2021年7月の記事一覧
令和3年度中学校プログラミング教育実践講座
プログラミング教育の現状や授業の進め方,評価等について学ぶために中学校プログラミング教育実践講座を7月2日(金)に実施しました。
「プログラミング教育の手引き」の作成にも関わった,神奈川県相模原市教育委員会指導主事 渡邊 茂一 氏の基調講演に続き,特定非営利活動法人みんなのコード 千石 一朗 氏を講師に迎え,講義・演習を行いました。
学習指導要領における技術・家庭科(技術分野)の評価についてポイントを確認するとともに,micro:bitを用いた計測・制御の基本的な指導について演習を通して研修を深めました。
研修の様子
参加者の感想
◇評価についての話は,気づいていない点を教えていただきありがたかった。
◇評価に関する講演では新学習指導要領により新たに考えていかなければならない内容等について確認することができ,これからに生かしていきたいと思った。
◇千石先生の話はとてもわかりやすい話であった。このような学習ができる中学生がうらやましいと思った。
◇プログラミング学習について,具体的な事例をもとに実習しながら学ぶことができたので,とてもわかりやすく感じました。
◇二学期以降にセンターのマイクロビットをお借りして,マイクロビットを使った制御の学習を考えていたため,たいへん勉強になった。
◇制御・計測の教材を秋から何にしようか悩んでいたので,1つの考えとして方向性が見えてきたような気がした。
◇今年から免外で技術をもつようになり,免外研修もなくなってしまい,少しでも指導の役にたてるようにと思い参加しました。
◇技術教員は多くても各校に1人しかいない学校が多く,免外でやっている先生も多いので,教科の専門研修は良かったです。
令和3年度情報モラル教育講座
情報化社会で避けては通れない情報モラル教育の実践に向けて,学校現場で必要なネット依存予防や家庭に対する対応等について学ぶため,独立法人国立病院機構 久里浜医療センター 主任心理療法士 三原 聡子 氏を講師に迎え,情報モラル教育講座を7月1日(木)に実施しました。
研修会では「ネットゲームの仕組み」や「依存のメカニズム」等についての説明をもとに「ネット依存の治療」や「予防対応策」について具体的な事例を通して研修を深めました。
研修の様子
参加者の感想
◇予防策・対応策が具体的に示され,分かりやすい内容になっておりました。校種,学校規模に関係なく,ネットゲーム依存は深刻な問題になっています。学校教育の中で児童生徒に指導していくことはもちろんのこと保護者に対しても適切に,時期や実態を捉えて伝えていかなければならないと思います。
◇担任としてできることは,依存の抑制要因である現実の生活での達成感・充実感を満たせる環境を作ることだと思う。互いを認め合う場,トラブルが生じた時の折り合いのつけ方など,学級経営において大切なことを改めて重視する必要があると感じた。
◇ネット依存から抜け出すためには,人とのつながりをもつこと,やるべきことを見つけること,ストレス解消をするといった方法があることがわかった。また,依存になってしまうと本人や親,医療機関それぞれ単独では治療できないことも理解できた。
◇依存に陥るメカニズムや弊害をよく理解することができ,指導する上で説得力がある説明ができると思いました。いったん依存状態になってしまうと,回復までに相当なエネルギーと時間がかかることは明白です。学校という場は,早期発見が最もしやすい場であると思うので,学校保健委員会等でもトピックとして取り入れ,ネット依存予防の教育に力を入れていきたいと思いました。
◇最新の流行のゲーム,子どもたちの身体に何が起こっているのか,病院を受診する・しないの判断が非常に難しいが,日常生活や周囲とのコミュニケーションに障害が感じる時に保護者に相談にのってもらえるような情報を整理して理解していきたい。
◇今回得た情報や自分の想いを学校の先生方と共有し,子供たちや保護者の方にも発信していきたいと思います。
研修主任研修会
6月29日に研修主任研修会を行いました。教育長からは、自身の経験に基づいた授業についての具体的な講話がありました。その後、行政説明と、各学校における現職教育の取組について、小グループによる情報交換を行いました。
