に扱っている中学生に驚きました」と答えていました。コロナ禍の時代を経て、わずか数年で学校の様子がガラリと変化したことを改めて実感しました。
本校で実習を行った皆さんは、職員の意図を汲み、生徒に寄り添い、「もし自分が学校の先生だったら…」と真剣に考えながら、一生懸命に学んでいました。世間では「教師不足」が深刻な問題になっています。本日は大学の先生方が来校し、実習の様子を参観するとともに、早期の教員育成システムについて説明されました。このような機会に、教師という仕事のすばらしさに気付き、子どもと気持ちが通じ合う喜びを味わってもらいたいなあと感じた出来事でした。教員免許をお持ちの方、これから教師を目指す方の情報などがありましたら、ぜひともお寄せください。
9月12日(木)の5,6校時に、標記の行事が行われました。世界や日本のリーダー交代に関するニュースとともに、衆議院の解散に伴う選挙が近々行われるのではないかと報道されています。今回はともかく、次回の衆議院選挙は、今の中学生も選挙権を持ち、有権者として一票を投じる立場になる可能性があります。従って、生徒会役員選挙は民主主義の基本である選挙の仕組みや在り方について学ぶ場でもあるのです。
しかし、9月になっても秋はどこに行ってしまったのか、体育館は蒸し暑く、立会演説会を放送集会の形式で行うべきか判断に迷う天候でした。野田中学校の新リーダーを選ぶ大切な場であること、立候補者、選挙管理委員会の生徒をはじめ、関係者が一生懸命準備してきたこと、かろうじて前日よりも気温が下がり、危険な状態は回避できたことなどの理由から、予定通り体育館で行うこととしました。
暑さの中、集中して演説を聞くことができるのか心配されましたが、立候補者の演説も、聞く態度も実にすばらしい立会演説会になりました。立候補者がそれぞれの立場を理解し、当選したらやりたいこと、そのために協力してほしいことなどを明確に述べているのが印象的でした。大活躍した3年生から1,2年生にバトンが渡されました。新しいリーダーを選ぶ会としてふさわしい場になったことがとても誇らしく感じた一日となりました。
標記の大会が、9月5日(木)晴天の下、あづま総合運動公園内周回コースで行われました。朝のうちは涼しい風が吹き抜けていましたが、気温が上昇し30℃近くなりました。気候変動による酷暑のため、各校ともに駅伝大会に向けた練習をどのように行っていくか頭を悩ませていたことと思います。本校の特設駅伝部の皆さんは、夏休みを中心に朝の早い時間に登校し、受験勉強や常設部との両立を図りながら、練習を積み重ねてきました。「上位入賞」「県大会出場」とはなりませんでしたが、酷暑の中、練習をやり遂げ、大会においても襷を最後までつなぎ、走り切ったことは、間違いなく称賛に価します。特設駅伝部の皆さんに心からの拍手をおくりたいと思います。応援に駆け付けた保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。
最近の夏の暑さを考えると、冬場の計画的な練習が欠かせないと思われます。「駅伝大会で走りたい」、「長距離走で勝負したい」と考えている人は、ぜひ、涼しい季節、寒い季節の練習を頑張ってください!
