センター事業等
ルーキーズカフェ in 信夫山
今回のルーキーズカフェは総合教育センターを飛び出し、信夫山で行いました。晴れ過ぎず、ハイキング向きの天候で、アップダウンのある約5㎞のコースをいい汗をかきながら歩きました。自然の宝庫でもある福島市のシンボル信夫山には、福島盆地を見渡すことのできる展望台もいくつかあり、福島市の美しさを再確認することができました。参加者の先生方からも「普段目にしている信夫山にはたくさんの伝承や伝説などがあり、知ってみると面白い!もっと知りたいと感じました。」「また自分の足で山を歩き、五感で感じることで、より信夫山について知ることができました。」などの感想をいただきました!
ICTによる授業・校内研修改善講座
9月5日に「ICTによる授業・校内研修改善講座」がオンラインにて行われました。
講師の熊本大学 特任教授の前田 康裕 先生から、ICTを活用した授業改善と校内研修の進め方について具体例を豊富に紹介していただきながら、お話をしていただきました。
前田先生の実践されたメタ認知力を高めるための振り返りは本市で目指している「子どもを主語にする学び」の大きなヒントになるものでした。また熊本で行われている授業改善プロジェクトも、教職員1人の授業研究を教職員全員の成長のきっかけにできるものであり、とても参考になりました。
受講者の感想より
・個別最適な学びと協働的な学びの一体化を進めていくうえで、自立した学び手を育てるための具体的な方策が、大変参考になりました。一枚ポートフォリオや学びの再生、共有といった I C Tの活用、さっそく実践してみたいと思います。また、研修主任として、授業改善プロジェクトにも興味をもちました。同僚性・協働性を高める研修の在り方として参考にし、実効力のある研修に改善していきたいと思います。
・今日中にでも自分の望ましい状態と現在の状態の隔たりをメタ認知からの視点で課題を見出し、課題解決に向けたこれからの授業改善を見通しながら授業を展開していきたいと思いました。本講義の中で見た授業実践は、精緻化方略で展開されおり、課題に沿って自己の必要な情報を取捨選択したり、自己の言葉で整理したりしていくことが実践されていて勉強になりました。そして、『ICT活用のステップ』を参考にしながら自分のICT活用がどの程度なのか客観的に理解できました。メタ認知を高める必要性についても学び、振り返りの重要性を改めて実感しました。明日からではなく、今日のうちにデジタル媒体で自己評価カードを作成して毎時の終末に導入しながら児童のメタ認知を高めていこうと思いました。
・校内研修の在り方はチーム研究に反映させていきたいと思います。AARモデルや概念化を実践できればと思っております。本日学んだことは「学習のまとめと振り返りの違い」と「教師と子どもの学びを相似形にする」ということです。「学習のまとめとふりかえりの違い」については,自分の学び方をメタ認知できるかというところが重要で,どんな記述をかけていればいいのかというところがよくわかりました。「教師と子どもの学びを相似形にする」というところは,答申は読んでいましたが,具体的なイメージがつかめていませんでした。今回の「概念化」というお話でそれが明確になった気がします。校内研修は授業者だけが参加意識をもっていることや,日常化につながらないことが問題だなあと感じていましたが,この「概念化」を意識することで参加者が当事者意識をもって協議会に参加することができ,その後の日常化にもつながると思います。校内研修はそのときだけの特別なイベントでは意味がないと思うので,今日のお話を聞いて参加者が自分の実践をふりかえる・生かす校内研修になるようにしていきたいと感じました。ありがとうございました。
