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カテゴリ:今日の出来事

鉛筆 みんなで育てよう!未来のたから ふくしまっ子【調査研究報告会】

 令和2年2月14日(金)、「令和元年度研究報告会」を開催しました。83名の参加者は、研究協力校(福島市立北信中学校)の不登校支援教室「ふれあい学習室」の取組、全国学力・学習状況調査に関する調査研究~解答類型から見える福島市の傾向と課題~、児童生徒の生活状況に関する調査研究~子どものインターネットをめぐる現状と課題~に関する報告を熱心に聞き、グループ協議において活発な意見交換を行いました。

〔参加者の声〕

◇北信中学校の発表の中で「居場所づくり」「関わり続ける」「できることを見つける」と言う3つのキーワードが心に残りました。少しでも多くの子供が、『学校』という場所で自分を高めることができる環境をつくっていく必要があることを再認識しました。

◇教科ごとの分析ではあるものの、問題内容を改めて確認すると、他教科・他領域との関わりがあるのだと思いました。学校としての取組にも生かしていこうと思います。

◇「問題を読む力」と「使える力」がないと、課題は解けないと言うことがよくわかりました。また、子供の中には活用型の問題に対し、初めから戦意喪失してしまう子供もいます。“よく考えれば解ける” という自信と誇りを持たせたいと思いました。

◇今日お話いただいた福島市の現状を保護者に伝えたいと思いました。また、グループ協議で中学校の現状を知ることができ、とても参考になりました。メディアの使い方を自分でコントロールできるように指導していくことを見据えて、対策を講じていかなければならないと感じました。

◇多忙な中、子供たちの生活状況についての調査研究をありがとうございました。世間一般に話題となっている現状が、福島市の子供たちにおいても同様だと感じました。今後ますますネット依存は増加することが考えられ、保護者も巻き込んだ対策が必要だと感じました。

◇研究協力員の先生方が調査研究のためにご尽力してくださった背景を考えると、報告書の価値もぐんと上がると思いました。大変ありがたいです。今回伺ったことについて、自校に生かせるよう情報を発信しなければならないと思いました。様々な考えを持つ先生方も「子供を良くしたい」と思う根っこの部分は同じだと思います。自分も含め、そのアプローチはその子供に合っているのか、その発問は考えを深めるものになっているのか、いつでも問い直していかなければならないと思いました。柔軟性を持って指導力を向上させていきたいです。

◇各教科における本市の課題を焦点化し、その解決に向けた指導のあり方について全国学力・学習状況調査の実際や、教科書での位置づけを示しながらお話しいただけたことで、すぐに教職員に伝達できる内容でありがたかったです。

◇子供のインターネットをめぐる状況は、日々深刻化していることを肌で感じていましたが、数値的な裏付けにより、より危機感を持ちました。まず、子供に自らの状況を客観的に把握させ、改善への具体策について家庭と連携して考えていかなければならないと強く感じました。ネット依存実態把握のための調査を本校でも行ってみたいです。

◇報告会の持ち方(参加型、グループ協議など)に工夫があったり、報告の仕方(PowerPointの有効活用など)が工夫されたりしてよく伝わってきました。何より、報告の内容の濃さが際立っていました。素晴らしい報告会であったと思います。調査研究に携わった皆様、ありがとうございました。

◇多忙化解消、働き方改革と言われる時代に、本当に我々がやらなければならないことを再認識した気がします。子供たちが「学校で学びたい」「学校が楽しい」と思える学校づくりのヒントがたくさんありました。何事も前向きに考え取り組んでいきたいと思いました。ありがとうございました。

鉛筆 特別支援学級担任スキルアップ研修会【土曜自主セミナー】

 令和2年1月18日(土)福島市総合教育センターに於いて、教育研修課相談員の塚野薫氏を講師に、土曜自主セミナー「特別支援学級担任スキルアップ研修会」を開催しました。市内の小中学校で特別支援学級の担任をする先生方が、学習指導要領改訂の趣旨を生かした教育課程の編成や「学びの履歴」シートの活用等について学びを深めました。

〔研修者の声〕

◇教育課程編成にあたって「学びの履歴」シートで個々の実態を把握した上で、カリキュラム・マネジメントしていく必要があることを学びました。学年差や実態差が大きくても、一人一人の良さを生かしていくという指導例などが参考になりました。生活単元の中でも教科の目標を狙っていくというところも必要だということがわかりました。ありがとうございました。

