3年生の算数科は現在、「分数」の学習をしています。
今日1月15日(水)の3校時、1組の教室では、「2mのテープを4つに分けたうちの3つ分の長さは何mでしょうか。」という課題に取り組んでいました。
3/4mと、2mの3/4の違いについて理解することがねらいです。
「3/4mでいいんのじゃない?」
「えっ? 3/4mって、1mを4等分した3つ分でしょ。」
「2mの4等分した3つ分も、1mを4等分した3つ分も、長さが違うのに、どちらも3/4mって言っていいの?」

たしかに、テレビ画面に映し出された図を見ると、長さが違います。
「むっむっむっ・・・」
「たしかに、3/4mとは言えないけど、じゃあ、なんて表せばいいの?」
モヤモヤ・・・・
というわけで、「ちゃんと調べないといけないな。」と思った子どもたち、自分で図を描いて考えたり、近くのお友だちと相談したり。


そのうち、テレビ画面に映し出された2つのテープ図を見比べて、2mを4等分したうちの3つ分の長さと、1mを半分にした長さの3つ分に等しいことに気づいた子がチラホラと表れ、
「あっ、もしかしてっ!」と、近くのお友だちに自分の解決方法を図に書いて説明し始めました。

「ここの長さは、1/2mでしょ。これが3つあるじゃん。3つ分の長さは、ほらっ、ここ(2mの3/4の長さ)と同じでしょ。」
「あっ、そっかぁ。」
「だから、3/2mじゃないかなぁ。」
「なるほど!」
「ねぇねぇ。ぼくにも教えて。」
「どうやったのぉ?」
という具合に、やがて、そこかしこで、教えあいのグループができ始めました。
授業ではこの後、いくつかのグループが自分たちの考えを説明し、その共通点をもとに、全体でその考え方を共有して、「分数で表された長さを調べるには、まず1mを見つけて、1mを何等分かした一つ分が、いくつ分あるか調べるとよい。」ことを適用問題で確認し、定着を図っていました。

子どもたちにとって、つまずきの多い単元のひとつである「分数」。
特にこの時間に取り扱った内容は、機械的に計算すればいい問題と違って、問題で示された数字の意味であったり、問われている問題文の意味がイメージできなかったりして、混乱することが予想されるものでした。
でも子どもたちは、テープ図や数直線図を使って考えたり、友だち同士で教えあったり、繰り返し説明しあったりして、困難な課題にも根気強く取り組んで解決していました。
たいしたもんだ。
3年生、いいね! その調子。
4年生の算数科は現在、「面積」の学習に取り組んでいます。
今日1月14日(火)の2校時、1組の教室では、周りの長さの単位が「cm」ではなく「m」の面積の求め方を考える学習に取り組んでいました。
これまでの学習で、1辺が1cmの正方形がいくつ入っているかを求めれば、面積を表せることを学習してきた子どもたち。
「単位が違うだけで考え方は一緒なのではないか」という見通しを持って、課題解決に取り組んでいました。
新しい課題に対し、これまでの学習経験を活かしながら取り組もうとするところ、いい学び方が身についていますね。4年生、その調子!
