令和7年4月8日(月)に109名の新入生を迎え、令和7年度がスタートしました。本校では、特別支援学級を除いて4学級編制が続いていたのですが、今年度の新入生は3学級編制となりました。過去には、1学級40人以上の生徒が在籍している時代もありましたが、福島県の少人数教育の制度により、特に1年生は30人より少ない生徒数で編制されるのがほとんどでした。それだけに教室を見ると思わず「せまい!」と感じてしまいます。ほとんどの新入生が野田小学校からの入学とはいえ、野田小学校でも4学級編制だったため、新入生には大きな戸惑いがあったと思います。
しかし、入学2日目、新入生諸君は、「おはようございます」と大きな声で清々しいあいさつをして登校しました。朝から元気とパワーをもらいました。午後からは、生徒会オリエンテーションが行われ、生徒会、代議員会、専門委員会、部活動を紹介する先輩たちの姿を見て、これからの中学校生活により強い期待を抱いたように見えました。また、生徒会オリエンテーション終了後には、福島ファイヤーボンズ様、彌満和製作所様から、バスケットボールの寄贈があり、感謝の気持ちを伝える場を設定させていただきました。
「私たちがいるから大丈夫!」と歓迎の言葉を述べた生徒会役員にも頼もしさを感じ、我々教職員もこれからの本校生徒の活躍が一層楽しみになる2日間でした。みなさま、今年度もご支援のほど、よろしくお願いいたします。



3月13日(木)に第78回卒業証書授与式が挙行されました。卒業証書を受け取る眼差し、送辞、答辞、式歌、いずれからも、学校やお世話になった方々への感謝の思いがストレートに伝わり、感動的な式となりました。また、ご来賓のご祝辞、特にPTA会長様の「親としてのメッセージ」の際には、すすり泣きが聞こえてきました。ご来賓の方々をお送りすると、「こんな感動的な卒業式は初めてだ」など、お褒めの言葉をいただき、校長としてもたいへん誇らしく思いました。
感動的な卒業式となったのは、式の最中だけではなく、会場作成・準備、清掃、飾り付け、受付対応などの役割を1,2年生が責任をもって果たしたからでもあります。「力強く しなやかに」・・・これは、校長式辞の中で卒業生に送ったメッセージです。「なりたい自分を思い描き、力強い一歩を踏み出すこと」、「思うようにいかないときは工夫したり相談したりすること」、卒業式に関する卒業生、在校生の様子から、それができる野田中生に成長したことが感じられました。
今年度の本校の教育活動に多大なる御理解と御支援を賜りましたことに改めて御礼申し上げます。
2学期終業式と3学期始業式の式辞の中で、各種調査から見えてきた本校の実態について話をしました。次の2つのことが課題であると伝えました。いずれも質問調査であり、生徒自身が回答した内容ではありますが、「実際に回答した家庭学習時間が短いこと」「自分からすすんであいさつをしていると回答している生徒が少ないこと」の2つが明らかになっています。授業に取り組む様子は向上が見られるものの、宿題の提出状況、「やりとり帳」に記入される家庭学習状況からもやや物足りなさを感じます。また、「あいさつ運動」の充実から、4月よりもきもちがよいあいさつができるようになっていると感じていますが、さらに元気のよいあいさつをすることはできるかなと感じているところです。
3年生の高校受験に向けた面接練習に関わってみると、受験生として「家庭学習の大切さ」や「あいさつをはじめとする円滑なコミュニケーションの大切さ」を実感していることが窺えます。中学校における自分磨きの一環として「家庭学習の充実」「よりよいあいさつ」を心がけることで、野田中学校の「学力向上」「活力向上」を目指したいと思っています。


生徒総会、各激励会、全校集会、有価物回収及び花いっぱい運動、王梨音祭、校則見直し、吾妻地区活動発表会への参加…これまで様々なことにチャレンジし、3年生中心から2年生中心へ移行してからもひとつひとつやり遂げてきました。生徒会長を中心に生徒手帳に記載されている生徒会会則第4条「生徒会の目的」を果たすべく活動しています。「花いっぱい運動」は有価物回収を活用して関係の皆様の応援を受けながら地域に広めてきました。吾妻地区活動発表会では、オープニングの時間に学校紹介を行い、地域の方々に聴いていただきました。今年度は、校則見直しに着手し、審議継続中です。
また、これまで「あいさつ運動」は、生徒会本部をはじめとした生徒の自主的な活動として、実施してきました。木曜日は、生徒会本部が担当する「あいさつ運動」になっています。12月19日は、場所を野田小学校に移動して、児童のみなさんとあいさつを交わす計画を立てて実施しました。これまでの「あいさつ運動」については、活動の広まりや意識の高まりに課題を感じていたため、1中学校区に1小学校という恵まれた環境を生かし、小学校にあいさつの輪を広げ、地域全体のあいさつ活性化を目指したものです。
2学期が間もなく終了となります。会長が中心となり、活動を振り返り、3学期・令和7年度にどのように改善していくか考えているところだと思います。どんな活躍を見ることができるのか楽しみです。





