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2019年12月の記事一覧

鉛筆 プロ教師への道【初任者研修 市内研修 授業研修②】

 令和元年11月6日(水)、福島市立松川小学校を会場に小・中学校教諭初任者研修授業研修②を開催しました。5年生の算数科の授業を参観させていただき、協議・講義をもとに研修を深めました。

〔研修者の声〕

◇「授業には生徒指導の機能も含まれ、わかる・できる授業は学校の根幹である。向上的変容の継続こそ学習である。」という校長先生のお話が、深く心に残った。生徒のよさや可能性を引き出すため、自らが学び続ける姿勢をもち、確かな指導力を身に付けられるよう努めていきたい。

◇私の理想の教員像は、黒澤先生のような「上手い授業を行うことができる教員」であると再確認することができた。そのためには、「子どもの姿から目を背けない」ことが大切だと感じている。教師には、学習指導に対する大きな「責任」がある。今後も、日々の実践と振り返りを意識し、理想の教員像の実現に向けて努めていきたい。

◇黒澤教諭の授業を参観させていただき、児童が意欲的に学ぶために教師はどのように働きかけたらよいかについて学ぶことができた。児童に「三角形の内角の和は本当に180度になるのか。」という問いをもたせるために、様々な図形を敷き詰める操作活動を多く取り入れたり、児童が迷いなく活動に取り組めるように画像やテレビモニターで活動の手順を示したりしており、本時のねらいを達成するために様々な手立てを講じていることが分かった。

◇教師の精選された発問やそれぞれの子どもに合った働きかけはもちろん、導入で「やりたい」と思わせる教具や教材の提示の仕方が大切だと感じた。効果的な働きかけをするためには、教師が本時に何を身に付けさせたいのかを明確にする必要があるとご指導いただき、さらに教材研究をしていかなければならないと思った。

◇参観させていただいた授業から、「問いをもたせる導入」と「課題解決に向けた教師の働きかけ」の重要さを学んだ。また、どの児童も安心感をもち、活躍できる場が設定されていたため、自己効力感をもつことができていた。「何を身に付けさせるのか」を明確にし、児童一人一人の実態を捉えて、みんなが活躍できる授業をつくっていきたい。

◇三角形の内角の和は180度であることを帰納的に学習させる場面で、子どもが主体的に課題解決を行おうとする姿が印象的だった。教師が「教える」のではなく、子どもが「気付く」授業の様子を参観させていただき、とても勉強になった。「授業」というのは45分という短い時間の中で、教師と子どもが関わり合ってつくり上げられる作品のように思えた。よい授業をつくるために、日々の学級経営や、子どもにこうなってほしいという教師の思いが大切であることを学んだ。

◇一番の学びとなったのは、意欲を高める教材の準備や、先生の言葉かけです。たくさんの三角形の中から内角が180度にならないものを見つけようと必死になって取り組んでいる姿を見て、実態を把握して、教材を準備する大切さを改めて実感しました。また、子どもの考えに対して揺さぶりをかけることで考えを深めさせていて、そのような追究を促す言葉かけを実践していきたいと感じました。

◇今回の研修をとおして、私は教師としての「観」を養うことが大事であると考えました。これまで作成した指導案において、本時の学習過程が大切だと思っていましたが、児童観、指導観、教材観があって本時の学習過程があるのだと考えました。「観を養う」ことも、目標の一つとして加えたいと思いました。モチベーションが高まりました。

◇子ども全員が問いをもって授業に参加するには「導入」が鍵になるということを学び、とても勉強になりました。また、子どものやる気を引き出すのと同時に、学習につまずいてしまう子どもを見つけるための言葉かけが工夫されていました。私も、今まで以上に一言一言を大切にしていきたいと思いました。

◇授業参観では、自分が授業に引き込まれていた。授業者の話し方、動き方、子どもの反応の捉え方、教材提示の仕方などを今後の授業で意識していきたい。生徒のよさや可能性を引き出すことができるようにするために、自ら学ぶ姿勢を自分自身がもち続けたいと思った。

◇児童が授業の内容について積極的に考え、活動していたのが印象的であった。丁寧な振り返りで段階を追って課題を課したり、児童の意欲を駆り立てる言葉かけがあったりと、児童の学ぶ意欲を引き出す黒澤先生による手立てが素晴らしかった。生徒が意欲的に学び、達成感や充実感を得ることができる授業を目指して、授業改善に努めていきたい。

◇黒澤先生の授業は、どの子も満足できる充実した1時間でした。教師の発問一つで、子どもたちの意欲を引き出すことができることを目の当たりにし、どのような発問が効果的かをさらに考えていきたいと思いました。