2学期がスタートし、次々と大きなイベントがありました。1年生は、8月30日(金)に実力テストを行い、9月3日(火)は、全学年前期テスト(技能教科)を実施しました。2学期を迎えた1年生の様子を見ていると、外見からもたくましさを感じていましたが、廊下を歩いたときに感じる雰囲気がずいぶん中学生らしくなったような気がします。3日は朝自習の時から「テストを頑張るぞ」という意気込みが廊下に漂っていました。1学期から夏休みにかけて、先輩の様子を見て、学校生活のそれぞれの場面で自分が何をすべきなのか学んできたのだと思います。職場体験を終えて、一皮むけた2年生とともに、学校を牽引するときが近づいています。「目標を立てて、努力して、結果をもとに振り返る」…この営みを大切にして、一層充実した生活になることを祈ります。
2学期がスタートしました。保護者の皆様、地域の皆様、1学期同様によろしくお願いいたします。
8月26日(月)からの5日間(事業所によっては3日間や4日間)に、2年生は職場体験を実施しました。8月23日(金)の結団式において、校長からは、「阪神淡路大震災からの復興と、悲惨な事件・事故の教訓から県民ぐるみの教育を目指し、『トライやるウィーク』として、兵庫県で5日間の職場体験活動が始まったこと」、「実際に体験した多くの1期生がその効果を実感し、自分が将来なりたい職業の体験でなくても学ぶことがいっぱいあるとのメッセージを残し、全国的に広まってきたこと」などを話し、「仕事の楽しさ」「仕事の厳しさ」「仕事の意外な側面」「社会のしくみ」を学んできてほしいと伝えました。
受け入れていただいた事業所を何箇所か訪問させていただき、体験の様子を見てきました。朝の登校や授業、部活動の時とは違った表情を見ることができました。貴重な経験になったと思います。働く人たちが、様々なことに気を配り、苦労をしながらも、やりがいを感じ、自分のため、家族のためにがんばっているんだということを感じ取ることができたのではないでしょうか。ぜひ、ご家庭で話題にしてほしいと思います。ある子ども園では、「最初は笑顔をつくろうとしたら逆に強ばってしまった生徒さんが、いつの間にか小さい子どもたちと同じ目の高さして優しく話しかけていましたよ」という話を聞くことができ、うれしくなりました。
本来ですと、すべての事業所を訪問すべきところですが、出張も重なり、かないませんでした。この度の生徒の受け入れについて、事業所の皆様に改めて御礼申し上げるとともに、有意義な体験となるように御指導・御支援を賜りましたことに感謝申し上げます。
8月28日(水)に福島地区英語弁論大会が開催され、本校から創作の部、暗唱の部にそれぞれ1名参加しました。ずいぶん昔から「英語はこれから大事になる」と言われてきましたが、パリオリンピックなどで、流ちょうに英語でインタビューに応じる若手アスリートの姿を見ると、英語は夢をかなえる手段の一つになり得ると感じてます。グローバルな社会において、AIがいかに進化しようとも、英語で、身振り手振りも使いながら、ふさわしい表情で、わかりやすく相手に伝えることができる力を身に付ければ、必ず役に立つ日は来ると思います。本校から参加した2名の3年生は、夏休み中も受験勉強と並行して練習してきました。“Let's Think of a Diverse Society”(創作の部)、 “Power Your Future”(暗唱の部)、どちらも必要な英語力を身に付けた姿を披露することができました。二人とも立派にやり遂げ、練習の時よりもさらに力強く表現できたことを報告します。
遅ればせながら、1学期が大きな事故なく無事に終了しました。保護者及び地域の皆様の御協力に感謝申し上げます。
さて、夏休みに入り、中体連県大会(男女卓球、男子ソフトテニス、バレーボール、男子バスケットボール、特設水泳)、吹奏楽部コンクール県大会、東北大会(陸上、特設水泳)に本校選手団が参加して参りました。入賞は、県大会水泳競技で女子50m自由形7位、女子100m自由形3位、東北中学校水泳大会で女子100m自由形7位、吹奏楽コンクール県大会は銀賞という結果でした。
