学校日誌

児童・生徒の皆さんへ -学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-

2020年3月13日 08時50分

※学校の臨時休業に関する教育長からのメッセージです。


児童・生徒の皆さんへ -学校の臨時休業に関する福島県教育長メッセージ-


 学校が臨時休業となってから約1週間、高校生は10日となります。皆さん、どのように過ごしていますか?

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにはやむをえないことでしたが、入学試験や卒業式を控える年度末の重要な時期に、心の準備もままならないうちに、急に先生や友達に会えなくなってしまいましたね。胸が痛みます。

 準備期間が短かったにも関わらず、保護者の皆様、教職員の皆さん、放課後児童クラブの運営を行う皆様など子供たちに関わる多くの方々が準備に奔走してくださり、無事に休業に入ることができました。また、臨時休業中の子供たちを、創意工夫を重ねて見守っていただいていることに心から感謝申し上げます。

 児童・生徒の皆さんは、新型コロナウイルスという見えない敵、そして、いつ学校が始まるのかわからない状況に対して、不安を感じているかもしれません。特に、中学生、高校生の皆さんは、9年前の3月に似たような経験をしたことを思い出すかもしれません。

 このようなときだからこそ、一人一人が何をするべきか冷静に考え、判断し、行動していくことが大切です。そして、ピンチの中からチャンスを見いだしていく前向きさを失ってはいけません。臨時休業という状況を、感染拡大の防止のみならず、学習や生活の面でも何とか有意義なものにしたいものです。

 まず、今は新型コロナウイルスの感染の拡大防止が最優先です。学校から今回の臨時休業の趣旨、注意事項などが伝えられていると思います。未知のウイルスであるが故に、ウェブ上には誤った情報が流れている場合もありますが、何が正しい情報かを見極め、感染拡大防止に向けて何をすべきか、何をすべきではないのかを冷静に判断してください。

 次に、皆さんの心身の健康についてです。不規則な生活になっていませんか?ゲームばかりしていませんか?時々は体も動かしていますか?誰かとお話できていますか?時々笑っていますか?もちろん人混みに出かけることは控えていただく必要がありますが、ジョギングや縄跳びなど可能な運動もあります。それぞれに自分と向き合って考えてみてください。

 そして、急にできてしまった「何もない時間」を有意義に過ごす方法を考えてみましょう。普段は、学校、部活動、習い事等で忙しくしているので、急に時間ができると何をしたらよいかわからなくなりがちです。

 例えば、日常生活の中で家庭のお手伝いをしてみませんか?小さくても普段できない体験活動です。家族の方とコミュニケーションをするきっかけにもなります。居場所と役割があると気持ちが前向きになります。

 このような時期だからこそ、本や新聞を読んで物事を考えてみてください。今のところは県立図書館も開館しています。団体活動はできませんが、個人利用はできます。ビブリオバトルへの参加もお待ちしております。

 この機会に苦手科目を克服するのはいかがでしょうか?ふくしま学びのネットワークの前川直哉先生も提案されているように、時間が取れる時にしかできない広い範囲の復習なども考えられます。ウェブ上にも様々な無料の学習コンテンツが掲載されています。

 中学生や高校生の皆さんは、自分が政治家になったつもりでテーマを決めて、友達や先生とウェブ上で議論することもできます。SDGsの中からテーマを選ぶのもよいと思います。「君が学ぶと世界が変わる」と私も思います。

 なお、今回の休業のために、学年の修了や卒業などが不利になることは決してありません。授業ができなかった分をどのように補うのかについては、教育委員会や校長先生がきちんと考えてくださっています。

 最後に、まわりの人たちへの心配りです。弟や妹がいれば、日常の生活が一変してしまった不安をいたわってあげてください。ご両親をはじめとした大人の皆さんも大変な苦労をしています。自分に何ができるかを考えてみてください。新型コロナウイルスに関連して、いじめや差別があってはならないことは言うまでもありません。

 普段当たり前であると思っていた日常的なものが、無くなってみて初めてその重要性に気づくことがあります。学校は、皆さんにとってそのようなものなのではないかと思います。

 ピンチをチャンスに変えることは簡単ではありません。しかし、福島県は「チャレンジ県」としてピンチをチャンスに変えようと、この9年間皆で力をあわせ復興に取り組んできました。その蓄積を今こそ生かしましょう。

 少しでも皆さんの不安が減って、有意義に過ごせること、そして、早期にウイルスの感染が終息して学校が再開し、皆さんがまた笑顔で先生や友達とともに過ごせるようになることを祈っています。

   
   令和2年3月12日

   福島県教育委員会教育長  鈴木 淳一

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道徳通信 №5

2020年3月11日 11時02分

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「職業人に学ぶ会」を実施しました

2020年2月26日 12時57分
校長室から

 本年度の「職業人に学ぶ会」は,1学年を対象として,2月20日(木)に5名の講師の方をお招きして実施しました。
 これは,実際に社会で活躍している方からお話を伺うことで,来年度に行われる職場体験活動の際の職業選択や将来の進路選択につなげる趣旨で毎年実施しているものです。
  今回は,2つの講話(各教室で,各生徒が選んだお二人の講師の方のお話を伺う)とパネルディスカッション(体育館で,全生徒が講師全員のお話を伺う)を行いました。 生徒は,興味深く講師の話に聞き入り,しっかりとメモをとる姿が多く見られるなど有意義な体験となりました。また,今回は,講話の際の司会進行やあいさつ,会場までの誘導などの一切を生徒が行いました。生徒の堂々とした姿に講師の皆様方からお褒めの言葉を頂戴しました。
 ご多用のところご来校いただき,貴重なお話をしていただいた講師の皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

