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校長通信

歴史の重みを感じる一戦 再び

 本校男子バスケットボール部は、平成10年全国中学校バスケットボール大会で全国3位となった実績がある伝統ある部です。支部大会のブロック決勝においては、一時は9点差をつけられリードを許すも逆転し、追い詰めたのですが、終盤に再逆転を許し、悔しいブロック準優勝でした。しかし、両チームとも全力を尽くしたナイスゲームでした。また、相手チームのベンチには、本校が全国3位になった時の監督さんの姿があり、保護者や地域の皆様の中には、当時を知る方がいるという、歴史の重みを感じる一戦でした。県北大会で再び対戦することになっています。

 中体連大会は回数を重ね、中学生が精一杯プレーする姿が感動を与え、様々な名場面を残してきましたが、部活動の地域移行が打ち出され、部活動そのものの在り方が問い直されています。どのような変化があろうとも、子どもたちが目標を目指して熱中する美しい姿は、称えていきたいものです。

 過日行われました福島支部中体連総合大会では、野田中生の大活躍を見ることができ、たいへん誇らしく思います。県北大会においても野田中旋風を期待しております。保護者の皆様、地域の皆様、引き続き熱い声援をよろしくお願いいたします。

 ※ 大会は18日(火)より始まりますが、屋外競技は18日(火)は雨天順延となりました。

 

失敗から学ぶ勇気

 野球部は吾妻中学校と対戦し、延長9回大激戦の上、6-5で勝利しました。観戦者に感動を与えるすばらしい試合であり、真剣勝負で成長する選手の姿を目の当たりにしました。

 初回に3点を先制され苦しい立ち上がりでした。1回裏はチャンスを生かせず、2回表は相手の1番バッターが左中間を深々と破った大きな当たりで、1塁、2塁、3塁を回りホームに向かったところで止まり、三本間でアウトにできる場面で、送球ミスがあり4点目を献上しました。軟式野球の4点は、硬式野球よりも逆転が難しい点差です。

 ところが、スタンドの応援席は、「切り替えろ」「これからだ」と前向きな声が飛び交います。その後、内野には難しいボテボテのゴロが転がりました。手痛い送球ミスをすると、腕が縮んでしまい、さらなるミスを誘発しがちなのですが、矢のような送球で処理しアウトを重ねていきました。もしミスが続いたら、この試合はコールド負けの展開になったと思われます。送球ミスという失敗を勇気に変えて、お互いにミスが許されない場面で、のびのびとプレーする姿に成長を感じ、感動を覚えたのです。

 送球ミスをした2年生の彼が、思いっきりのよい送球で自分を取り戻し、ものすごい当たりのサヨナラ打で勝負を決めました。保護者のみなさんを中心とした絶え間ない応援と、2年生が力を発揮できるようにチームを牽引し支えることができる3年生の存在なくしては、この逆転勝利はなかっただろうと思います。チームが個を成長させ、個がチームを成長させた瞬間でした。次戦の健闘を祈ります!

夢中になること

 本日(6月4日)より福島支部中体連総合大会が開催されました。大会結果については、随時ホームページにアップロードしていますのでご覧ください。

 大会初日、卓球部は団体戦に臨み、男女アベック優勝を果たしました。幸先よいスタートです。

 普段の部活動の時間に校舎内外を回ってみると、いつも「夢中になっているなあ」と感じるのが卓球部です。ひたすらボールを打ち込み、近くで何かが起きても気付かないくらい没頭している雰囲気が漂っています。顧問だけでなく、本校の卒業生であり(元)保護者でもあるコーチなど、ボールを打ち込む相手は、生徒だけではありません。大人を相手に夢中にボールを打ち込む時間も重ねてきました。

 たくさんの指示や指導を受けたこともあったと思いますが、自ら求めて卓球小僧のごとく夢中になってボールを打ち込んできたことが、勝因のひとつであることは疑いのないことです。

 アベック優勝おめでとう!! 個人戦も野田中旋風を!

凡事徹底「あたりまえのことを心をこめて」

 本校では「凡事徹底『あたりまえのことを心をこめて』」を様々な活動で合い言葉のように使ってきました。

 校舎内に掲示されている凡事徹底4か条の最初が「3無」で、無言清掃はそのひとつです。口は動かさずに、ひたすら清掃に取り組む時間は、伝統の重みを感じるすばらしい時間です。一人一人が何をすべきかわかっているので、指示されなくても次の行動に移すことができます。校舎内の清掃の様子を見てまわったとき、心からそう思いました。

 積み重ねてきた「凡事徹底」に誇りをもち、清掃以外の場面においても、「自ら動く野田中生」となって活躍してほしいと願っています。

 

 