今年の各種大会では、3年生を中心に練習の成果を発揮し、すばらしい実績を残しました。目標を掲げ精一杯がんばる姿は美しく、感動するものです。結果以上のパフォーマンスを見ることができた大会、コンクールであったことを報告いたします。その姿を間近で見ることができた1,2年生にとって、新チーム躍進への原動力となることを期待しています。これまでサポートしてきてくださった保護者の皆様、関係の皆様に厚く御礼申し上げます。
今年の中体連大会の本校の活躍ぶりはお伝えしてきたとおりですが、この度、吹奏楽コンクール県北支部大会が行われ、本校吹奏楽部は金賞を受賞し、県大会に出場することになりました。
課題曲は、「フロンティア・スピリット」、明るく堂々と行進する様子が浮かび、金管の響きが際立つ曲です。自由曲「『Lovely Joan』の主題による変奏曲」は、イギリス民謡で哀愁がある力強さが特徴です。
コンクール前に3年生に声をかけると、「激励会の時よりよくなってます」「一日一日、毎日よくなってます」「とにかくがんばります」と力強く答えていました。
私は音楽の専門的なことはわかりませんが、校内の激励会での演奏も、パルセいいざかでの本番の演奏も、何か心にジンジンと響くのです。コンクール前日に音楽室前の廊下で聴いたときもそうでした。ほどよい緊張感から飛び出してくるハーモニーが心地よいのです。心ひとつに演奏しようと練習を重ねてきた一人一人の演奏に懸ける思いが伝わってくるように思えてなりませんでした。保護者の皆様のサポートもすばらしく、また「野田中の底力」を実感する日となりました。写真撮影は厳禁だったため、写真なしの投稿となることをご容赦ください。
グローバル化とは、「人・モノ・金・情報が国や地域を超えて世界規模で結びつき、世界の一体化が進むこと」だと言われています。私が子どもの頃は、「これからの日本は『国際化』が進むから英語が大切になるよ」とよく言われたものでした。最近は、英語を学ぶ理由として国際化よりもグローバル化という言葉がよく使われるようになりました。国と国との関わりというよりも、世界がひとつになっていくイメージが強くなっているのでしょうか。
7月に入り、アメリカのバージニア州アレキサンドリアという町に住む中学生が一名、夏休みを利用して本校で日本の中学校生活を経験しました。2年生の教室で、1週間ちょっとの短い期間ではありましたが、授業や給食の時間を共に過ごし、友情を育みました。
彼女は、アメリカ生まれ、アメリカ育ちですが、3歳から日本語幼稚園に通い、小学校から土曜日は日本語補習学校に通っていました。言葉の壁は大きくないものの、育ってきた背景、文化がまったく異なるため、最初は打ち解けるまで時間が必要だったようですが、「楽しかった」「みんなに親切にしてもらった」「福島はすてきな場所だ」などの感想を残して最終日を終えました。
令和は「多様性の時代」とも言われていますが、異なることがたくさんあっても、お互いを大切に思えば、心が通じることを実感した出来事でした。貴重な経験になったと思います。一方で、グローバル化が進んでいるとは思えない出来事が報じられています。それぞれの分野の交流により、互いを大切にし、結びつきを強め、真のグローバル化が進むことを祈りたいと思います。このようなチャレンジをした彼女の勇気と和やかな雰囲気で迎えることができた2年2組のみなさんに改めて感謝します。
7月2日に国語科の校内授業研究会、7月4日に県教委のイノベ人材育成推進事業の一環として数学の授業研究会が本校で行われました。いずれも、2年生の授業を通して、我々教師の授業力を高めることを目的に実施されました。また、7月5日には県北教育事務所長訪問、7月9日には学校評議員会が行われ、本校を訪れた皆様に、短い時間ながら、すべての学級の授業を参観していただきました。生徒が落ち着いて学習している様子は称賛され、たいへんうれしく思いました。
「よい授業がしたい」
教師なら誰もがそう思い、日々の授業を振り返り、研修を重ねながら授業づくりに励んでいます。時には、「国語が得なAさんも退屈しないで学び続ける授業にしたい」「数学が苦手なBさんも『できた』とつぶやく授業にしたい」など、日ごろの様子から具体的な目標を掲げて授業を行います。目標が達成できた時は、教師もうれしいものです。しかし、「よい授業だ」と自画自賛するような授業を私は経験したことがありません。「それでもプロか」と言われそうですが、だからこそ、本気になって追求し、多くの目で授業を検証し、教師の力を高めていくことが大切なのだと思います。
