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2020年11月の記事一覧

携帯端末 中学校プログラミング教育実践講座を開催

 11月17日(火)に中学校プログラミング教育実践講座を開催しました。基調講演では、文部科学省初等中等教育局 視学官 上野  耕史 氏をお招きし、「新学習指導要領の技術分野『D 情報の技術』の変更点について」ご講演いただきました。技術分野におけるプログラミング教育、特に指導と評価の一体化に向けての基本的な考え方や具体的な方策についてお話を伺うことができました。続いて、特定非営利活動法人 みんなのコード 学校教育支援部講師 千石 一朗 氏から、「プログラミング教育導入の背景とこれから」についてご講義いただくとともに、「双方向性のあるコンテンツ教材」を紹介していただき、参加者は「プログル技術」を使った模擬授業を体験することができました。

 ー 参加者の声 ー
◇新学習指導要領の実施に向け、目標分析と指導と評価の一体化について説明をしていただき参考になった。プログル技術について、今まで分からなかったことを体験的に学ぶことができてよかった。
◇上野先生の講演により、あらためて学習指導要領について学ぶことができた。「プログル技術」は、分かりやすい教材だと思った。今後の導入について考えていきたい。
◇双方向コンテンツのプログラミングについて、どのような題材をどう取り上げたらよいかを悩んでいたが、よい教材を提案していただいた。どの学校でも共通して扱うようにすれば情報の共有化が図られると思った。
◇すぐに活用できるものを紹介していただいた。教師目線での資料づくり、生徒目線の演習ができてとても分かりやすかった。
◇評価については、より技術分野に関した内容で、来年度の指導計画作成に役立てることができると思った。また、双方向という観点まで考えが及んでいない現状であったことから、今回のプログル技術は試してみたいと思った。
◇小→中→高でのプログラミング教育の流れがとても重要だと感じた。中学校の技術分野でやるべきことをしっかり行っていきたい。また、「プログル技術」についても、ぜひ活用したい。
◇日本は失われた30年間にIT、ICTの重要性に気付かず、世界の中でもIT後進国になってしまった。小・中・高でのプログラミング学習は大切になることが理解できた。中学校でしっかりやらないと、高校で生徒がつまずくことも分かった。
◇双方向性のあるコンテンツの内容について、授業でどのように扱えばよいかイメージをつかむことができた。
◇「プログル技術」について詳しくご説明いただき、早速今後の授業に生かしていきたい。双方向コンテンツとは何かをどのように説明すべきかずっと悩んでいたが、教材研究を重ね、授業を構成していきたい。
◇双方向コンテンツの教材について不安があったが、無料で分かりやすく生徒が興味を示しやすいものを紹介していただいたので、すぐにでもやってみようと思った。

情報処理・パソコン タブレットPC研修会(初級編) 

 11月4日(水)、9日(月)にタブレットPC研修会(初級編)を開催しました。電子黒板ユニットの操作、スカイメニュークラス(学習活動ソフトウェア)の活用、指導者用デジタル教科書の活用について研修を行いました。はじめに、2種類の電子黒板ユニットを使い操作体験をしました。また、スカイメニュークラスの活用では、タブレットのカメラ機能を使って、撮影した画像の比較や動画を遅延再生などの体験をしました。さらに、指導者用デジタル教科書の活用では、MY教科書エディタを使い、オリジナル教材の作成を行いました。

