
今週から3年生と校長先生の会食週間が始まりました。毎日、3年生2名が校長室に招かれ、会話を楽しみながら給食をともにする取り組みです。
校長の大切な仕事の一つに、「検食」があります。「検食」とは、給食が子どもたちの口に入る前に、異常がないかを確認するために行う試食のことです。生徒が給食を食べる30分前までに、学校の責任者が検食を行うことは「学校給食法」で定められています。検食では、「異物の混入がないか」「加熱が適切に行われているか」「食品に異味・異臭などの異常がないか」など、複数の項目を確認します。検食の時間や結果は毎日記録し、安全が確認されたうえで、生徒に給食が提供されます。
このような理由から、校長先生は実際に生徒と一緒に給食を食べることはできません。それでも、給食を食べる3年生と同じ食卓を囲み、子どもたちの声に耳を傾けています。校長室で給食を食べることや、校長先生とじっくり話す機会はめったにないため、3年生は少し緊張している様子も見られました。
明日以降も順番に、3年生が校長先生との会食を行う予定です。
本日1校時に、CBT(Computer Based Testing)化試行調査を実施しました。これは、従来の紙による試験(PBT)とは異なり、問題の提示から解答、採点、結果の分析までをすべてコンピュータ上で行う新しい形の学力調査です。動画や音声を活用した出題、解答ログの分析など、これまでにない可能性を秘めた調査方法です。令和8年度からは、1・2年生対象の「ふくしま学力調査」がCBT化され、3年生対象の「全国学力・学習状況調査」は英語のみCBTで実施される予定です。令和9年度には、すべての教科がCBTに完全移行する見込みです。

生徒が安心して試行調査に臨めるよう、先生方は前日まで研修や準備に尽力しました。調査では、数学や英語の問題に対し、生徒一人一人がコンピュータを操作しながら選択肢を選んだり、キーボードで文字を入力・変換したりして解答しました。今回の試行調査は、成績を出すためのものではなく、生徒がためらわずにコンピュータ操作に慣れることを目的としています。どの生徒も滞りなく解答を終え、今後の本格実施に向けて大きな成果を得ることができました。
今日の3校時目には、2年1組で数学科の研究授業を行いました。乗り物の速さや時間の関係を一次関数として捉え、グラフを用いて「フェリー」と「ジェットフォイル」がすれ違う時刻を求める課題に取り組みました。すれ違う時刻を導くために、グラフからどのように情報を読み取ればよいかを理解できれば、本時のねらいは達成されたと言えます。

2年生は、1年生の学習内容に比べるとかなり難しくなっています。生徒一人一人が諦めずに粘り強く考え、級友と話し合いながら学ぶことができるように、先生方も研修を続けています。