本校では、説明する場面を意図的に設定し、「事象や理由を相手にわかるように説明すること」ができるように授業改善を進めています。授業後の協議会では、目標を達成するには、どのように支援すればよいのか、どのような準備が必要なのかなどが議論されました。
学校としての授業改善の目標、教師一人一人が日ごろの授業から感じている授業づくりの目標がそれぞれ達成できるように、これからも精進してまいります。本校を訪問してくださった皆様に御礼申し上げます。
6月最終週の授業を終え、来週から7月になります。1年生は中学校入学後約3ヶ月が過ぎました。
6月28日(金)5校時に福島支部中教研(教員の授業を研究する組織)の社会科の授業研究会が行われました。1年1組に本校以外の先生方が20名ほど訪問し、授業を参観し、その後研究協議が行われました。
参観した先生方からは、「欠席者がなく、一人一人が学びに向かう姿がすばらしい」といったお褒めの言葉をいただきました。本校は、ほぼ全員が野田小学校から入学する中学校ではありますが、新しいクラスの仲間と中学校生活をスタートすることに関しては、たくさんの不安があったことと推察します。学校生活に徐々に慣れて、不安なことを少しずつクリアし、授業の様子を他校の先生方に参観されていても、いつも通りにグループ内で話し合い、発表する様子に3ヶ月の成長を感じました。
朝、帰りの学活時に廊下を通る際にも、日直の役割や連絡・発表がしっかりできているなあと感心することがあります。学校経営・運営ビジョンでは、「声をあげよう」を目指す生徒像としています。自分の言葉できちんと伝えられる1年生、野田中生であり続けてほしいと思った今日の一コマでした。
6月19日(水)は、県北地区中体連総合大会の2日目となりました。本校からは、野球、男子バスケットボール、男女ソフトテニス、バレーボール、特設水泳の各部が参加しました。昨日の女子卓球部は、予選リーグから厳しい戦いが続きましたが、決勝戦は福島支部第1代表として堂々たる戦いぶりでした。2日目も、男子バスケットボール部が優勝するなど、3つの部が団体で県大会出場を果たしました。個人でも水泳2名が県大会出場です。
支部大会から数多くの試合を観戦してきましたが、感じることは、「中学生は成長するなあ」というごく当たり前のことです。
女子ソフトテニス部は、4月当初よりも明らかに活気のある練習をして支部大会、県北大会を迎えていました。男子ソフトテニス部は、支部大会とは一球にかける集中力が格段に高まっているように感じました。バレーボール部は、1セット目に30点を超える熱戦を落とし、2セット目もリードを許す苦しい展開でしたが、チームの長所を生かしてそれぞれが自分を取り戻し、逆転で勝利をつかみました。男子バスケットーボール部は、連日の接戦を制し、悲願の優勝です。支部大会の敗戦を力に変え、チーム内でも刺激を与えあっているのか、一人一人の技能が向上しているように感じられました。
県大会でのさらなる健闘を祈るとともに、残念ながら県大会出場を果たせなかった3年生の皆さんのこれまでの頑張りに敬意を表します。わくわくしながら観戦させていただきました。3日目は、男子ソフトテニスの個人戦が行われますので、引き続きご声援をお願いいたします。
最近は当たり前のように保護者の大声援が各会場で響いてます。どの会場でも野田中保護者応援団の熱量とマナーの良さを感じてきました。わが子のチームだけでなく、相手チームの健闘をも称える様子に中体連大会のすばらしさを再認識した次第です。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
6月18日(火)は県北大会初日でしたが、屋外競技が雨天順延となり、卓球、水泳、剣道、バスケットボールの観戦をしてきました。
卓球、剣道は、個人競技として認識されている方が多いように思いますが、団体戦となると「ここは絶対に負けられない」「チーム事情を考えるここでポイントを取らなければならない」などの心境の変化があり、個人戦で対戦した場合と結果が異なることがあります。
観戦していて気が付くことは、本校チームの特徴として「スーパーエースはいないけど、チーム全体でカバーしあいながら戦っていること」です。支部大会から声を掛け合い、チーム力でよく戦ってきたと思います。県北大会では、お互いにカバーしながら戦ってきたチームの特徴が機能するかどうかで勝敗の明暗が分かれたように感じました。