中体連せまる「がんばれ陸上競技部!」

 GW期間中は天気もよく、大会、練習試合にと、野田中生が目標に向かってがんばる姿にあふれていました。選手(生徒)はもちろんですが、保護者の皆様もさぞかし忙しいGWだったと推察いたします。御協力に感謝いたします。

 3年生にとっては、最後の中体連大会が近づいてきました。連休明けにもかかわらず、本日も放課後は活気にあふれていました。明日は、県北中体連陸上競技大会の激励会が行われます。幸先のよいスタートとなるように、心を込めて激励できる集会にしたいものです。大会を間近に控えた陸上競技部は、それぞれの目標や心身のコンディションに応じて、熱心に活動していました。

 県北地区中体連陸上競技は5月14日、15日の2日間、とうほうみんなのスタジアムで開催されます。ぜひとも応援をお願いいたします。

PTA総会にて

 4月26日(金)にPTA総会が行われました。この日を境に旧役員から新役員の体制になります。旧役員の皆様にこれまで本校を支えていただいたことに感謝の意を表し、新役員の皆様を中心に今年度の活動内容等を確認する機会となりました。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。また、ありがとうございました。

 校長からは、保護者の皆様の前で話す機会がなかなかないために、時間をいただき、あいさつの中で、1学校経営、2いじめ防止対策基本方針、3働き方改革 の3点について申し述べました。働き方改革については、深刻な教員不足の問題を踏まえ、10年、20年後に、やりがいのある仕事として「学校の先生」が存続するように、業務の見直しが必要であることを話しました。限られた時間で早口で話したために、意図が伝わらなかったら申し訳ありません。1,2については、本校のホームページで、3については、福島市教育委員会のホームページに市長、教育長のメッセージと概要が掲載されています。ぜひ、お読みください。

 総会前の5校時の授業には、お子さんの様子を熱心に参観するたくさんの保護者の皆様であふれていました。このような風景が10年後も続いているように願っています。

健康で明るい生徒

 「健康で明るい生徒」は本校の教育目標の一つです。天気の良い日は気持ちよい季節です。昼休みになると多くの生徒が外で遊んでいます。「体を動かしたい」「仲間と遊びたい」と思うことは、とても大切なことで、いつまでも持ち続けたい気持ちだと思っています。

 昼休みの校庭を見て幸せな気分になりました。

ICTの衝撃

 中学校の各教科の授業においても、ICTが様々な形で活用されています。3年生の授業を見に行くと、大型テレビに映し出されたQRコードをタブレットで読み取り、学習したばかりの「受動態」についてのクイズに答えていました。アニメーションが回答意欲を駆り立て、楽しみながら学習していました。正答率や回答の速さなどがリアルタイムで分析されていて、理解の度合いを認識し、復習していました。恥ずかしい話ですが、「これどうやって作ったの?」「いつの間に作ったの?」「生徒が慣れているので、いつもやってるの?」など疑問が次々とわいてきました。コロナ禍の間に、急激に進化したことはわかっていましたが…。

 本校にも若手教師が増えています。ベテランの中にもICTのエキスパートがいます。それぞれの得意分野を生かしながら、より良い授業を創造していきたいと思ったひとときでした。

道徳科の授業から

 4月15日(月)から時間割により授業が本格的に始まりました。授業をとおして一人一人に確かな学力が身に付くことを願っております。

 4月19日(金)の5校時は、各学級で担任による道徳科の授業が行われていました。2年生は「テニス部の危機」を読んで、集団の一員としての在り方を考えていました。

 ある学級では、意見の食い違いがあったときに、「話合いで解決できると思う人」と担任が聞くとパラパラと手が挙がります。その後「話合いのよさってなんだろう?」と問われると、教室には真剣に考える雰囲気が漂いました。

 世界に目を向けると、話合いでは折り合いが付かず、戦争が続いている地域があります。悲しいことです。将来、平和で民主的な我が国の担い手として、相手の立場を理解しながら話合いができる野田中生であってほしいなあと思いながら参観していました。

修学旅行記

 3年生とともに、4月10日(水)から2泊3日で関西方面の修学旅行に行ってきました。まずは、計画通りに目的を達成することができた旅行になりましたことを報告します。

 3日間、天気に恵まれ、上着を着ていると暑いと感じる日もありました。桜の花も残っていて、時折風で舞い散る花びらが京都の風情にぴったりでした。

 感心するのは、3年生が自分たちで決めたスローガンを意識して行動していたこと。出発式や到着式の実行委員会代表のあいさつに、その強い思いが込められ、マナー守って行動しようとしている姿を誇らしく思いました。

 また、同行した養護教諭の出番がほとんどない旅行でした。体調を崩す生徒が一人もいなかったのは、一人一人の心がけがよかったことと居心地のよい集団であることの証だと思います。

 カメラマンやホテルの方々からも「素直で感じのよい生徒さんですね」とお褒めの言葉をいただいています。楽しい旅行でした。御協力いただいた保護者、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。