ここでお配りした「研修主任の役割」と「授業の道標」につきましては、フォルダ共有の教育研修課のフォルダ内にデータを格納しましたので、校内研修等でご活用ください。
研修の様子
参加者の感想
◇教育長の講話から「概念くずし」という言葉が心に残りました。固定化された考えも、見方・考え方を変えると必要感が生じ、問いが生まれるということを学びました。研修の位置付けと、研修主任の役割についても再確認することができました。今後、自分の学校でどういった研修が必要か、どのように研修を進めていくかを考える道標となりました。
◇行政説明を聞いて、研修主任として、校内研修の利点を生かし、コーディネートすることの大切さを感じました。キャリアステージの違う先生方それぞれが、主体的に関わり、生かされ、お互いのためになるような校内研修にしたいと思いました。
◇研修主任としてどのようなことを行っていけばよいのか分からないことも多かったので、同じ立場の先生方の取組を聞いて、なんとなくイメージをもつことができました。今後も、各学校でどのような研修を行っているのか情報交換できる場があると、効果的な取組を共有し、自校でも活用できると感じました。
小・中学校道徳科授業力向上講座「子どもとともに楽しむ道徳科の授業づくりと評価」
6月25日に文部科学省初等中等教育局教科調査官の浅見哲也氏をお招きして、小・中学校道徳科授業力向上講座を行いました。浅見先生からは、指導の明確な意図をもった授業構想や子どもを認め、励ます評価について、実際の教材を用いて具体的なお話をうかがうことができました。また、ICT端末を効果的に活用した授業の取組についてもご紹介いただきました。
研修の様子
参加者の感想
◇浅見先生の「先生方にも道徳科の授業を楽しんでもらいたい」という言葉が印象的でした。何をねらって、どんな発問をすればよいのかを考えることは本当に難しいと感じているのですが、教材を丁寧に分析して、道徳科の授業づくりを楽しみたいと思います。
◇登場人物の気持ちに共感する発問から、登場人物に共感して気持ちを考える発問に変えていけるように、教材としっかり向き合い、ねらいに迫ることができるようにしたいです。
◇これまで教材提示にはICTを活用していたのですが、互いの考えを共有する手段としての端末の活用についても考えていきたいと思います。
◇教師が指導の明確な意図をもって授業することの大切さを実感することができました。予測していなかった生徒の発言を、どう受け止めたらよいのか、毎回悩んでいたのですが、それに対するヒントをいただくことができました。浅見先生の「敗北感も楽しむ」という言葉に勇気をいただきました。
◇評価について、毎時間、生徒の考えを見取ることを大切にしているのですが、生徒にどんな力がついたのか、考え方にどんな変容が見られたのか、長い目で見ていくことを大切にしたいと思いました。そのうえで、生徒を認め、励ます評価の在り方について考えていきたいと思います。
初任者・新規採用養護教諭研修 カウンセリング研修
6月22日に初任者・新規採用養護教諭研修 カウンセリング研修を行いました。
「教育相談の基礎」と「相談面接の基礎」についての講義・演習を通して、子どもや保護者と信頼関係を築くことの大切さを考えたり、カウンセリングの難しさを実感したりすることができました。
研修の様子
参加者の感想
◇相手の話を聴くことは、予想以上に難しかったのですが、とても大切な力であると感じました。子ども一人一人の話をしっかりと受け止め、理解し、信頼関係を築けるようにしたいと思いました。
◇「相談・カウンセリングとは、相談者がありのままの自分を受け入れ、自分の力で問題解決に向けて行動できるように支えること」という言葉が心に残りました。これまでの自分の認識を見直すきっかけとなりました。
◇子どもに問題行動が見られたとき、その問題行動にだけ目を向けるのではなく、問題行動の背景にまで思いを寄せることを大切にしたいと思いました。また、子どもたちが相談したくなったり、話したいと思ったりするような雰囲気づくりを心がけたいです。
小学校2年次教員フォローアップ研修(教科等指導研修)
初任者研修を終了した教諭に対して,初年度に培った基礎的な力を,日々の教育実践に生きる確かな資質や能力へと高めるため,小学校2年次教員フォローアップ研修(教科等指導研修)を6月18日(金)に実施しました。