県北大会初日をもって部活動を退くことになった3年生もいます。部活動で何を学んだのか、何が足りなかったのか、苦しい時にはどうすればよかったのか、振り返ることは今後の人生に必ず生かせるはずです。感じたことを下級生にもぜひ伝えてほしいと思っています。
県北大会2日目は、晴天の下、思いっきりプレーができそうです。福島支部の代表として、野田中生の健闘を祈ります。
本校男子バスケットボール部は、平成10年全国中学校バスケットボール大会で全国3位となった実績がある伝統ある部です。支部大会のブロック決勝においては、一時は9点差をつけられリードを許すも逆転し、追い詰めたのですが、終盤に再逆転を許し、悔しいブロック準優勝でした。しかし、両チームとも全力を尽くしたナイスゲームでした。また、相手チームのベンチには、本校が全国3位になった時の監督さんの姿があり、保護者や地域の皆様の中には、当時を知る方がいるという、歴史の重みを感じる一戦でした。県北大会で再び対戦することになっています。
中体連大会は回数を重ね、中学生が精一杯プレーする姿が感動を与え、様々な名場面を残してきましたが、部活動の地域移行が打ち出され、部活動そのものの在り方が問い直されています。どのような変化があろうとも、子どもたちが目標を目指して熱中する美しい姿は、称えていきたいものです。
過日行われました福島支部中体連総合大会では、野田中生の大活躍を見ることができ、たいへん誇らしく思います。県北大会においても野田中旋風を期待しております。保護者の皆様、地域の皆様、引き続き熱い声援をよろしくお願いいたします。
※ 大会は18日(火)より始まりますが、屋外競技は18日(火)は雨天順延となりました。
野球部は吾妻中学校と対戦し、延長9回大激戦の上、6-5で勝利しました。観戦者に感動を与えるすばらしい試合であり、真剣勝負で成長する選手の姿を目の当たりにしました。
初回に3点を先制され苦しい立ち上がりでした。1回裏はチャンスを生かせず、2回表は相手の1番バッターが左中間を深々と破った大きな当たりで、1塁、2塁、3塁を回りホームに向かったところで止まり、三本間でアウトにできる場面で、送球ミスがあり4点目を献上しました。軟式野球の4点は、硬式野球よりも逆転が難しい点差です。
ところが、スタンドの応援席は、「切り替えろ」「これからだ」と前向きな声が飛び交います。その後、内野には難しいボテボテのゴロが転がりました。手痛い送球ミスをすると、腕が縮んでしまい、さらなるミスを誘発しがちなのですが、矢のような送球で処理しアウトを重ねていきました。もしミスが続いたら、この試合はコールド負けの展開になったと思われます。送球ミスという失敗を勇気に変えて、お互いにミスが許されない場面で、のびのびとプレーする姿に成長を感じ、感動を覚えたのです。
送球ミスをした2年生の彼が、思いっきりのよい送球で自分を取り戻し、ものすごい当たりのサヨナラ打で勝負を決めました。保護者のみなさんを中心とした絶え間ない応援と、2年生が力を発揮できるようにチームを牽引し支えることができる3年生の存在なくしては、この逆転勝利はなかっただろうと思います。チームが個を成長させ、個がチームを成長させた瞬間でした。次戦の健闘を祈ります!
本日(6月4日)より福島支部中体連総合大会が開催されました。大会結果については、随時ホームページにアップロードしていますのでご覧ください。
大会初日、卓球部は団体戦に臨み、男女アベック優勝を果たしました。幸先よいスタートです。
普段の部活動の時間に校舎内外を回ってみると、いつも「夢中になっているなあ」と感じるのが卓球部です。ひたすらボールを打ち込み、近くで何かが起きても気付かないくらい没頭している雰囲気が漂っています。顧問だけでなく、本校の卒業生であり(元)保護者でもあるコーチなど、ボールを打ち込む相手は、生徒だけではありません。大人を相手に夢中にボールを打ち込む時間も重ねてきました。
たくさんの指示や指導を受けたこともあったと思いますが、自ら求めて卓球小僧のごとく夢中になってボールを打ち込んできたことが、勝因のひとつであることは疑いのないことです。
アベック優勝おめでとう!! 個人戦も野田中旋風を!