・この研修で特に印象に残った点は、学習方略における認知的方略とメタ認知的方略についてでした。授業の中でなかなか振り返りを上手に書くことのできない子どもたちに内容や方略についてなどの視点を与えることで子どもにとって効果的な振り返りとなり、効果的な学習となるようにしていきたいと思います。また、子どもたちに対する授業だけでなく、教師自身の学びを改善する視点は新鮮なものだったので、まずは、自身の学びをアップデートできるよう努力していこうと思います。
・今回の講座を受けて、教師自身が主体的・探求的であるべきだということを忘れずにいたいと思いました。発達段階や児童の実態に合わせてよりよい方法を試行錯誤しながら授業を行っていきたいと思うと同時に、これからの時代も考えた教育や授業も考えていきたいと思いました。ICTの活用方法や対話、振り返りについて自分自身を見つめなおすきっかけになりました。また、概念化は、初任者である私にとって自分自身が行うことはもちろん、他の先生方が行ってくれたらとても学びになるものでもあると感じました。ありがとうございました。
情報モラル教育講座
8月29日(木)に情報モラル教育講座を開催しました。静岡大学教育学部准教授塩田真吾先生を講師として、オンラインで研修を実施いたしました。
1人1台端末時代における情報活用能力としての情報モラルの指導方法について、塩田先生が作成した教材を実際に活用しながら、子どもたちに自分事として捉えさせるための指導の在り方についてお話しいただきました。
塩田先生と受講者がチャット機能でやり取りを行いながら研修を進め、受講者自身が自分事として情報モラルの指導の在り方について考え、学びを深めることができました。
受講者の声
・児童だけでなく、自分のズレを自覚できました。また、危機に関する「なぜ」を考えさせる重要性と方法を知ることができました。
・今までに学んできたような情報モラルとは全く違い、自分事として捉えられリスクについて具体的に考えられる講座でした。今日学んだことを子どもたちにも還元していきたいと思いました。
・塩田先生の講義がたいへん参考になりました。ルールには人によって捉え方が違い、ずれがあり、そこからトラブルが生じること、きちんと管理する、と言っても正しく伝わるとは限らないことなど、多くのことを気づかせていただいた講義でした。今後の指導に役立てたいと思います。
・リスクのグラデーション発想など、教員からの「~してはいけない」という指導ではなく、子どもに自分でリスク考えさせる方法など自分事として捉えさせることが大切であることが分かりました。また、リスクの見積りの甘さが問題を引き起こす原因の1つであることも分かりました。この研修をこれからの指導に活かしていきたいと思います。
・情報モラル教育を進めるうえで大切にしたい視点について理解し、今後の情報モラル教育の進め方について見通しを持つことができました。職場でも共有したいと思います。情報モラル教育だけではなく、各教科等、生徒指導などでも生かすことができる指導方法だと感じました。
初任者研修指導教員等研修会を開催しました!
8月23日(金)、市民会館において、洗足こども短期大学教授 井上眞理子氏を講師にお迎えして、初任者研修指導教員等研修会を開催しました。井上先生からは、初任者の育成について組織マネジメントの観点からお話いただきました。組織の活性化のために、初任者等の若い教員の意見を柔軟に受け入れたり、何でも語り合える「風土」の醸成をしたりすることの大切さについて御講話いただきました。
『子どもが学びだす!見方・考え方を働かせる理科教育』
8月2日、今年度より新設した「理科授業力向上講座」を開催しました。講師は、前文部科学省 調査官で福島市飯野町出身の福島大学 准教授 鳴川 哲也 先生です。
子どもの姿を中心にした「科学的な問題解決」を大切にする理科の授業づくりや、教科ごとに異なる「見方・考え方」についてのお話は大変わかりやすく、明日からの授業づくりに役立つと大変好評でした。また、参加者からは、来年もお話を伺いたいという希望を多数いただきました。
令和6年度外国語教育授業力向上講座を開催しました!