◇実態に応じた教育課程の編成をする上で、子供たちを担当する前までに「どの程度の内容を習得しているのか」を把握しておくことが大切であると学びました。そのために学校全体で考えられるようフットワークを軽くして、いろいろな立場の先生の視点も取り入れることが大切なのだと思いました。3回の自主研修会に参加させていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。

鉛筆 子曰、以不教民戦、是謂棄之。【ふくしま教師塾】

 令和元年12月26日(木)、ふくしま教師塾第3回全体研修会を開催しました。塾生は、鈴木師範・佐藤塾長の講話を伺ったり、2学期検証授業の成果について協議を行ったりして、自己課題解決の糸口を明確にしたようです。令和2年2月18日(火)に全体研修会(修了式)を予定しています。

 

※子曰、以不教民戦、是謂棄之。(教えざる民を以て戦う、是これを棄つと謂う。)…孔子がおっしゃいました、「教育を施していない民衆を戦場に送ることは、民衆を見捨てるのと同じことだ」と。(鈴木師範の講話から)

鉛筆 プロ教師への道【ふくしま教師塾】

令和元年12月9日(月)、ふくしま教師塾塾生6名の「第3回授業研究会」が全て終了しました。

〔教えるということ・大村はま先生の言葉から〕

◇「忙しい」と言うことは子どもへは禁句でありまして、私は大人に向かってもどんなことがあっても「忙しいから」と言わないほうがいい、そう心得ています。「忙しい」ということは、とにかくひとが聞いたら寂しいことなのです。なんかしょんぼりしますね。どうぞ皆さん、忙しさに負けないで…。『大村はま講演集 上』より

◇「話は一度で聞くこと」をモットーにしているとき、絶対に言ってはいけないことばは、「さっき言ったじゃないか」、そして、忘れてならないことは、自分が一度でわからない話をすることがあるにちがいないということだと思います。『大村はまの国語教室 2』より

◇「わかりましたか」と聞くときの教師自身が、子どもにほんとうの真剣な答えを期待していないという自分への甘さがあるのではないかと思います。「何もわかりません」と言われたら、どういう顔をするつもりでしょう。さぞびっくりするでしょう。それくらい自分はあまったるいのだということを考えるわけです。ですから私は「わかりましたか」ということばを口から出すまいと思って、指をしばっていたことがあります。…そうすれば少しは言わなくなると思って、鍛えていた日々もあります。『教えるということ』より

◇(試験と学力について)はかることと、ふやすことと、それはたいへん違うことなのに、同じことかと思っている人があるようです。今ここに、それではお砂糖があることにしましょうか、それをはかります。はかっていると、どんどんふえてくる…そんなばかなことはありませんね。『教室をいきいきと 1』より

鉛筆 プロ教師への道【初任者研修 市内研修 授業研修②】

 令和元年11月6日(水)、福島市立松川小学校を会場に小・中学校教諭初任者研修授業研修②を開催しました。5年生の算数科の授業を参観させていただき、協議・講義をもとに研修を深めました。

〔研修者の声〕

◇「授業には生徒指導の機能も含まれ、わかる・できる授業は学校の根幹である。向上的変容の継続こそ学習である。」という校長先生のお話が、深く心に残った。生徒のよさや可能性を引き出すため、自らが学び続ける姿勢をもち、確かな指導力を身に付けられるよう努めていきたい。

◇私の理想の教員像は、黒澤先生のような「上手い授業を行うことができる教員」であると再確認することができた。そのためには、「子どもの姿から目を背けない」ことが大切だと感じている。教師には、学習指導に対する大きな「責任」がある。今後も、日々の実践と振り返りを意識し、理想の教員像の実現に向けて努めていきたい。

◇黒澤教諭の授業を参観させていただき、児童が意欲的に学ぶために教師はどのように働きかけたらよいかについて学ぶことができた。児童に「三角形の内角の和は本当に180度になるのか。」という問いをもたせるために、様々な図形を敷き詰める操作活動を多く取り入れたり、児童が迷いなく活動に取り組めるように画像やテレビモニターで活動の手順を示したりしており、本時のねらいを達成するために様々な手立てを講じていることが分かった。