本校では「凡事徹底『あたりまえのことを心をこめて』」を様々な活動で合い言葉のように使ってきました。
校舎内に掲示されている凡事徹底4か条の最初が「3無」で、無言清掃はそのひとつです。口は動かさずに、ひたすら清掃に取り組む時間は、伝統の重みを感じるすばらしい時間です。一人一人が何をすべきかわかっているので、指示されなくても次の行動に移すことができます。校舎内の清掃の様子を見てまわったとき、心からそう思いました。
積み重ねてきた「凡事徹底」に誇りをもち、清掃以外の場面においても、「自ら動く野田中生」となって活躍してほしいと願っています。
GW期間中は天気もよく、大会、練習試合にと、野田中生が目標に向かってがんばる姿にあふれていました。選手(生徒)はもちろんですが、保護者の皆様もさぞかし忙しいGWだったと推察いたします。御協力に感謝いたします。
3年生にとっては、最後の中体連大会が近づいてきました。連休明けにもかかわらず、本日も放課後は活気にあふれていました。明日は、県北中体連陸上競技大会の激励会が行われます。幸先のよいスタートとなるように、心を込めて激励できる集会にしたいものです。大会を間近に控えた陸上競技部は、それぞれの目標や心身のコンディションに応じて、熱心に活動していました。
県北地区中体連陸上競技は5月14日、15日の2日間、とうほうみんなのスタジアムで開催されます。ぜひとも応援をお願いいたします。
4月26日(金)にPTA総会が行われました。この日を境に旧役員から新役員の体制になります。旧役員の皆様にこれまで本校を支えていただいたことに感謝の意を表し、新役員の皆様を中心に今年度の活動内容等を確認する機会となりました。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。また、ありがとうございました。
校長からは、保護者の皆様の前で話す機会がなかなかないために、時間をいただき、あいさつの中で、1学校経営、2いじめ防止対策基本方針、3働き方改革 の3点について申し述べました。働き方改革については、深刻な教員不足の問題を踏まえ、10年、20年後に、やりがいのある仕事として「学校の先生」が存続するように、業務の見直しが必要であることを話しました。限られた時間で早口で話したために、意図が伝わらなかったら申し訳ありません。1,2については、本校のホームページで、3については、福島市教育委員会のホームページに市長、教育長のメッセージと概要が掲載されています。ぜひ、お読みください。
総会前の5校時の授業には、お子さんの様子を熱心に参観するたくさんの保護者の皆様であふれていました。このような風景が10年後も続いているように願っています。
「健康で明るい生徒」は本校の教育目標の一つです。天気の良い日は気持ちよい季節です。昼休みになると多くの生徒が外で遊んでいます。「体を動かしたい」「仲間と遊びたい」と思うことは、とても大切なことで、いつまでも持ち続けたい気持ちだと思っています。
昼休みの校庭を見て幸せな気分になりました。
中学校の各教科の授業においても、ICTが様々な形で活用されています。3年生の授業を見に行くと、大型テレビに映し出されたQRコードをタブレットで読み取り、学習したばかりの「受動態」についてのクイズに答えていました。アニメーションが回答意欲を駆り立て、楽しみながら学習していました。正答率や回答の速さなどがリアルタイムで分析されていて、理解の度合いを認識し、復習していました。恥ずかしい話ですが、「これどうやって作ったの?」「いつの間に作ったの?」「生徒が慣れているので、いつもやってるの?」など疑問が次々とわいてきました。コロナ禍の間に、急激に進化したことはわかっていましたが…。
本校にも若手教師が増えています。ベテランの中にもICTのエキスパートがいます。それぞれの得意分野を生かしながら、より良い授業を創造していきたいと思ったひとときでした。
4月15日(月)から時間割により授業が本格的に始まりました。授業をとおして一人一人に確かな学力が身に付くことを願っております。
4月19日(金)の5校時は、各学級で担任による道徳科の授業が行われていました。2年生は「テニス部の危機」を読んで、集団の一員としての在り方を考えていました。
ある学級では、意見の食い違いがあったときに、「話合いで解決できると思う人」と担任が聞くとパラパラと手が挙がります。その後「話合いのよさってなんだろう?」と問われると、教室には真剣に考える雰囲気が漂いました。
世界に目を向けると、話合いでは折り合いが付かず、戦争が続いている地域があります。悲しいことです。将来、平和で民主的な我が国の担い手として、相手の立場を理解しながら話合いができる野田中生であってほしいなあと思いながら参観していました。
3年生とともに、4月10日(水)から2泊3日で関西方面の修学旅行に行ってきました。まずは、計画通りに目的を達成することができた旅行になりましたことを報告します。
3日間、天気に恵まれ、上着を着ていると暑いと感じる日もありました。桜の花も残っていて、時折風で舞い散る花びらが京都の風情にぴったりでした。
感心するのは、3年生が自分たちで決めたスローガンを意識して行動していたこと。出発式や到着式の実行委員会代表のあいさつに、その強い思いが込められ、マナー守って行動しようとしている姿を誇らしく思いました。
また、同行した養護教諭の出番がほとんどない旅行でした。体調を崩す生徒が一人もいなかったのは、一人一人の心がけがよかったことと居心地のよい集団であることの証だと思います。
カメラマンやホテルの方々からも「素直で感じのよい生徒さんですね」とお褒めの言葉をいただいています。楽しい旅行でした。御協力いただいた保護者、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
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