さつまいも型の面積 6年生 算数科
2025年11月5日 17時00分6年生の算数科は現在、「円の面積」の学習をしています。
これまで、公式を使って、正方形や長方形、三角形や平行四辺形、円の面積を求める学習をしてきた子どもたち。
今日の3校時、2組の教室では、「ラグビーボール型」の面積をどのように求めればよいか考える学習に取り組みました。
これまでの学習を振り返った後、担任の先生から「ラグビーボール型」の図形を提示され、「どのようにすれば、この図形の面積を求めることができるかな。」と投げかけられた子どもたち。
授業中、「さつまいもみたい」という声が上がり、「さつまいも型」というネーミングで、授業が進みました。
はじめのうち、よい方法が思い浮かばなかった子どもたちでしたが、やがて・・・
「周りの正方形の面積は求められそう・・・」
「1/4の円の面積を求めて・・・」
「線を引いたら2つの三角形に分けられるね。」
ラグビーボール型の図形の周囲を正方形で囲んだ図を基に、「どんな形が隠れていそうかなぁ?」という担任の先生の問いかけがあり、これまで学習した図形の面積の公式が使えそうだという気づきをヒントに、見通しを学級全体で共有!
さっそく、一人一人が自力解決に取り組みます。
今回は、タブレット端末を使って、自分の考えた解決方法を表しました。
どのような考えをしたのかが分かるように、線を書き加えたり、切り取って移動させたり、矢印を付けて表したり・・・。図や式、言葉を使って、工夫しながら表現していました。
一人一人、考えが持てたところで、それらを共有しあうため、ペアやグループ、学級全体で話し合います。
正方形から1/4の円の部分を引いて、2つの弓形の面積を求め、それを正方形の面積から引いて求める方法
補助線を使い三角形を作り、三角形を1/4の円から引いてさつまいも型半分の面積を求め、それを2倍して求める方法
全体の場で、代表の子どもが、自分が取り組んだ方法を模型を使いながら黒板に示します。
「自分の考えたやり方と同じかな? 違うかな?」
黒板を見る子どもたちの目も真剣です。
自分とは異なる、多様な考えに触れることができるのが、みんなで学習することのよさの一つですね。
その後、代表のお友だちが黒板で示した方法を、グループのなかで、もう一度説明し合う場が設けられました。
「話を聞いて、分かった気分になる。」というのは、よくある落とし穴。
「自分で説明できてこそ、本当に分かった。」といえるでしょう。
理解を確実にしていきます。
しっかり聞いていたので、子どもたちは、自分の言葉で、グループのお友だちにわかりやすく説明していました。
深い理解につながったことをあらためて実感します。
友だちの発表をしっかり聞いて、まとめも自分で考えます。
さつまいも型のような形も・・・「これまで学習した形をもとに、切ったり、組み合わせたりして考えれば面積を求められる!」
真剣に課題に取り組む2組の子ども達の姿が、たくさん見られた授業でした。
日々の授業の中、このような学習経験を繰り返すことで、子どもたちは、友だちと学ぶことのよさを感じ、新しい課題に出くわしたときにも、これまでの学びを活かして問題を解決していこうとする資質や能力を鍛えています。