研修会では,国語科と算数科の本質に迫る授業づくりについて学ぶとともに,代表者による模擬授業から,国語科と算数科の授業改善の視点で課題設定などについて協議を行い研修を深めました。
研修の様子
参加者の感想
◇算数科の講義では、振り返りが重要であり、振り返りを通して子どもたちが学びを深めていることを学びました。
◇国語科の講義では、身に付けさせたい力を明確にして、ゴール設定をすることが大切なのだと感じました。また、最後に子どもの読みが変わるようでないと学習ではないという話にはっとさせられました。
◇模擬授業では、導入部の難しさを感じた。児童に問いを見いださせ、めあてにつなげていくことが大切だと思った。
◇模擬授業を行い、予想外の児童の考えが出てきて戸惑うことがありました。あらかじめ児童の予想される考えを想定したり、導入で子どもが「学びたい!」「考えてみたい」と思える発問や工夫をすることが大切であることを学びました。
◇教員として必要な資質能力と授業づくりについて考え直すことができました。授業改善のために授業後に授業案をもう一度作り直したり、日々の授業でも、問いについて吟味することはとても大切だと改めて考えました。今後も良い授業を目指し、福島市の未来、福島県の未来のために尽力したいです。
初任者研修 授業研修①
5月28日に初任者研修 授業研修①を行いました。
特別活動や道徳科、総合的な学習の時間の要点や指導の実際について、講義や演習を通して理解を深めたり、子どもたちのICT機器活用の状況から、情報モラル教育の大切さについて考えたりしました。オンラインでの開催となりましたが、講義だけでなく研修者の考えも共有することで、授業や学級経営について様々な視点から考えることができた研修となりました。
研修の様子
参加者の感想
◇初任者研修は、対面での講義や初任者と会って情報交換できる貴重な機会なので、オンライン研修は少し残念な気持ちもありましたが、講義だけでなく、演習を通して自分事として具体的に問題を考えることができ、新しい様式でたくさんの学びを吸収することができました。また、初任者の先生方の考えを聞いて共感する部分や新たな発見をし、多様な見方を学ぶことができた充実した研修となりました。
◇特別活動の講義で、学級活動(1)を行う上で、生徒が具体的なイメージを抱くことができ、話し合いたいと思えること、さらに、全員が自分事として考えることができる議題であることが望ましいという話を聞き、他の教科にも通じるものがあると感じました。
◇「道徳の時間は正しいことを言わせる時間ではなく、分かっていても行動できない自分の弱さを見つめる時間」「総合的な学習の時間は、子どもたちにどんな大人になってほしいのか、どんな生き方をしてほしいのか、ということを頭において進める」という言葉が心に残りました。それらを意識し、大切にしながら授業を積み重ねていきたいです。
タブレット活用訪問研修
導入されたタブレット端末や授業支援アプリ(MetaMoJi ClassRoom)、指導者用デジタル教科書をよりよく活用していくために、福島市立小・中・特別支援学校にICT指導員が訪問して研修を実施しています。
5月18日 平石小
5月28日 杉妻小
5月31日 福島二小
6月 1日 金谷川小
6月 4日 矢野目小
6月 9日 森合小
6月14日 庭坂小
6月18日 大鳥中
6月28日 福島四中
小学校7校、中学校2校で実施しました。
研修の様子
参加者の感想
・タブレット研修を受講した翌日に、早速授業の中で授業支援アプリMetaMoJi ClassRoomを使用した。子どもたちは、関心をもって取り組んでいた。
・MetaMoJi ClassRoomを授業で使っている。授業ノートに自分の考えを書いたり、写真を取り込んだり、発表したりと、有効に活用している。
・今後、子どもたちをつなぐツールとしてICTを活用することができるよう、スキルを高めていきたい。
・これまでタブレットをあまり活用していなかったが、今後は積極的に活用していけるようにしていきたいと思った。
・タブレット研修は、すぐに授業に生かせる実践的な内容で、授業支援アプリMetaMoJi ClassRoomを早速活用したいと思った。