◇教師の精選された発問やそれぞれの子どもに合った働きかけはもちろん、導入で「やりたい」と思わせる教具や教材の提示の仕方が大切だと感じた。効果的な働きかけをするためには、教師が本時に何を身に付けさせたいのかを明確にする必要があるとご指導いただき、さらに教材研究をしていかなければならないと思った。

◇参観させていただいた授業から、「問いをもたせる導入」と「課題解決に向けた教師の働きかけ」の重要さを学んだ。また、どの児童も安心感をもち、活躍できる場が設定されていたため、自己効力感をもつことができていた。「何を身に付けさせるのか」を明確にし、児童一人一人の実態を捉えて、みんなが活躍できる授業をつくっていきたい。

◇三角形の内角の和は180度であることを帰納的に学習させる場面で、子どもが主体的に課題解決を行おうとする姿が印象的だった。教師が「教える」のではなく、子どもが「気付く」授業の様子を参観させていただき、とても勉強になった。「授業」というのは45分という短い時間の中で、教師と子どもが関わり合ってつくり上げられる作品のように思えた。よい授業をつくるために、日々の学級経営や、子どもにこうなってほしいという教師の思いが大切であることを学んだ。

◇一番の学びとなったのは、意欲を高める教材の準備や、先生の言葉かけです。たくさんの三角形の中から内角が180度にならないものを見つけようと必死になって取り組んでいる姿を見て、実態を把握して、教材を準備する大切さを改めて実感しました。また、子どもの考えに対して揺さぶりをかけることで考えを深めさせていて、そのような追究を促す言葉かけを実践していきたいと感じました。

◇今回の研修をとおして、私は教師としての「観」を養うことが大事であると考えました。これまで作成した指導案において、本時の学習過程が大切だと思っていましたが、児童観、指導観、教材観があって本時の学習過程があるのだと考えました。「観を養う」ことも、目標の一つとして加えたいと思いました。モチベーションが高まりました。

◇子ども全員が問いをもって授業に参加するには「導入」が鍵になるということを学び、とても勉強になりました。また、子どものやる気を引き出すのと同時に、学習につまずいてしまう子どもを見つけるための言葉かけが工夫されていました。私も、今まで以上に一言一言を大切にしていきたいと思いました。

◇授業参観では、自分が授業に引き込まれていた。授業者の話し方、動き方、子どもの反応の捉え方、教材提示の仕方などを今後の授業で意識していきたい。生徒のよさや可能性を引き出すことができるようにするために、自ら学ぶ姿勢を自分自身がもち続けたいと思った。

◇児童が授業の内容について積極的に考え、活動していたのが印象的であった。丁寧な振り返りで段階を追って課題を課したり、児童の意欲を駆り立てる言葉かけがあったりと、児童の学ぶ意欲を引き出す黒澤先生による手立てが素晴らしかった。生徒が意欲的に学び、達成感や充実感を得ることができる授業を目指して、授業改善に努めていきたい。

◇黒澤先生の授業は、どの子も満足できる充実した1時間でした。教師の発問一つで、子どもたちの意欲を引き出すことができることを目の当たりにし、どのような発問が効果的かをさらに考えていきたいと思いました。

鉛筆 「チーム学校」による子どもの援助【教育相談実践講座】

 令和元年11月15日(金)、東京成徳大学教授・筑波大学名誉教授(日本学校心理学会理事長)の石隈利紀氏をお迎えして、教育相談実践講座を開催しました。「チーム学校」による子どもの援助について、学校心理学の視点から丁寧にご講話いただき、理解を深めました。

〔研修者の声〕

◇発達障がいの疑いがある児童が高学年になり、学級や学習についていけなくなり、授業に参加できなくなってきました。生徒指導委員会やケース会を開いて、学校全体でどう指導し援助をしていくかを決め、スタートしたところです。本講演は、まさにその基盤となり活用できるものでした。情報収集のシートがとても役立ちました。ありがとうございます。

◇学校現場では子どもを一つの人格をもつ人間として、個人差のある児童として尊重することを忘れがちなのかもしれません。一人一人が違うことを認識し、子どもの自助資源の活用と成長を目指していきたいと思います。また、講義の中で子どもとの関わり方で大変参考になるお話をいただきました。職員室でも共有し、新たな不登校生徒が出ないように、また、不登校生徒の生活リズムの安定・学校復帰に向け、チームとして取り組んでいきます。本講座は、大変参考になりました。ありがとうございました。