中学校への入学を楽しみに ~清水小学校での出前授業~

2020年2月13日 16時27分
校長室から

 2月6日(木),小中連接事業の一環として,清水小学校において,中学校教師による出前授業を実施しました。6年生は,3つのグループに分かれ,理科,英語,数学の授業を受けました。
【理科の授業】
  理科は,加藤義昭が担当しました。
 空気の圧力や重さについての実験では,子どもたちの疑問を巧みに引き出しながら進めました。身を乗り出して,自分の考えを発表しようとする子どもたちの前向きな姿が印象的でした。
 次に,月の満ち欠けや蟻の足の付き方を思い起こす問いが投げかけられました。何気ない日常における,観察力の大切さに気づくことができました。

【英語科の授業】
   英語科は,渡邊かおりが担当しました。
 最初に,英語で名前と好きなものを入れて一人ずつ自己紹介しました。自己紹介した人が,次の人を指名する形式で,全員が自己紹介をスムーズに終えることができました。
 次に,「パプリカ」を英語の歌詞プリントを読みながら,DVDの手本の歌と一緒に歌いました。最初はなかなか歌詞を追えませんでしたが,サビの場所を繰り返し練習したことで,慣れてきた様子が見られました。「知っている単語やフレーズのはじめや終わりだけでも歌うことができるといいですよ。」というアドバイスを参考に,全員が頑張って取り組んでいました。
 次に,英語の絵本の読み聞かせが行われました。絵本が小さいため,椅子を前に集めてよく見えるようにして始められました。「お風呂に入るため脱衣しようとしていた子どもがいた。脱ごうとした上着が頭の近くで止まってしまいおかしな格好になった。その姿でいろいろな行動をする。」という楽しい内容をであったため,どの児童も絵本にじっと見入っていたり,絵本の子どもと同じ格好をしようとしたりと,集中して聞くことができました。

【数学科の授業】
   数学科は,村田利公が担当しました。
   授業は「ポリドロン」という図形を組み合わせることができる教材を使って,立体を作りました。
   同じ図形だけしか使わずに自由に立体を作りましたが,子どもたちは思い思いに組み合わせて様々な立体を作ることができました。友達が作った立体を見合い,同じ図形から違った立体が出来上がっていることに驚き,楽しく図形の学習をすることができました。

「あなたのためのおべんとう」コンクール全国大会

2020年1月28日 08時55分
校長室から

   第20回全国中学生創造ものづくり教育フェア「あなたのためのおべんとう」コンクール全国大会が,25日(土),26日(日)の両日,東京都で開催され,福島県代表として県予選を勝ち抜いた浦部実麗(1-2)さん,鈴木杏珠さん(1-3),宍戸 慧(1-5)さんの3名が参加しました。
 このコンクールは,家庭科で学習した内容を生かしたおべんとうづくりを行い,知識や技能の向上を図り,よりよい食生活を目指そうとする意欲を育てることなどを目的に開催されているものです。今年は,北は福島から南は宮崎まで,全国から集まった20チームが料理の腕を競い合いました。
 1日目の25日(土)は,駒込にある女子栄養大学を会場として競技が行われました。
20チームが10チームずつ2つの調理室に分かれ,制限時間90分で選手全員のお弁当と審査用を作り,後片付けまで完了させます。本校の3名は「小学生の弟のために作るお弁当」を目標に「秋鮭のゆず味噌漬け」を主菜としたお弁当を作りました。調理が終了するとすぐに1分間のプレゼンテーションが行われ,絵や写真を用いて,弟の健康に対する思いやふるさと福島が誇る食材である鮭やりんご,ゆず,おいしいお米を活用した料理について紹介しました。この大会のために,家庭や学校で練習を繰り返して本番に臨みましたので,審査員の視線を感じながらも落ち着いた態度で調理をすることができたようです。女子栄養大学の調理台は,学校の調理台とは異なりガスの火力やオーブンの使用方法への心配がありましたが,すぐに慣れ調理を進めることができました。3名は「緊張のため今までにないトラブルもあったけれど,楽しく調理することができた」と感想を述べていました。調理終了後には,調理したお弁当を味わい,互いに料理への感想を述べ合うと共にやり遂げることができた達成感を味わっていました。その後,他のチームが調理したお弁当を見せていただく時間が設けられました。どのお弁当も各県の郷土の味を生かしながらも創造性にあふれ,対象者への気持ちがこもったものとなっていました。
 2日目の26日(日)は,千住の東京芸術センターで成績発表と表彰式が行われました。
全力で調理した自信作でしたので,入賞できることを期待していましたが,残念ながら大きな賞に入賞することはできませんでした。しかし生徒たちは,全国大会に出場できたことで,他校のお弁当の献立や彩り,調理方法の工夫について知ることができました。さらには,他のグループの声を掛け合い支え合いながら作業する姿にたいへん刺激を受けたようです。表彰式終了後には早速「来年は福島のどんな食材を使ったお弁当にしようか」と相談する姿が見られました。そして,他校のレシピをじっくりと眺め,構想を練っているようでした。
 これからも福島のおいしい食材を使った献立作成と調理技能を磨き,食事をする「あなた」への愛情あふれる料理を作ることにつながる貴重な体験をすることができました。

フォトアルバム

2022年度の点描

 令和4年度も校舎内外、周辺等の四季の移ろいの様子を紹介します。身近な場所に、美しい風景がたくさんあることに気づいていただければ幸いです。

2021年度の点描

学校の周りの季節の変化などを写真で紹介するものです。
blogと重複することがありますがご了承ください

2019校舎

写真掲載について

お子様が特定されるような写真につきましては、本人・保護者の承諾を得て掲載しています。