11月20日(水)、本校において標記の授業研究会が行われました。福島県教委の主催で、50名ほどの参加者が来校しました。本校のイノベーション人材育成推進教員の授業参観等をもとに、学力向上に向けた授業改善の視点や方策について協議し、有識者(文部科学省 国立教育政策研究所教育課程研究センター 島尾裕介 学力調査官兼教育課程調査官)の講演を聴くことで研鑽を積むことにより、本県教員のさらなる指導力向上を目的としております。
この日の授業のねらいは、「角の大きさを求めるために、平行線の性質や三角形の内角、外角の性質を利用し、根拠を明らかにして説明することができること」でした。授業者の工藤教諭が、1本の補助線を引いて考えるよう指示すると、子どもたちは様々な補助線をワークシートに書きます。ある生徒が書いた補助線を含んだ図が大型画面で映し出されると、工藤教諭は「この考え方がわかる人?」と全員に投げかけます。パラパラと挙手する様子を見て、「隣の人としゃべってみて」と指示し、考えを共有した後に指名された生徒は、根拠をもとに説明をします。さらに、別の生徒を指名し、「もう1回言ってみて」…という具合に、ある生徒のアイディアが他の生徒の発言によりじわじわと広がり、一人一人の生徒の理解が深まっていく授業でした。子どもたちはやや緊張気味ではありましたが、島尾調査官から「落ち着いて考える様子があり、活発だけど一部の生徒の発言でのみ進められていく授業よりずっと深まりがあった」とお褒めの言葉をいただきました。
授業の後半場面において、「わかった」「できた」といった満足そうな表情をたくさん見ることができました。私はそのことが何よりうれしく思いました。この事業の目的は、本県教員の指導力向上と述べましたが、授業者は常に子どもたちの「わかった」「できた」を求めて授業しています。授業研究会を行ったことにより、この授業のよいところが、参加した先生方の日々の授業の参考になり、他校にも「わかった」「できた」の表情が一層広がっていくならば会場校として、この上ない喜びです。
これまで福島県教委の皆様に手厚いご指導、ご助言、ご支援を賜りました。心より御礼申し上げます。



「選んだ理由を教えてください」(1年生)
「商品の流れ(流通)に興味があったのと家から近かったからかな」(2年生)
この会話は何を話題にしているのかおわかりになりますか?
これは、11月5日(火)の3,4校時に行われた総合的な学習の時間において、質問した1年生と、その質問に答えた2年生の会話です。8月下旬に職場体験を行った2年生がこの時間にポスターセッション(発表内容をポスターにまとめ、それを使いながらプレゼン、質疑応答をすること)を行いました。それを聞いた1年生が積極的に質問していました。
本校では、キャリア教育の一環として、1年生が「社会人に学ぶ会」、2年生が「職場体験(ドリームアップ事業)」、3年生が「高校説明会」を実施し、自分の将来を選択するに必要な学びを積み重ねています。職場体験のポスターセッションは、これまで本校で行ったことはなく、初めての挑戦となります。部活動や生徒会・委員会活動以外で、先輩と後輩が会話したり、共に学んだりする機会はほとんどありません。さりげない会話ではありますが、生徒たちにとって、授業で交わす先輩と後輩の会話はとても新鮮だったのだと思います。2年生が伝えようと精一杯がんばっていたので、1年生が思わず質問したくなったのでしょう。王梨音祭で高いプレゼン能力を披露した3年生は、この日期末テストを受けていましたが、2年生にしっかりと引き継がれていました。こうして伝統は伝わっていくのだとうれしくなったひとときでした。来年の職場体験もきっと充実するものと期待しています。