◇「チーム学校」とはよく聞く言葉だが、具体的にどんなことをすればチームとなるのか今ひとつ分からなかったが、図で構造的に説明していただき、よく分かった。また、「苦戦する子」という言葉に共感した。苦しんでいるんだな、大変なんだな、という思いをもって子どもに関わるだけでも違ってくると思う。参考にしたい。

◇不登校生徒に対して、学校でできること、できないことを見極めて地域と連携していくことや、不登校の要因を学校で抱え込まないこと、「在宅児童」という言葉に共感しました。不登校の生徒にとって学校に行くことが最終目的ではなく、社会に出たとき諸課題とどう向き合っていくか、他者との関係をいかに築くかを学ぶことが重要であると考えます。不登校生徒の保護者の中には、学校に行くことができない子をもつ親として、自分を責めてしまう方もいます。そういった中で、「チーム」として、不登校の期間も本人にとっては大切な時間であること、学校に行くことだけが選択肢ではないということを伝えながら、サポートしていく必要性を感じました。特に、現代の子は先生がおっしゃっていたように痛みへの対処能力が低いように思います。養護教諭という立場で、子どもの社会性や資質を育てていくためにはどのような手段があるかを理解し、専門性を生かしたアセスメントができるようにしたいと考えます。ありがとうございました。

鉛筆 新地町ICT活用発表会【ふくしま教師塾研修視察】

 令和元年11月13日(水)、令和元年度新地町ICT活用発表会(新地町立駒ヶ嶺小学校・新地町立尚英中学校における公開授業に参加)において、全国に先駆けて実施されている「一人1台のタブレット端末の導入」「クラウド環境の整備」「家庭へのタブレットの持ち帰り学習」等について見識を深めてきました。塾生は、児童生徒がタブレットPCを巧みに操り学習活動を進める姿に触れ、授業における効果的なICT活用について熱心に意見交換を行いました。

鉛筆 ミドルリーダーが創るこれからの学校【経験者研修Ⅱ】

 令和元年11月5日(火)、経験者研修Ⅱ生徒指導研修を実施しました。研修者は、講義「本市生徒指導の現状と課題」「教員自身の現状とメンタルヘルス」「情報モラル教育」やグループの研究協議を通して、生徒指導上の課題解決に向けた具体的な方策及び指導支援の在り方について学びを深めました。

 

鉛筆 小学校に入るまでにできてほしいこと【幼稚園保育実践講座】

 令和元年10月23日(水)、福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター医学部小児科講座教授 横山浩之氏を講師にお迎えして、発達を考慮した幼児教育のあり方についてご指導いただきました。研修者は、メディアの問題(愛着形成の問題)を抱えた子どもたち、個別支援を考慮した集団指導の実際等について理解を深め、明日からの支援・保育に生かしていきたいと目を輝かせていました。

〔研修者の声〕
◇私はまだ3年目の若手なので、保護者に対して、子供への接し方等のアドバイスがうまくできず悩んでいました。横山先生のお話はとてもわかりやすく、参考にさせていただきながら保護者との連携もより深めていきたいと思います。貴重なご講演をありがとうございました。

◇「小学校に入るまでにできてほしいこと」は、生きる上で基本的な生活習慣だと思いました。シンプルで誰にでも理解しやすい、どんなに時代が変わろうとこの生活習慣は大事なんだと確信しました。また、幼児期に正しい保育がなされていれば、不登校や学力不振を防げると言うお話を伺い、改めて幼稚園教諭としての責任を感じました。

◇言葉は十分な身体発達と心のやりとりの上に成り立つと教えていただき、日々の園生活が、子供たちの言葉を育てる上で重要な役割を果たしていることがわかりました。言葉の前に心あり、子供に安心感や信頼感を育てることが何よりの土台となるのだと学びました。 

◇日々の保育の中で、どうしても目につく児童への声かけが優先的になってしまっていたと反省しました。増やしたい行動をしている時の幼児の姿を認め、良い姿が増えていくような関わりを心がけていきたいと思います。また、ペアレント・トレーニングはとても共感できる内容で、保護者にどのようにアプローチしていけば良いのか園で相談しながら実践していきたいと思いました。