幼稚園ブログ

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図鑑の中に広がる驚きの世界

 みなさん こんにちは。昨日、本や絵本が、子どもたちの世界を広げてくれることを書きました。他にも子どもたちの知的好奇心を育ててくれるものが、身近なところにあります。

それは図鑑です。

 私は昭和の生まれですので、小学校のころ、休みだからと、どこかに連れていってもらうようなことはあまりありませんでした。家と学校の周りの野山や田んぼや畑、小川などが自分の知っている世界でした。おもちゃなども今のようにはありませんでしたが、どういうわけか学研のポケット図鑑を買ってもらって、繰り返し見ていたことは覚えています。宇宙の図鑑や昆虫の図鑑、そして魚の図鑑などがありました。手のひらにおさまるくらいの小さな図鑑でしたが、そこには宇宙の果てのアンドロメダ星雲やブラックホールなど驚きの世界が広がっていました。フナやザリガニの飼い方などもかいてあり、毎日見ていた記憶があります。小さな図鑑が知らない世界を教えてくれました。

 図鑑は、字が読めるようになってからと考えるかもしれませんが、そうではなく、早ければ早いほどよいのだそうです。東北大学の瀧靖之先生が『こんなカンタンなことで子どもの可能性はグングン伸びる!』(2019.ソレイユ出版)という本に書いています。人間の脳は3,4歳くらいから少しずつ「好き・嫌い」を判断するようになり、自分が「嫌い」と思ったり、「これは楽しくないな」と感じたりしたものに対しては、興味関心はわいてこないのだそうです。ですから「好き・嫌い」が出てくる前に、赤ちゃんのうちから図鑑を見せてあげるのがよいのだそうです。

 この休みに、お子さんと一緒に図鑑を開いてみるのもよいのではないかと思っています。(文責 園長 佐藤一男)