7月26日(金)、パルセいいざかにおいて、関西外国語大学英語キャリア学部教授の直山木綿子先生をお招きして「外国語教育授業力向上講座」を開催しました。今年度は中教研英語部会とタイアップし、総勢80名の先生方が参加しました。直山先生からは、「小中連携から見直す!外国語科の授業づくり」と題して、小中連携のポイントを具体的にご講話をいただきました。
中学校プログラミング教育実践講座
7月8日(月)に中学校プログラミング教育実践講座を開催しました。
市内の中学校から技術・家庭科技術分野を担当する先生が参加し、今回の学習指導要領から、新たに追加された指導内容である「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」について詳しく学びました。
福島県教育センターより、指導主事髙野靖紀様を講師にお迎えし、この学習内容の導入の背景や小中高の接続を踏まえたプログラミング教育の在り方についてお話し頂きました。また、複数の教材を紹介して頂き、実際に操作を体験しながら学ぶことができました。
参加者の感想
○ 研修で得られた知識を授業で取り入れていきたいと思います。ありがとうございました。
○ 小学校、高校とのつながりの部分から中学校ではどのような役割があるのかについて再確認できてよかった。
○ 様々な教材を実際に体験できて、とても分かりやすかった。生徒の実態を踏まえて、必要に応じて授業でも活用してみたい。
○ 今後の教育活動を計画する上で、重要な研修機会であったと思う。学校での導入に関しては、学校で検討していきたい。
○ 双方向のプログラミングに関する授業の進め方を具体的に知ることができ、少し負担感が軽減しました
○ 実際に自分でやってみないとわからないことが多いので、体験がたくさんできて大変ためになる研修でした。ありがとうございました。
○ テキストプログラミンの基礎を学習させたいと思っていたので参考になった。
福島第一原発の現状を視察(令和6年度防災・放射線研修会B)
6月24日(月)に「令和6年度防災・放射線研修会B」を実施しました。この研修は、市内各校の教員が直接被災地の様子を見学したり、現地の方からの話を聞いたりすることで知見を深め、防災・放射線教育の指導力向上を図ることを目的としているものです。5年間で、福島市内全ての小・中・特別支援学校から1名以上の教員が参加する計画となっており、本年度はその2年目として小中学校の教員14名と、教育委員会事務局員4名の計18名が参加しました。
研修では、東京電力廃炉資料館で、原子炉の仕組みや震災時の原子力発電所の状況から現在に至るまでの経緯、事故の状況及びその後の対応などについての説明をいただいた後、実際に福島第一原子力発電所構内をバスで巡りました。途中、1~4号機建屋前や、処理水放出施設前などでは、下車し、近距離から施設の様子を見学することができました。福島第一原子力発電所では、1日4,000人程度の人々が働いているそうですが、構内の放射線は大幅に低下し、現在は構内の約96%のエリアで一般作業服での作業が可能となっている、とのことでした。
<参加者の感想>
○実際に現地を視察し、現状を学ぶことができ非常に良い経験となった。今回研修したことをうまく取り入れながら放射線教育を実践していきたい。
○水蒸気爆発でボロボロになった建屋と、その中で生き生きと働く作業員の姿、移動中のバスの車窓から見た、窓ガラスが割れたり、中が荒れたりした状態のままの家、山積みになっている除染土と新しく建てられた家や耕したばかりの畑の対比。同じ福島に暮らしながら、まだまだ知らないことがたくさんあると思った。子どもたちには、福島のためにがんばっている人たちがたくさんいることを伝えたい。そして、福島の未来について一緒に考えていきたいと思う。
○今後もこのような機会があればぜひ参加したい。
教育課題講座③「よめる、つかえる力の育成」を開催しました!
7月10日(水)、こむこむ館わいわいホールにおいて、講師に、野田中学校前校長の高澤正男先生をお迎えして、教育課題講座③「よめる、つかえる力の育成」を開催しました。「読解力が子どもを救う!」と題して、高澤氏からリーディングスキルについて、豊富な実践例とともにお話をいただきました。「先生方の授業の中でしか子どもたちの読解力を耕すことはできない。子どもたちを救えるのは先生しかいない。」というお話をいただき、明日からの授業改善に向けて勇気と元気がもらえる講演となりました。
教育課題講座②『豊かな心の育成』が行われました!
12年ぶりに明治大学 教授 諸富 祥彦氏をお迎えし、「子どもの心を育てる教師の力」と題して講演会を行いました。参加者は4人一組を作り、実習を通して、リレーションのつくり方を体験したり、「ほんとうによい教師」について学びました。『子どもを決して切らない、見捨てない教師でありたい』という思いを強くする研修会でした。