 第1回タブレットPC研修会(11月4日)​​​

 第2回タブレットPC研修会(11月9日)​

 ー 参加者の声 ー

・スカイメニュークラスについては、追っかけ再生の機能は体育で自分のフォームを確認させるのにとても便利だと思います。使ってみたいと感じました。
・まだ実際に授業で使ったことはありませんが、授業の中で活用できる点が多くあると感じました。特に低学年は視覚情報の方がとらえやすく、静止画だけでなく動画も保存して見せることができるのはありがたいです。デジタル教科書は、授業の中で使用したい場面が多く、特に算数など具体物の操作を見せたり教科書の挿絵を動かしたりができると理解度が上がると思います。ページが異なる絵を並べて見せることで比較しやすくなるので、違いに気づかせる場面などではとても有効だと思いました。
・電子黒板やデジタル教科書などを実際に使いながら講習を進めていただき、ともてわかりやすかったです。いずれにせよ使ってみないと前に進まないこともよくわかりました。特に、授業での活用の仕方については、校種や教科等の特性もあるので、実践例を増やし職場で交流しながら研修を深めたいと思いました。
・電子黒板ユニットの操作がわかったことが一番の収穫でした。ドラッグして拡大することで、生徒に課題を早くつかませることができると思いました。また、書き込むことで、重要な部分を強く印象づけることも可能になると思います。ただ、2つの業者のものが入っていて、どちらも操作するとなるともっと練習しなくては難しいと思いました。
・現在の勤務校で、授業の中でICTを活用する機会を設けていませんでしたが、同僚の授業を参観した際、ICTを活用した授業は生徒の興味を引くものであると感じていました。どうにかして活用を・・・と思っていましたが、あくまでもわかりやすい授業づくりのツールとして、使うことを目的としないように正しく使用していこうと思います。今日の研修で自分の教科でも使えそうな機能があったので、積極的に活用していこうと思いました。初級編ということもあり、とてもわかりやすく教えていただきありがとうございました。
・電子黒板を実際に操作することで、接続する順番が大事であることや不具合が出た際は、再度やり直せばよいこと等がわかりました。デジタル教科書のMY教科書エデュタは、オリジナル教材の作り方を知ることができました。教材提示に活用したいと思います。スカイメニュークラスでは、追っかけ再生の機能を体育でぜひ使いたいと思いました。すぐできるのでやってみます。ゆっくり丁寧に教えていただいたので、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。学校で伝達講習をしていきます。
・電子黒板ユニットの操作について、実際に授業で活用できる画面の拡大やペン機能、保存の仕方等を確認することができました。デジタル教材やスカイメニューも同様に継続して使用しないと忘れてしまうので、学校でほかの先生方に伝達しながら使用方法を再確認したいと思います。タブレットPCを、授業の適切な場面でねらいに沿って使用できるよう、より一層の教材研究や授業の構想が求められると実感しました。

 

携帯端末 タブレットPC導入校研修会を開催(10月21日~23日、26日)

 小学校2校、中学校2校において、「授業におけるデジタル教科書の有効な活用法」についての研修会を実施しました。

    ・北信中学校   10月21日(水)
    ・信陵中学校   10月22日(木)
    ・森合小学校   10月23日(金)   
    ・杉妻小学校   10月26日(月)


 研修の様子​

ー 参加者の声 ー

・デジタル教科書のいろいろな機能を知ることができ、参加してよかった。拡大する機能は翌日の授業から使い始めた。指導者用デジタル教科書を使いながら、使いこなしていけるようになりたいと思った。
・今回の研修で、基本的な操作の仕方についての確認ができた。数学の授業でグラフ黒板を使っていた時よりも準備も簡単で、今後も活用していきたい。
・子どもたちの興味を引き付けたり、理解を深めたりする上で、ICT機器・デジタル教科書の活用はとても重要であることを痛感した。道具の一つとして活用できるようになりたいと思った。
・実際に操作しながらの研修だったので、すぐに授業に生かせると感じた。今後の授業に生かしていきたい。
・今回の研修を受けて、デジタル教科書がどのようなものかが分かり、活用するイメージを持つことができた。ICTを活用していなかったが、今後ますますICTの環境が進んでいくと思うので、積極的に活用していきたい。
・英語の授業において、生徒に興味をもたせて取り組ませることができるという点で、かなり有効であると感じた。
・今まで知らなかったデジタル教科書の使用方法がたくさんあることを知り、とても有益であった。 
・めくり紙の機能などすぐ活用できるものもあり、教材提示や映像などを上手に使って、子どもの関心などを高めていきたい。

算数・数学科授業力向上講座 「算数・数学科における主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善と学習評価」

 10月20日に文部科学省初等中等教育局教科調査官の笠井健一氏をお招きし、算数・数学科授業力向上講座を開催しました。笠井先生からは、学習指導要領改訂の趣旨を踏まえた授業の在り方について、実践例を示しながら分かりやすくお話いただきました。また、評価方法や評価の視点についても具体的なお話を伺うことができました。

  参加者の感想

◇授業の進め方について具体的に説明していただき、自分の授業について振り返ることができました。つい、自力解決→ペア・グループ→全体と型にはめがちなので、児童の実態に応じて授業をしていきたいと思います。また、指導と評価の計画をきちんと作成し、AとBの評価の規準を明確にして授業を行っていきたいです。

◇今まで対話的で深い学びを意識して授業してきたつもりでしたが、講演を聞いて、どのような交流が必要だったのか、説明し合うとはどういうことか、どうすれば目標に迫る見方・考え方を高める交流ができるのかを理解することができました。

◇思考力・判断力・表現力をどう評価すればよいのか悩んでいたところだったので、ノート分析の方法を知ることができて大変勉強になりました。「クラス全員が説明できるようにする」ことを大切にして、子どもたちの「学習に関わりたい」という前向きな思いを引き出すことができるような授業をつくっていきたいです。

◇本時のねらいを全員が達成できるようにするために、児童の理解度によって自力解決の時の指導方法を工夫していくことが大切であると感じました。また、必ず押さえたいところは丁寧に指導し、子ども同士で説明し合うことができるようにすることを意識して授業を行いたいと思いました。