10月19日(土)に本校の文化祭「王梨音祭」が開催されました。たくさんの保護者の皆様が来場くださり、大盛況の王梨音祭となりました。振り返ると、最上級生の3年生が最後の王梨音祭に全力を尽くしたこと、それを目の当たりにした1,2年生が来年に向けた決意を新たにしていたことが印象的で、こうして伝統は受け継がれていくんだなあと実感しました。
午前中に行われた合唱コンクールは、各学年の最優秀賞、指揮者賞、伴奏者賞ともに、審査員泣かせで実力伯仲でした。3年生の最優秀賞3年2組は、学校を代表して音楽堂で再び歌うこととなりましたが、どの学級が歌っても学校の代表としてふさわしいと思えたことがとても幸せでした。この気持ちで歌った全校合唱「いのちの歌」の歌詞(「生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと そのすべてにありがとう」)が胸にしみました。
午後のステージ発表は、午前の緊張から解き放たれ、「吹奏楽部」「SDGsの発表」「生徒会企画」ともに練習の成果を発揮し、企画・運営することや参加することの楽しさを十分に味わうことができたのではないかと感じています。
企画・運営に携わった生徒に話を聞くと、その多くが「たいへんだけど楽しかった」といった感想を述べています。「一生懸命に考えて、心を込めて準備をすれば、感動を味わえる」という学びを得たのだろうと思います。人生において「たいへんだけど楽しかった経験」をすることは、その後の人生の有り様に大きな影響を与えるものです。今年度もいよいよ後半戦に入りました。前半戦で証明してきた野田中生のパワーとエネルギーを次の目標に向けてぶつけて、また「たいへんだけど楽しかった経験」をしてほしいと願っています。





本校の文化祭「王梨音祭」が近づいてきました。校長室にも昼休みと放課後に歌声が響いてきます。各教科で作成した作品展示の準備も始まり、「芸術の秋到来」といったところでしょうか。なんとも心地よい時間を学校で過ごしています。10月7日(月)には、他の学年に先駆けて合唱コンクールの1学年リハーサルが行われました。最初の1年2組が歌いだした瞬間、「えっ、1年生!?」と思うほどの声量に驚きました。1組、3組、4組の合唱も同じく上手で、これから練習を重ね、さらに上達することを思うと、本番が待ち遠しくなりました。きっと3年生、2年生も本番に向けてエンジン全開で練習に励んでいることと思います。生徒会、実行委員会も張り切って昼の放送で全校生徒に向けて呼びかけを行っています。
10月19日(土)は、保護者の皆様にも楽しんでいただけるものと思います。日頃の学習の成果、成長した姿をぜひご覧ください。当日は校地を駐車場として開放しませんので、ご不便をおかけしますが、奮ってご来場くださいますようお願いいたします。

1年生の家庭科の授業で調理実習を行っています。1組の授業で「鯖の味噌煮」をつくり、食べているところにお邪魔しました。満面の笑みで楽しくおいしそうに食べていました。「おいしそうだね」と声をかけると、「普段は魚を食べられないんです」と答える生徒。やっぱり自分でつくるとおいしいんですね。私も小学生の時に、トマトが嫌いで食べられなかったのに、学校菜園でつくったトマトを一口食べたら、これがおいしくて、その時から食べられるようになったことを思い出しました。今では大好物ですから不思議なものです。
実際にやってみる体験は貴重なものです。一緒につくり一緒に食べることの楽しさを体験するのと同時に、つくることや準備・後片付けの苦労も実感することで、日ごろの生活を振り返り、感謝の気持ちが芽生えるものと期待しております。

3年生が中心となった各競技のチームが大活躍した記憶が新しいところですが、酷暑の夏の練習を乗り越えた2,1年生が中心となった団体・個人による標記大会が開催されました。3年生が活躍すればするほど、新チームの始動が遅くなり、練習が不十分のまま新人大会を迎えてしまうことがあります。激励会の校長あいさつでは、「先輩を超えろ」ではなく、「応援されるチームになろう」との内容を伝えていました。
実際に各会場を回ってみると、「2年生が良い先輩になったな」との印象を受けました。1年生のミスを笑顔で許容し、ミスが連続しないように声をかけたり、けがをして治療のためにベンチに一旦戻った際に、決して試合から目を離さずに指示をしたりする2年生の姿がまぶしかったです。まさに「応援したくなるチーム」が躍動していました。今後の練習や大会を通して、ますます力をつけるのでは…との期待が膨らみました。
すでに県北大会が始まった競技もありますが、県北大会からは連盟・協会主催の大会のため、各部の計画により、バスの手配はせず、現地集合を基本に、保護者の皆様の御協力をお願いしております。支部大会同様の熱い声援をよろしくお願いいたします。



