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2024年7月の記事一覧

野田中の底力 吹奏楽部も県大会へ!

 今年の中体連大会の本校の活躍ぶりはお伝えしてきたとおりですが、この度、吹奏楽コンクール県北支部大会が行われ、本校吹奏楽部は金賞を受賞し、県大会に出場することになりました。

 課題曲は、「フロンティア・スピリット」、明るく堂々と行進する様子が浮かび、金管の響きが際立つ曲です。自由曲「『Lovely Joan』の主題による変奏曲」は、イギリス民謡で哀愁がある力強さが特徴です。

 コンクール前に3年生に声をかけると、「激励会の時よりよくなってます」「一日一日、毎日よくなってます」「とにかくがんばります」と力強く答えていました。

 私は音楽の専門的なことはわかりませんが、校内の激励会での演奏も、パルセいいざかでの本番の演奏も、何か心にジンジンと響くのです。コンクール前日に音楽室前の廊下で聴いたときもそうでした。ほどよい緊張感から飛び出してくるハーモニーが心地よいのです。心ひとつに演奏しようと練習を重ねてきた一人一人の演奏に懸ける思いが伝わってくるように思えてなりませんでした。保護者の皆様のサポートもすばらしく、また「野田中の底力」を実感する日となりました。写真撮影は厳禁だったため、写真なしの投稿となることをご容赦ください。

グローバル化と多様性

 グローバル化とは、「人・モノ・金・情報が国や地域を超えて世界規模で結びつき、世界の一体化が進むこと」だと言われています。私が子どもの頃は、「これからの日本は『国際化』が進むから英語が大切になるよ」とよく言われたものでした。最近は、英語を学ぶ理由として国際化よりもグローバル化という言葉がよく使われるようになりました。国と国との関わりというよりも、世界がひとつになっていくイメージが強くなっているのでしょうか。

 7月に入り、アメリカのバージニア州アレキサンドリアという町に住む中学生が一名、夏休みを利用して本校で日本の中学校生活を経験しました。2年生の教室で、1週間ちょっとの短い期間ではありましたが、授業や給食の時間を共に過ごし、友情を育みました。

 彼女は、アメリカ生まれ、アメリカ育ちですが、3歳から日本語幼稚園に通い、小学校から土曜日は日本語補習学校に通っていました。言葉の壁は大きくないものの、育ってきた背景、文化がまったく異なるため、最初は打ち解けるまで時間が必要だったようですが、「楽しかった」「みんなに親切にしてもらった」「福島はすてきな場所だ」などの感想を残して最終日を終えました。

 令和は「多様性の時代」とも言われていますが、異なることがたくさんあっても、お互いを大切に思えば、心が通じることを実感した出来事でした。貴重な経験になったと思います。一方で、グローバル化が進んでいるとは思えない出来事が報じられています。それぞれの分野の交流により、互いを大切にし、結びつきを強め、真のグローバル化が進むことを祈りたいと思います。このようなチャレンジした彼女の勇気と和やかな雰囲気で迎えることができた2年2組のみなさんに改めて感謝します。

授業をひらいて目標達成を目指す!

 7月2日に国語科の校内授業研究会、7月4日に県教委のイノベ人材育成推進事業の一環として数学の授業研究会が本校で行われました。いずれも、2年生の授業を通して、我々教師の授業力を高めることを目的に実施されました。また、7月5日には県北教育事務所長訪問、7月9日には学校評議員会が行われ、本校を訪れた皆様に、短い時間ながら、すべての学級の授業を参観していただきました。生徒が落ち着いて学習している様子は称賛され、たいへんうれしく思いました。

 「よい授業がしたい」

 教師なら誰もがそう思い、日々の授業を振り返り、研修を重ねながら授業づくりに励んでいます。時には、「国語が得なAさんも退屈しないで学び続ける授業にしたい」「数学が苦手なBさんも『できた』とつぶやく授業にしたい」など、日ごろの様子から具体的な目標を掲げて授業を行います。目標が達成できた時は、教師もうれしいものです。しかし、「よい授業だ」と自画自賛するような授業を私は経験したことがありません。「それでもプロか」と言われそうですが、だからこそ、本気になって追求し、多くの目で授業を検証し、教師の力を高めていくことが大切なのだと思います。

 本校では、説明する場面を意図的に設定し、「事象や理由を相手にわかるように説明すること」ができるように授業改善を進めています。授業後の協議会では、目標を達成するには、どのように支援すればよいのか、どのような準備が必要なのかなどが議論されました。

 学校としての授業改善の目標、教師一人一人が日ごろの授業から感じている授業づくりの目標がそれぞれ達成できるように、これからも精進してまいります。本校を訪問してくださった皆様に御礼申し上げます。